◎2001年産
7月17日 15齢雌になりきれない(?)が死んだ。体色は成体、しかし性徴は不完全。1992年産でも同様な個体が見られた。飼育条件がやはり不十分なのだろう。
8月14日 14齢が脱皮、まだ成体ではない。(図上列3枚)
8月17日 14齢が脱皮、雄になった。(図下列1枚)
◎8月末の飼育個体は次のとおりです。
2001年産 8匹 雄 4匹、雌 3匹、亜成体 1匹
2009年産 9匹 9齢
2010年産 10匹 7齢
2011年産 13匹 6齢
2012年産 21匹 5齢
2013年産 30匹 3齢
◎2001年産のうち、8月17日に脱皮し雄になった個体は、体力がほとんど無くなっていたようで、餌を食べることも、体が硬くなることもなく死んでしまった。昨年から、脱皮準備のため食べなくなってほぼ1年も経ち、どうにか脱皮(長い時間かかって)だけはすることができがた、もう力が残されていなかった。同じく3日前に脱皮した亜成体も自分で食べることができない状態で、ゴカイを口に押し込んでいる。これで体力がつけばいいのだが、気温・水温が低くなると消化もしなくなるはずで、心配している。
☆2001年産雄は生きていた。
これは、卵から飼育し雄に成長した個体で、2011年9月11日に産卵された海岸に帰しましたが、今年7月中旬の満潮時につがいで産卵に戻ってきました。千鳥浜で産卵調査をしている海響館の久志本氏からの情報です。送ってもらった鮮明な画像から確認できました。飼育環境しか経験のない成体が自然に戻っても生きていけることが示されました。しかも繁殖に参加できているのです。飼育したものにとっては大変嬉しく、また貴重な資料になるものと思っています。