第14回 CCC 99/9/19
Tempestブロックが使える最後の大会。思えばTempestには好きなカードが沢山ありました。ロボトミー、オーバーラン、ビラ配り(Intuition)、リビングデス、自然の反乱…。それらを思いっきり使ったデッキにしようかとも思いましたが、気がついてみたらウルザブロックだらけのデッキを手に持ってました。
またしても人数が多かったので(120人弱)、AB、2ブロックに別れての大会になりました。
以下、今回のレシピです。

しょうじょうぞうのぺっと・デッキ 使用可能セット:6th、TP、SH、EX、US、UL、UD
クリーチャー20枚
4:想像上のペット Imaginary Pet (US)
4:マンタ・ライダーズ Manta Riders (TP)
4:フェアリーの大群 Cloud of Faeries (UL)
4:カブトガニ horsehoe Crab (US)
2:メタスランの精鋭 Metathran Elite (US)
2:貿易風ライダー Tradewind Rider (TP)
  土地22枚
18:島 Island
4:不毛な大地 Wasteland (TP)
その他18枚
4:眠りの印形 Sigil of Sleep (UD)
4:錬金術の研究 hermetic Study (US)
2:レガシーの魅惑 Legacy's Allure (TP)
4:対抗呪文 Counterspell (6th)
4:疲労困憊 Exhaustion (US)
  サイドボード
4:無効 Annul (US)
3:冬眠 hibernation (US)
3:再建 Rebuild (UL)
3:オーラ泥棒 Aura Thief (UD)
2:スランの鋳造所 Thran Foundry (UD)

ずばり、ファンデッキです。誰も使っていない「想像上のペット」がなんと4体。
しかしこいつが意外と強くて、半ばヤケ気味で使ってみたのですが、序盤は優秀なブロッカー、後半はフィニッシャーという具合で、こいつを入れる前と後とでまるで勝率が違うのです。
流行りの「樽ブルー」とか「赤茶単」なんかにどうやって勝つんだ?
という憂いもありましたが、サイドの「Annul」と「Rebuild」で運が良ければ勝てるかも…、とあまり深く悩まないことにしました。
それとサイドの「オーラ泥棒」をよく質問されたのですが、これは「適者生存」とか「騙まし討ち」とか「ゴブリンの砲台」なんかを除去する意味で入っています。

1回戦 VS 緑(青)デカブツ出すデッキ
相手は「ラノワールの使者ロフェロス」のマナブーストや、「実物提示教育」などを使ってとにかくデカいクリーチャーを出して殴るデッキ。
1本目:1ターン目にマンタライダー、2ターン目に眠りの印形という理想の出だし。「疲労困憊」を立て続けに打つなどしてじらしているうちに、いつのまにか場にはこちらのクリーチャーがズラッと。
2本目:1本目とほぼ同じ理想の展開。さらに相手が土地事故気味。「Wasteland」で追い討ちをかけるなど、ほとんど「いじめっ子」状態になって勝つ。
結果:2勝0敗

2回戦 VS 黒単 ギャースタック
今度の相手はCC(※この大会の主催団体)の名物キャラ、ギャースさん。
黒の手札破壊系カードと「煙突/Smoke Stack」を組み合わせたなかなか興味深いデッキ。
1本目:わりと普通の展開をしていたが、相手がSmoke Stackをキャスト。しかも巧みに「ヨーグモスの意志」等でカードアドヴァンテージを奪われ、こちらはパーマネントが無し、相手は「深淵の死霊/Abbysal Spector」という状況になってしまった。逆転する糸口もなく、死亡。
2本目:こちらの手札が、島6枚に「カブトガニ」。しかもその後のドローも島島島…。1枚だけ引いたAnnulは「Lurking Evil」をカウンター。相手は場に「貪欲なネズミ」2体に「Skittering Skirge」1体。こりゃぁ、どうにもならんなぁ…と思ってるところに、「錬金術の研究」をドロー。これをカニに付けて、タップ、アンタップと繰り返し、相手のクリーチャー3体を一掃。次のターン、その次のターンと相手プレイヤーに
7点、8点、5点と与えて勝った。恐るべしカブトガニ!
3本目:1本目と同じような展開で、とりあえずSmoke Stackでこちらのパーマネントが0になってしまった。相手は土地4枚くらい。その後、デッキの軽さを活かして復旧することを目指したが、相手がサイドボードから入れてきた「Terror」が炸裂。死亡。トホホ…。ま、所詮ファンデッキはこんなものか。
結果:1勝2敗

