感染性腸炎の題
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 感染性腸炎とは、微生物が原因となって惹き起こされる腸管病変を主体とした疾患群の総称です。原因となる微生物には細菌、ウイルス、原虫、寄生虫などがあります。
これらの微生物が腸の粘膜に入り込んだり、表面で毒素を産生することによって症状を起こします。

 感染経路には次のようなものがあります。

  1. 食品や水を介するもの
  2. ヒトからヒトへ接触感染するもの
  3. ペットなどの動物から感染するもの
  4. 抗菌薬が原因となるもの
  5. 性行為によって感染するもの

感染経路によって原因となる微生物にある程度の傾向がみられます。患者さんの背景から推定される病原微生物を次の表にまとめました。(*原虫)

 
頻度が高いもの 散発性下痢症 カンピロバクター、サルモネラ、腸炎ビブリオ、腸管病原性大腸菌、ロタウイルス
食中毒 サルモネラ、腸管ビブリオ、黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌、小型球形ウイルス
旅行者下痢症 毒素原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクター、赤痢菌、コレラ菌、チフス菌、パラチフスA菌、赤痢アメーバ*、ランブル鞭毛虫*、クリプトスポリジウム*
頻度は高くないが要注意のもの 2類感染症 赤痢菌、O-1,O-139型コレラ菌、チフス菌、パラチフスA菌
抗菌薬関連性下痢症 Clostridium difficile、MRSA、(Klebsiella oxytoca)
大型食中毒/集団発生 ウエルシュ菌、毒素原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクター、クリプトスポリジウム*、小型球形ウイルス
重症化傾向・重症合併症 サルモネラ、腸管出血性大腸菌、ボツリヌス菌
性感染症 赤痢アメーバ*、ランブル鞭毛虫*、カンピロバクター

*散発性下痢症:

下痢をしている方が1人の場合
*2類感染症 : 1999年4月から感染症新法が施行され、旧伝染病の内、赤痢菌、O-1,O-139型コレラ菌、チフス菌、パラチフスA菌が指定されました。
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