ネメシス・プレリリースin 取手 2000/2/13
ネメシスのプレリリース・トーナメントです。
まだ発売されてないネメシスのブースター3袋に、メルカディアンマスクスのスターター1個+基本地形3枚でデッキを組む限定戦の大会です。
32名参加で、スイスドロー5回戦が行われました。

この日に俺が引いたカードは以下。

果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero
天使の好意/Angelic Favor
ダルの酋長/Chieftain en-Dal
ぐらつき/Topple
浄化の印章/Seal of Cleansing
果敢な隼/Defiant Falcon
法をもたらす者/Lawbringer
絹拳の闘士/Silkenfist Fighter
鎖ナイフ/Lashknife
報いの波/Wave of Reckoning
レイモス教の隊長/Ramosian Captain
滋養飲料の行商人/Tonic Peddler
鎮痛剤/Soothing Balm
弩弓歩兵/Crossbow Infantry
誠実な証人/Devout Witness
不動の守備兵/Steadfast Guard
レイモスの副長/Ramosian Lieutenant
不可侵/Inviolability
ルートウォーターの泥棒/Rootwater Thief
水没/Submerge
陥穽/Ensnare
浮嚢/Air Bladder
退去の印章/Seal of Removal
ルートウォーターの猛士/Rootwater Commando
さまよう眼/Wandering Eye
オクラシド/Oraxid
オクラシド/Oraxid
蓄積した知識/Accumulated Knowledge
こそこそするホムンクルス/Sneaky Homunculus
妨害/Thwart
保税倉庫/Customs Depot
対抗呪文/Counterspell
渦巻く知識/Brainstorm
ドレイクの雛/Drake hatchling
波止場の用心棒/Waterfront Bouncer
ごまかし/hoodwink

ラースの悪鬼/Rathi Fiend
精神創傷/Mind Slash
パララクスの狂気/Parallax Dementia
ベルベイの怪鳥/Belbe's Percher
不純な飢え/Vicious Hunger
執念深いごろつき/Spiteful Bully
ラースの威嚇者/Rathi Intimidator
要塞の規律/Stronghold Discipline
要塞の規律/Stronghold Discipline
逢魔が辻/haunted Crossroad
凶眼のトカゲ/Deathgazer
暗黒の儀式/Dark Ritual
塁壁を這うもの/Rampart Crawler
不従順/Insubordination
奇形のの悪鬼/Misshapen Fiend
路地のいかさま師/Ally Grifters
死霊の嘆き/Spector's Wail
流動石の山崩れ/Flowstone Slide
ごますりモグ/Mogg Toady
流動石の一撃/Flowstone Strike
溶岩獣の仔/Laccolith Whelp
流動石の粉砕獣/Flowstone Crusher
炎の印章/Seal of Fire
打ちすえるマンティコア/Flailing Manticore
猛然たる突撃/Furious Assault
丸焼け/Sizzle
戦闘塁壁/Battle Rampart
カイレンの狙撃者/Kyren Sniper
野生のジョーヴァル/Wild Jhoval
カイレンの滑空者/Kyren Glider
クリスの魔道師/Kris Mage
樹上の篭手/Treetop Bracers
力の印章/Seal of Strength
ブラストダーム/Blastderm
スカイシュラウドのこぶ背獣/Skyshroud Ridgeback
スカイシュラウドのこぶ背獣/Skyshroud Ridgeback
スカイシュラウドの歩哨/Skyshroud Setinel
恭しき沈黙/Reverent Silence
どくろ木食い虫/Coiling Woodworm
狩り立てられたウンパス/hunted Wumpus
シルバーグレイド峡谷の開拓者/Silvergrade Pathfinder
ディープウッドのクズリ/Deepwood Wolverine
蜘蛛糸の鎧/Spidersilk Armor
シルバーグレイド峡谷の精霊/Silverglade Elemental
鼻をならすガア/Snorting Gahr
激励/Invigorate
大イモムシ/Giant Caterpillar
猛毒トンボ/Venomous Dragonfly
流動石の鎧/Flowstone Armor
錆びゆくゴーレム/Rusting Golem
レイモスの眼/Eye of Ramos
宝飾の首飾り/Jeweled Torque

平地6
島6
沼6
山6
森6

ラッシュウッドの木立ち/Rushwood Grove
サプラーツォの岩礁/Saprazzan Skerry

パッと目につくのは、なんと言っても白のレア「リン・シヴィー」と「報いの波」。レベルクリーチャーも結構な数いるので、白を使うことはまず決定だ。解呪系のカードが2枚あるのも頼もしい。

果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi,Defiant Hero
1白白 クリーチャー・レベル・レジェンド Nemesis レア

1/3
X、タップ:あなたのライブラリーの中から、点数で見たマナコストがX以下のレベルカードを1枚選んで場に出す。
3:対象のあなたの墓地にあるレベルカード1枚をあなたのライブラリーの一番下に置く。

問題は2色目を何にするか。
とりあえず黒はイマイチ良いカードが無いので無視。
青には「ルートウォーターの泥棒」「波止場の用心棒」「対抗呪文」等の強力カードがある。
赤は「流動石の山崩れ」「炎の印章」「クリスの魔道師」といった除去カードが魅力。
で、とりあえず白青でデッキを組んでみたのだが、一緒に参加した松元君に助言を求めたところ、「緑が強いじゃないですか!」と一言。言われてみると確かに「鼻をならすガア」「シルバーグレイド峡谷の精霊」といった大きめのクリーチャーが充実している。「蜘蛛糸の鎧」もあるし「激励」もある。悩むことは何も無かった。2色目は緑に決定!