3回戦 VS 青赤・茶 スニークアタックデッキ
見た感じ小中学生くらいの子。しかし、デッキは
とんでもなくハレンチ
1本目:「金属細工師/Metalworker」が2体出てきて、ボーンと「ファイレクシアの巨像」が登場。1体はカウンターしたが、2体目登場。とりあえず1発殴られる。その直後、こちらのチビ・クリーチャー達のアタックで相手のライフをあと8点というところまで追いつめた。これでもう、奴はアンタップできまい。しかし!さらにもう1体出てきてしまって、そいつがアタック。でもって「投げ飛ばし/Fling」!壮絶に死亡。
サイド:「再建/Rebuild」と「無効/Annul」を投入。「疲労困憊」を抜き。
2本目:1ターン目、マンタライダーズ、2ターン目「眠りの印形」これで相手の「金属細工師」を封殺。土地が事故り気味というのも手伝って楽勝。
3本目:一度、相手が「騙まし討ち/Sneak Attack」をプレイしたのでカウンターしようとしたら「やっぱりこっち」と言ってSneak Attackを引っ込めて「Thran Dynamo」をプレイした。「やり直しは本当は駄目なんだよ」と思ったけど、まぁ小中学生くらいの子だから大目に見ることにした。しかしこれが大失敗。次のターンにSneak Attackをカウンターしようしたら「魔力消沈」で通される。そして巨像がポンポーンと出てきて、あっと言う間にこちらのライフは残り4になってしまった。しかも「命綱/Lifeline」まで出てきてた。絶体絶命のピンチ。しかし、とりあえずは「Rebuild」で次のターンを凌ぎ、それから「貿易風ライダー」とこっちのチビ・クリーチャー達でブロックして戻しを繰り返す。でもって、カニ&錬金術で相手にトドメを刺した。ふぅ。
結果:2勝1敗

4回戦 VS 緑単 土地戻し&破壊デッキ
CCにも度々顔を出している山本さん。
1本目:「Follow Earth」「Plow Under」の土地戻しカードで土地を戻しつつ、「Winter Grasp」で破壊も。しかし、こちらのデッキは軽いのでそれほど困らない。メタスランの精鋭に錬金術を付けてアンブロッカブルにして攻撃。そのうち相手が「
アルゴスのワーム」を出してきたが、こちらも想像上のペットを2体出して通せんぼ(強いぞペット達!)。結局ペットは「火薬樽」で除去されたが、こちらの攻撃が間に合って勝利。
2本目:詳細は忘れてしまったが、とにかく「窒息/Choke」を貼られた。負け。
3本目:相手が「アルゴスのワーム」を出す。こちらは土地をサクってワームを戻す。想像上のペットがあったのでムリヤリ手札を使い切ってペットを場に維持してペットとフェアリーでアタック。相手は何度もワームをプレイしてくるが、こちらも意地になって土地をサクりまくり、とにかくペットでアタック。ゴリ押しで削り切る。
結果:2勝1敗

5回戦 VS 緑単ストンピー
1本目:2ターン目にマンタライダーに眠りの印形をつけてアタックという、理想の展開で楽勝ペース。と思っていたら、「
マスティコア」が出てきて、俺のマンタが除去され、いきなり苦境に立たされた。が、「レガシーの魅惑」をプレイ。宝物カウンターが溜まるまでペットをブロッカーに当てたりして時間を稼ぎ、何発か殴られた後、見事奪取に成功。奪ったマスティコアで殴りまくって勝ち。(マスティコア強い〜)
2本目:やはり2ターン目にマンタライダーに眠りの印形をつける展開。フェアリーの大群も出して、それにも印形を付けて楽勝だぜ、と思っていたら「
窒息」!
これに対してはサイドから入れた「冬眠/hibanation」が唯一の剥がす手段だが、土地の引きがイマイチな上、肝心の冬眠も引いてくる気配が無い。錬金術を引いたので、印形がついているマンタに貼る。これで毎ターン2点与えて2体戻せるようになった。で、それをず〜っと繰り返して「窒息」したまま勝つ。
結果:2勝0敗

6回戦 VS 緑単ストンピー
なんと、ここまで4勝1敗。ファンデッキにもかかわらず、あと1勝すれば入賞だ。相手はまたまたストンピィ。どうやら上位にはストンピィが多かったようだ。
1本目:相手1ターン目「Elvish Lyrist」。こいつ苦手。2ターン目、Lyrist にRancor付けてアタック&「ラノワールのエルフ」。3ターン目、「ガイアの揺籃の地」からマナを出して「
マスティコア」!
う〜ん、辛い展開だ。とりあえず「Wasteland」で「ガイアの揺籃の地」を破壊し、マナを拘束してマスティコアの能力をあまり使わせないようにする。そしてカニに錬金術を付けてエルフ2体を除去。もちろん相手はLyristの能力で錬金術は壊すが、これで相手は土地2枚とマスティコアのみになった。次のターン、カニに眠りの印形を付けてアタックし、マスティコアを手札に戻す。なんと、相手のパーマネントが土地2枚だけになってしまった。もちろん勝利。
2本目:2ターン目にフェアリーに眠りの印形をつけた。楽勝ペースかな?と思っていたら、なんと「
ハリケーン」でフェアリーが打ち落とされた。その後、クリーチャーを全然ドローできず、手札で「錬金術」が腐ってしまうというもったいない展開。負け。
3本目:またまた2ターン目にマンタライダーに眠りの印形をつけた。しかも今度こそ楽勝ペースで、何の憂いも無く相手を叩きのめす。
結果:2勝1敗

 

 

 


総合結果:5勝1敗(デュエル:11勝5敗)4位
この結果は自分でもかなり驚きです。「想像上のペット」ってホントに強かったんだ!
……いや、かなり運が良かったのでしょう。上位の方に緑のデッキが多くて、いずれもクリーチャー除去が少なかった為、こちらのエンチャント・クリーチャーが有効に働いてくれたのが勝因だったと思います。(やっぱり、このデッキはそれほど強いとは思えない…。いろんな人に「よくそのデッキで勝てたね」と言われるし。)
ま、敢えてカッコつけてみれば「厳選なメタゲームの結果、こういうデッキになった」とでも言っておこうか。

ちなみに優勝はAB、2ブロックとも樽ブルーでした。