2013年〜山口湾

◎4月27日(土)晴
  南潟の干潟耕耘。200名以上の参加。干潟に降りてすぐの小さな潮だまりに7齢。作業域周辺に4齢、6齢も見つかる。しかし、東方向は砂質ぎみ、広い範囲が平坦になっていて、見つからない。

◎7月20日(土)晴、21日(日)晴
 山口湾南潟の北側護岸工事に関係して、
  ・幼生の移動を行う。2齢〜8齢までの70匹ほどを工事域外に移動させた。
  ・護岸直下砂場を1ラインだけ掘り、多数の卵塊(数万個のレベル)を移動させた。
◎7月27日(土)晴
 山口博物館主催の産卵観察会終了後、工事域に行ってみた。満潮時である。土嚢が並べられているが、まだ半分ほどで、土嚢の内側で産卵している9つがいを確認した。これらは潮が引いてしまう前に沖に帰らないと閉じ込められてしまう。
 工事は産卵期を避けて欲しいと、事前に県防府土木建築事務所担当者には要請していたのだが、まさか産卵期真っ直中に工事が始まるとは考えもしなかった。最悪のタイミングだ。昨年までの工事は産卵に影響が少ないように行われてきた。いきなり工事開始の連絡を受けて、幼生と卵塊の移動を行ったが、特に卵塊は一部しか掘り出せなかった(一人分の体力では限界)。残りが多数ある。また、22日以後の大潮〜中潮にかなりのつがいが産卵に来ているはずだが、これらは、取りのぞかれる砂場の中に産んでおり、これら卵は全て生きることはないだろう。土嚢の囲いが完成する時には、もう潮が低くなり産卵に来てもわずか。国・県も指定している絶滅危惧種に対して今年のような工事対応は、例がないのではないか。

 21日の幼生 護岸直下の砂場を掘る   多数の卵塊、バケツ4杯分もあった
 上図の範囲の幼生、卵塊を移動させた
 27日工事域の一部が土嚢で囲まれている  土嚢の内側で産卵している 

トップに戻る