というわけでできたデッキが以下。

果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero
ダルの酋長/Chieftain en-Dal
果敢な隼/Defiant Falcon
法をもたらす者/Lawbringer
絹拳の闘士/Silkenfist Fighter
レイモス教の隊長/Ramosian Captain
弩弓歩兵/Crossbow Infantry
誠実な証人/Devout Witness
不動の守備兵/Steadfast Guard
レイモスの副長/Ramosian Lieutenant

報いの波/Wave of Reckoning
不可侵/Inviolability
天使の好意/Angelic Favor
ぐらつき/Topple
浄化の印章/Seal of Cleansing

狩り立てられたウンパス/hunted Wumpus
シルバーグレイド峡谷の精霊/Silverglade Elemental
鼻をならすガア/Snorting Gahr
大イモムシ/Giant Caterpillar
猛毒トンボ/Venomous Dragonfly

激励/Invigorate
蜘蛛糸の鎧/Spidersilk Armor
樹上の篭手/Treetop Bracers
力の印章/Seal of Strength

流動石の鎧/Flowstone Armor

平地9
森6
山1
ラッシュウッドの木立ち/Rushwood Grove

3枚支給される土地は全部平地。呪文25、土地17の計42枚デッキ。レベルを回すデッキなので「山」を入れてでも土地は多めにしておいた。クリーチャーは15体。
まぁ、まずまずのバランスに仕上がったんではなかろうか。

1回戦 VS 青白緑
1本目:相手がいきなり「波止場の用心棒」それから「蜘蛛糸の鎧」。これらは限定環境では恐ろしく強い。「これはまずい」と思ったが、どうも相手はまだ初心者のようで、効率の良くない戦闘を時々し、徐々にこちらのほうが有利な状況になる。レベルの大量展開でその差は広がり、やがて勝負が着く。
2本目:こちらが終始攻めていたのだが、相手が「バリスタ班/Ballista Squad」を出し、攻撃がストップ。とっとと攻めに行きたかったので、危険を覚悟で「狩り立てられたウンパス」をプレイ。これで相手にとんでもなくデカいのを出されるとヤバいのだが、しかし相手が出したのは1/1クリーチャー。さすがにバリスタ班でも6/6のウンパスは止められない。サラッと撲殺。
結果:2勝0敗

2回戦 VS 白(青黒)
今度の相手は取手ゲームズマーケット(※)の店長の愛弟子1号、高須君。まだ若干14歳の中学生だ。(※この大会を主催したマジック店。以下TGM)
1本目:「バリスタ班」などで多少困らされたものの、終始こちらのペースで撲殺。
2本目:意外なことが起こった。なんと相手が「リン・シヴィー」をプレイしたのだ!
こんなレアカードを相手も持っているなんて…しかもリン・シヴィーはレジェンドなので俺のが場に出せなくなってしまった!
敵に回してみるとこれほど嫌なクリーチャーはない。なんと言っても墓地のクリーチャーを再利用できるのが詐欺臭いほど強い。しかもこちらには奴を除去する手段が無い…と思っていたが、「流動石の鎧」でリン・シヴィーを2/2に修正して「報いの波」を打つというコンボで、かろうじて除去する。…が時すでに遅く、ライフを削り切られた。
3本目:今度はこっちが先に「リン・シヴィー」を出した!凄い勢いでレベルの数を増やして踏襲!リン・シヴィーってなんて強いの?
結果:2勝1敗

3回戦 VS 赤白(黒)
今度はまたまたTGMでお馴染みの石渡さん。
1本目:生贄に捧げることで赤のクリーチャーをゲームから取り除ける「法をもたらす者」をリン・シヴィーでぐるぐる回すという鬼コンボ。相手の2/1飛行クリーチャーも1/1飛行の「果敢な隼」でブロック。で回収。リン・シヴィーは本当に恐ろしい強さだ。
2本目:「流動石の鎧」と「弩弓歩兵」のコンビネーションで相手の攻撃を止め、その間に「樹上の篭手」が付いて2/2になった「猛毒トンボ」がじわじわと相手のライフを削る。相手もいろいろと抵抗を試みるが、「蜘蛛糸の鎧」や「浄化の印章」といったサポートカードがそれを阻む。で、そのまま押し切った。
石渡さんは残りを全勝で飾り、4位に入賞しました。
結果:2勝0敗

