常磐津 「老松」
立方 市川男女蔵 萩井延瑞 猿若世仕子
作詞 不詳。作曲 初世常磐津文字太夫/佐々木市蔵。振付 萩井栄秀。美術 碇山喬康。
「老松」はいずれも素の演奏曲として、常磐津、清元、長唄等で祝儀曲として開曲され、後に振りがつけられています。
常磐津の「老松」は謡曲「老松」を原拠としており、常磐津の最も古い名曲として大切にされております。
内容は謡曲「老松」にならい、秦の始皇帝が松の木の木陰に雨宿りして、その松に太夫の位を贈った故事を内容として
います。「柳松のめでたきこと・・・」と松のめでたさを壮重にうたいあげて、故事や鶴等と、そのめでたづくめを明るく闊達に、
上品に、このご祝儀曲の持つ古風な格調を十分に堪能させていきます。