常磐津 「屋敷娘」
立方 萩井喜延 萩井延龍 萩井利延 萩井文娘
作詞 三世並木互瓶・三升屋二三治。作曲 四世岸澤式佐・杵屋三互郎。振付 萩井栄秀。
武家屋敷に行儀見習いに上がっている娘の「宿下がり」と称した、一日お暇が出て生家へ帰るその風情を踊りにしたものです。
年頃の娘が自然と異性に対する思慕の情を抱くさまを描いたものですが、背景は屋敷町の街路になっており、オキのあと「千種も野辺の通い路に・・・」で花道から日傘をさした娘の出となり、「過ぎし弥生の・・・」からは純情で可憐な色気を発散させながらクドキとなります。そして娘らしさの手毬唄、蝶にからむ狂いなどと華やかで、見せ所の多い曲です。