4回戦 VS 白青(赤)
またまたTGMの常連、杉山さん。
1本目:相手が土地事故を起こし3マナ目が出なくて苦しんでいる。それを尻目にこちらはガンガンレベルを展開して楽勝。
2本目:またまたこちらが有利に展開し、残り6点まで追い詰めたところで、
凄いミスを犯す!「蜘蛛糸の鎧」を場に出していたので、こちらは全クリーチャーが+0/+1修正されている。で、手札に「報いの波」。よっしゃ〜!相手のクリーチャーを薙ぎ払って一気にトドメを刺してやる〜!と意気込んで打つ。ところが!さきほど相手に「誠実な証人」を「Dominate」で奪われていたのだ。で、「誠実な証人」の能力で「蜘蛛糸の鎧」を壊され、なんと俺のクリーチャーまで全滅してしまったのだ!せっかく有利だった場を一気に逆に不利にしてしまった。なんてこったい!
その後、相手のライフを残り2というところまで追い詰めるが、「万能薬/Panacea」に阻まれ、逆転される。
3本目:残り8分しか時間がなく、案の定、時間切れ。
結果:1勝1敗

5回戦 VS 黒赤
最終戦。俺が3勝1分で今のところ2位。相手は4戦全勝で来ているTGM店長の愛弟子2号、野口君。なんとやっぱり中学生!
しかし店長の弟子に負けるわけにはいかない。中学生でも手加減無しだ!
1本目:土地が事故ッた!3マナがなかなか出ず、その隙に相手は黒と赤の攻撃的なクリーチャーを次から次へと展開。それでも5マナ揃うまで耐え、「報いの波」で相手のクリーチャーを一掃するなどしたが、なんと、枚数合わせで入れた「山」を渡ってくる奴がいる!しかも3/3。負け。
サイドボード:山を島と交換。ウンパスを「ブラストダーム」と交換。(ウンパスはやはりちょっとリスキーなので、3回戦頃からは毎回こいつと交換した。)
2本目:またもや相手がビシビシ容赦ない攻撃をかけてくるが、「不可侵」が付いて無敵ブロッカーになった「弩弓歩兵」と「流動石の鎧」とで相手の攻撃を食い止める。その隙に「樹上の篭手」が付いて飛行以外にはブロックされなくなった「誠実の証人」が相手のライフを3ずつ削る。「力の印章」も後ろから睨みを利かし、そのまま押し切る。
3本目:1ターン目「暗黒の儀式」より、2/2飛行の「ベルベイの怪鳥」。2ターン目「葬儀人/Undertaker」。絶望的展開。4ターン目には「パララクスの狂気」が付いて5/4になった怪鳥が攻撃してきて、もう全く勝ち目は無い気がしてきた…。
早めに終了したプレイヤー達がギャラリーとして集まりだす。しかも中学生チャンピオン誕生に期待して、誰もが相手の方を応援している。う〜ん、これぞまさしく四面楚歌!
次のターンの5/4怪鳥の攻撃は「天使の好意」を使って緊急回避。そして「報いの波」で場のクリーチャーを一掃。しかる後に「ブラストダーム」をプレイ。こいつは「消散3」の期間限定付きクリーチャーだが、なんと5/5。自分のライフも心配だが、とりあえず2回殴って相手のライフを10削る。しか〜し!こいつが期間を終えていなくなってしまうと、こちらのクリーチャーが1体もいなくなってしまった。「もはやここまでか…」と思っているところへ「レイモスの副長」をドロー。これで相手の2/2クリーチャーをブロックし、さらに「激励」で副長の命を救う。そして召喚酔いが覚めた次のターン、レベル呼び出し能力により
リン・シヴィー様が登場!この時点でこちらのライフ残り2!!
しかしリン・シヴィー様はやはり強かった。次々とレベルを呼び出し、場の状況を逆転。さらにこちらのその後のドローもまた鬼で、「大イモムシ」「蜘蛛糸の鎧」「流動石の鎧」と重要カードを次々とドロー。大逆転勝利をもぎ取った。
結果:2勝1敗

 

 

 

 


結果:優勝! 4勝1分(デュエル:9勝4敗)

初めて見るカードによる構築戦ということで、普段味わえない新鮮味があって楽しくプレイできました。

試合を振り返ると、それはもうひたすら「リン・シヴィー様のおかげです」という感じ。ホント、強かった。
それから「流動石の鎧」は除去にもパワー増強にも使えて実に便利なカードだ。
マスクスのカードだけど「蜘蛛糸の鎧」もやはり強かった。今回は「報いの波」とのコンボなんていう大技もあったし。(失敗したけど…)
地味なところでは「樹上の篭手」が意外と良い。2/2クリーチャーに貼るだけで、実質3/3飛行クリーチャーと同じように攻撃できる。

しかし、最後に対戦した中学生の野口君、なかなか手強かった。デッキは赤黒の攻撃的クリーチャーと、クリーチャー除去のみのシンプルな構成で、回りも良く、非常に苦しめられた。さすが、店長の愛弟子だけのことはある。

ちなみに、一緒に参加し「緑が良い」との貴重なアドバイスをくれた松元君も4勝1敗で5位入賞でした。