長唄 「藤娘」(大津絵)
立方 萩井高文
作詞 勝井源八。作曲 四世杵屋六三郎。美術 碇山喬康。
略画の大津絵の五変化舞踊の一つで、緋の紐付きの黒い塗り笠をかぶり、赤い緒の草履を履き、藤の枝を肩にした容態はいかにも華やかで愛らしく、娘形の代表的作品としてよく踊られています。
「男心が憎いのは 他の女子に神かけて・・・」から近江八景を詠み込んである艶麗なクドキ、そして潮来(藤音頭)のくだりになり、そのあと「松を植よなら 有馬の里へ・・・」からは太鼓地の手踊りなど、その辺りが踊りの見せどころにもなっています。