生育歴(0〜2歳)

0〜2歳 3〜4歳 5歳〜

0ヶ月〜3ヶ月

分娩には異常なし。3.700gで陣痛がきてから2時間半ですんなり生まれる。
お腹がすいた時は火がついたように大泣きをするが、それ以外はほとんど泣くことがない赤ちゃんだった。
ウンチをしてもニコニコとしていて全く泣かずに平然としていた。ガラガラなどのおもちゃにも全く興味を示す事はなかった
抱っこされる事はとっても好きで泣いて要求もする。

4〜6ヶ月

真似っこをする事が全くない。おもちゃなどにはほとんど反応を示さない。
プラスチックのおもちゃを持たせると裏を返して刻印をじーっと見つめる。
唯一ぬーぼーのぬいぐるみ(黄色)はお気に入り。口に入れてはぐじゃぐしゃにしていた。
最初ベビーカーを嫌がる事があったのだが、ぬーぼーを持たせると大丈夫だった。

ビデオカメラに興味を示すようになり、撮影しだすとジーっと見つめているのでほとんどカメラ目線の映像ばっかりになる。
原因はビテオカメラのレンズか撮影しているときに点滅する赤いランプかレンズのどちらかが気になったのだと推測する。

笑いかけると表情豊かに笑うようになる。写真をとろうとすると人の顔が見えないので笑わない。
顔をみせるとニコニコっと笑う。もちろんいないないばぁなどもとても喜んだ。

離乳食を与えると最初はいぶかしげだったが、おいしい事がわかるとどんどん大きな口を開けて嬉しそうに食べていた。
偏食も全くなし。

お風呂に入れようと裸にすると喜ぶようになる。

7〜9ヶ月

6ヶ月検診の時、まねっこをしないという事で保健所で「自閉傾向」を初めて指摘される。

テレビもよく見るようになるのだが幼児番組などは全くダメで何故かCMだけ異様に固執して見る。
「この番組は・・」という言葉に反応して(その次にはCMが流れるのを知っていたようだ)TVを見る。

また「なんでも鑑定団」の「オープンプライス!」という言葉とともに出る電子音に異常にハマって、ゲラゲラ大笑いする。
この時期にテレビを見ていて「何か面白い」とずーっとそこだけ笑い転げている事がよくあった。

8ヶ月の時、つかまり立ちをする。
同じく8ヶ月の時、台所に行った私を後追いして「はいはい」をするようになる。つたい歩きは9ヶ月。

動くおもちゃや電気カミソリや電動ドリルなどの音は苦手なようで大泣きした。

名前を呼ばれると振り返りそばにやってくる。

機械にとても興味がでてきたみたいで、ビデオデッキなどをやたらに触るようになる。
要らなくなったリモコンなどを与えるとおもちゃよりは反応がよくボタンを押したりしてずっと持っている。

10〜12ヶ月

10ヶ月でひとりで立てるようになる。

どんどんイタズラが激しくなっていく。そしてなんでも引っ張り出してしまう。
そしてモノを確認するのはもっぱら「口に入れて」だ。

従兄弟(小学生)と遊ぶ機会があったときは、全く従兄弟に興味を示さなかった。
従兄弟の持っていたモノを欲しがって追っかけてはいたが。触られたりたり抱っこされたりするのは大丈夫だった。

1〜1才半

手押し車を買ってあげたらそれでどこでも行くようになり、1才1ヶ月でひとり歩きができるようになる。

おもちゃ遊びは相変わらずできない。積み木などは高く積み上げるとやってきて壊す事に命をかける。
砂場などに連れていくと砂をじーっと見つめる。砂遊びなどの感触遊びは大好き。同じく道路などもじーっと見つめる。
この「吸い込まれるように」見ているモノの大半は目がチカチカするような細かい模様やキラキラしているモノなどが多い
(例えば網戸とか、新聞の株式欄など)
紙破りはとても好きな遊びで、広告などを与えるとビリビリ集中して破っている。

発語は明らかに少ない。喃語をたまにしゃべる程度。

自閉の特徴である物を並べるということをしょっちゅうやる。ただし、規則性は全くなし。
そしてそれを壊したり動かしてもパニックなどを起こす事はなかった。
諦めずにまた持ってきてやったり、飽きて別の所に行ったりする。
大抵は別のところに行ってしまうほうが多かったように思う。

