長唄 羽根の禿
立方 萩井季恵
作詞 瀬川如皐。作曲 初代杵屋正次郎。振付 萩井栄秀。
五変化舞踊の一つ。
天明五年(1785)二月、江戸桐座初演(三世瀬川菊之丞演)。
吉原の禿が正月のわずかな暇を得て、妓楼の格子先で羽根つきに興じようという主題の踊り。
本来悲しいストーリーだが、芝居でも舞踊会でも、きわめて朗らかな、あどけない演出になっている。
六代目尾上菊五郎はこれを増補し、独特の演出をした。