◎1992年産
5月26日 ついに雄が死んだ。あと2ヶ月で満21歳になるはずだった。調査を始めて最初に砂の中から採取した卵塊を育て、飼育してきた個体である。寿命のわかっているカブトガニでは、最高齢だったと考えている。飼育条件下とはいえ、寿命が分かっていないカブトガニについて、1つの結果を出してくれた。
死んでしまった1992年産雄、上面の傷みはかなりひどい。右上は、2001年産雌。 |
◎5月末の飼育個体は次のとおりです。
1992年産 0
2001年産 9匹 雄 3匹、雌 3匹、亜成体 3匹
2009年産 11匹 7齢
2010年産 11匹 5齢
2011年産 15匹 3、4齢
2012年産 約50匹 1齢
◎6月27日産卵の卵(少数)を採取し、発生を観察していたが、8月12日にふ化し始めた。室内に置いているが、気温が高いので産卵場の砂の中よりもかなり高温の状態である。46日目だ。一方、7月15日産卵のもの(多数)は、回転卵期を過ぎようとしている。こちらには、奇形が見られる。まだ、その数は数えていない。ふ化が終われば、まとめたい。