長唄 二人椀久
立方
椀久
萩井栄秀
松山
萩井花秀
大阪の豪商椀屋久兵衛が、新町の傾城松山と深く馴染み、豪遊を続けた果て
座敷牢に閉じ込められてしまい、久兵衛は松山恋しさに発狂し、舞踊では
牢から抜け出してきた久兵衛が「今は心も乱れ候・・・」と花道から出て
さまよい歩いて本舞台に来て倒れ伏すと、夢うつつの中に恋しい松山が
松の大樹の後ろから現れ、在りし日の廓での華やかな様子、二人の色模様が
たっぷりと繰り広げられます。