長唄 手習子
立方 萩井栄寿
作詞 増山金八。作曲 初世杵屋正次郎。振付 萩井栄秀。美術 碇山喬康。
桜花満開の春の日に、日傘をさし、手習い草紙を持った寺子屋帰りの町娘が、
蝶に戯れ、野辺で道草をする姿を舞踊化したもので、ませた小娘の娘心を色々な振り事で表します。
「今を盛りの花の山・・・」で出て、「肩縫い上げの・・・」からのクドキで初々しい江戸の娘の恋心を語り、
次いで道成寺の「いわず語らぬ・・・」と毬唄、踊り地となります。
蝶を追うところなど、当時ののどかな情景が感じられる舞台です。