2001年産の幼生

◎6月13日
 昨年7月に産卵され、休眠していた1齢幼生は、今週に入りやっと2齢に脱皮を開始しました。干潟では既に2齢が活動中です(「2002年〜千鳥浜」のように)。遅いのは室内で飼育しているために干潟のように水温が上がらないのが原因だと思います。毎日脱皮してきていますが、2齢のなかには這い回っているものもあり、明日から餌(アルテミア)を与える予定です。1齢の間は食べないので、彼らにとって初めての食事となります。

脱皮し出てきた2齢幼生(右が脱皮殻) 這っている2齢幼生

◎6月21日
 1齢のほとんどは脱皮終了、2齢になりアルテミアを食べている。ふ化して休眠後も生きている奇形が1匹いるが、脱皮しようとしている。この奇形は体が背中合わせになっており重複胚である。下関市の卵からは毎年出るものだが、海水汚染が原因だと思われる。

◎7月21日
 放流したあとに残った50匹の2齢が脱皮を始める。干潟では既に活動しているのだが。

◎7月31日
 2齢は、1匹は脱皮に失敗し死亡。残りのうち1匹を除き3齢へ脱皮を終了した。 

◎9月22日
 2001年生れの幼生たちは、3回目の脱皮を終えようとしている。干潟では5齢が出ているので、飼育状態ではいつもながら成長が遅いことになる。写真は、1〜3齢の脱皮殻である。1齢は全体幅が7mmほど。一度の脱皮で、1.3倍くらい大きくなる。したがって、体積は1.3の3乗で約2倍になる。

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