相変わらず幼児番組に全く興味を示さない。
でもこの時期からCM以外にも天気予報も真剣に見るようになる。

1才半〜2歳

1才6ヶ月検診の時で「自閉傾向」という事になり、半年ごとに保健所で小児神経の経過観察を受けるようになる。
その時保健所で地域の療育センターを紹介され週1回、児童館に週1回
それ以外の日は近所の公園に毎日通う日々が始まる。

児童館などに通っても「手遊び」「体操」「おゆうぎ」には全く拒否反応を示した。音楽が鳴ると必ず逃げていた。
強制されることが嫌で、公園でも児童館でも毎日逃げ回る日々
相変わらず市販のおもちゃには目もくれない「本物志向」で、電話などは要らなくなった本物を与えると喜んで遊んでいた。
絵本は与えても破るのみだったが「いないないばぁ」のようなインパクトのある絵本にはウケる事もあった。
でも所詮絵本はドラにとっては紙なので隙さえあれば破ろうとする。

2歳

2歳を過ぎたころから、子供がたくさんいる場所を嫌う傾向が顕著になってくる。
無理矢理子供がたくさんいる場所に連れて行こうとするとパニックを起こしたりもした。
公園に行って子供の多かったりすると帰りたがったりする。
だからこの時期は朝早く公園に連れていき、子供がいない場所で遊ばせて人が多くなってきて帰りたがったら
おしまいにするようにした。最初はかなり大きな公園でも7人くらいになると帰りたがったりした。

以前はなかった「視線を合わせない」という自閉的傾向も顕著になってくる。横目で見るというのもよくやっていた。
子供などに顔を覗かれると確実に逃げる。ただし家族にはあまりなかったようだ。
でも気に入らない事には全く振り向かなくなっていった。

要求などはクレーンで意思表示をする。2歳の頃はまだ要求も弱くわかってもらえないと諦めてしまう事もよくあった。
逆に要求がわかってもらえずパニックを起こして自分でも訳がわからなくなってずっと泣いてしまう事もあった。

公園では少ない場所を探してひとりでいることほとんど。
最初の頃は公園に誰もいないと「母の居場所」を確認もせずに遊んでいた。
母の居場所を確認しだすようになるのは3歳をすぎてからだと思う。

自閉の特徴の「新しい場所が苦手」という事はなく、むしろ新しい場所や道はとても大好き。
その理由は自分で探検して確認をして自分なりに構造化してしまっているようだ。
公園などに行くと棒を持って周囲をぐるっと散策する。
こだわりといえるモノは長い棒がとても好きで、公園に行くといろんなところを叩いて確認しては喜んでいた。

動物園に連れていったが、反応がよかったのはペンギンのみ。コレも水しぶきを見ていた可能性が高い。
ふれあい動物園に行っても動物に触ろうとせずに細かい網を見たり動物用の水が入ってるペットボトルを取ろうとしたりする。
突然、ごはんをたべている時に「おいしい」という言葉を言い出す。
今想いだしてみると、この「おいしい」はとても変なイントネーションだった。
時期を同じくして布団に入ってうとうとしている時に、私の顔を見て「おかあさん」とはっきり言う
主人が一緒にねた時に「おとうさん」と言ったそうだ)
不思議なのは、この時の発語は喃語ではなくとてもはっきりとしたモノだった。
そしてどちらの言語もしばらくすると喪失してしまう。

睡眠障害が2才ごろからひどくなり、夜中の2時頃泣き出してそのまま朝まで徘徊するという事も何度となくあった。
そして明け方寝てしまったり、お昼寝をしたら3時間は起きないなどこの時期の睡眠のリズムはめちゃめちゃだった。
どうやら決まって外遊びが足りない日に起こっていたので、とにかく毎日どこかへ出掛けるようにしていたが
それでも幼稚園に通うようになるまでは週に2回以上はあった。

あれだれ壊すのみだった積み木を、突然積んで遊ぶようになる
(10個以上、自分の背丈ぐらいまで)ただし何故か最初の1コを積んでやらないとやらない)
しかも壊れるとかんしゃくをおこす。
でも何度か私が知らないうちに自分で塔のようなモノを作っていた事もある(ちゃんと1番上に三角の積み木がのっけてあった)