10/11 (木) IFRでSanta Monicaへ

本日はIFRでクロカンということで、Santa Monica (SMO)に行ってみます。

まずIFRのフライトプランをファイルします。これはVFRの場合と同じです。但し、ここら辺を飛ぶ場合、Route of Flightの欄が「決められた」ルートの番号で良いので簡単といえば簡単です(もちろんOCN→V23→LAX→...と言っても良いのですが)。今回はRNMからSMOに行くルートはSANL15 (San Diego Lima 15)というルートなので、"RNM via SANL15 to SMO"で良いわけです。

次にIFRのclearanceを取ります(教官が)。既にIFRプランがファイルされているので話は早いですが、実際に許可が下りるまでは何分かかかります。最初のヘディング、高度、approachの周波数、出発時間が伝えられます。

さて出発です。昨日MYFに行った時と同じく、straight-out departureして、OCN 280°に向かいます。ここでapproachにコンタクトし(教官が)、レーダーコンタクトされます。これでIFRのフライトプランもopenとなるわけです。

私はここからフードをかぶります。ここからはラジオも私が行います。

approachが「OCNにダイレクトに向え」と言っているので、そのままOCNの280°をトラッキングして行きます。昨日MYFに行った時は、目的地が近いので、次々とヘディングと高度の指示がやってきてかなりあつかったですが、今回は余裕があります。

OCNを通過したので、ここでV23 (OCN 301°)に乗ります。この時点ではファイルしたプラン通り飛ぶことが許可されていますので、approachから指示がなくてもヘディングを変えて良いそうです。

ここからSeal Beach (SLI)まではひたすらVORをトラッキングして行けば良いので、かなり退屈です。VFRで飛ぶのと違って常に計器を見ていないといけないわけで、さすがに鼻くそほじりながらというわけにはいかないですが。また、忘れた頃にapproachから呼ばれて次の周波数にhand-offされるので、あまり気が抜けません。

SLIの近くに来ました。と、approachがヘディングを変えるよう指示してきます。他のトラフィックの都合のようです。そうするとSLIに向っていたルートからははずれてしまいますが、あくまでapproachの指示に従って飛ぶ必要があります。

自分の位置を確認するため、SLIのVORのどのラジアル上にいるのか、常に把握するようにします。ほほう、SLIをちょっとだけショートカットしてこのままLAXに向うようです。

今のうちにLAXのVORの周波数をセットしておいたり、SMOにアプローチする時の各種周波数をセットしておきます。ここらへんはまだ教官に指示されながらですが、慣れるとこういうことは予め自分でやる必要があります。

そうこうしながらも、SMOのATISを聞いたり(しかもapproachの周波数はワッチし続けるので、ATISとapproachを同時に聞いたりして大変!)、次々に指示されるヘディングや高度に従って飛んだりします。基本的にラジオは自分でやっているので、かなり余裕がないですが、なんとかこなします。まるでエアラインの飛行機を操縦しているという感覚です(まぁ本当のエアラインがどうかは知りませんが、基本的に同じはず)。

LAXから一旦東北方面に飛びますが、本来のルートであるELMOO交差点やDARTS交差点までは行かないで直接SMOのファイナルに向わされるみたいです。数回に分けてヘディングを北から西に変更させられます。

教官が「今日はHOLYWOODサインを見るには良い位置に誘導してくれました」と言うので、ちょっとだけフードをはずして外を見ると、すぐ右下に

HOLYWOOD

という、例のよくTVとかで見る白い字の看板(?)が見えます(^^)。おぉ、こんな間近で、しかも自分が操縦している飛行機から見られるなんて!

とかいっているうちに、VORアプローチの許可が下りました。SMOにはILSがないので、VORアプローチとなります。タワーとコンタクトしてVORアプローチすることを伝えます。ここからはSMOのIFRアプローチチャートに従って降ります。SMOの212°のラジアルをトラッキングしながら、Van Nuys (VNY)のVORやDMEを使って距離を測りながら指定された高度に順に落として行きます。

タワーから着陸許可が下りました。降下を続けて、660ft (485ft AGL)でフードを取ってみると、まぁまぁの位置につけています(^^)。ここからはMYFでやったのと同じく、エアスピードを落とし、フラップを下げて、更に63ktsまで落とします。これでショートファイナル。ここからはいつもと一緒です。このスピードだとタッチダウンまでかなり余裕があります(^^)。ゆーっくりフワフワタッチダウン。あ、これはうまく行きました(^^)。

というわけでSMO到着です。改めてまわりの景色を見回してみると、あまり視程が良くありません。いつもははっきり見えるビル群がほとんど見えません。IFR日和ってとこです(^^)。

The Humpに行って寿司を食します。この時間だとランチとして$15の寿司セットがありますが、夜行くとこういうセットものはないらしく、かなり高いものになるそうです(3人で$150かかったことがある、と教官談)。

一休みしてRNMに帰ります。

まずATISを聞きます。次にグラウンドにコンタクトし、IFRのclearanceとタクシーを要求します。clearanceはこの時点ではまだ出ませんが、タクシーの許可が下りたので、R/W 21に向います。

ランナップ後、clearanceが出るまで待ちます。ひたすら待ちます。えー、長いなぁ(^^;)。教官曰く「いつもより長い」そうです。いくらなんでも長すぎるので、教官がグラウンドに突っ込みます。別に忘れていたわけではないようですが、ここでようやくclearanceが出ます。「R/Wヘディングで出発し、高度3000ft (その後5000ftへの指示がある予定)、LAXの315°のラジアルと交わる点でヘディングを右に270°へ、その後LAXを経由して、V64、V23、OCN、V208、JLIへ向う」というルートの許可が下りました(長!)。

Hold shortして待ちます。ひたすら待ちます。VFR機が何機も先に出発して行きます。IFRの場合、他のIFRトラフィックとの関連があるので、タワーは「これぞ」というタイミングで離陸許可をくれるわけです。それまではじっと待つ必要があります。タワーからようやく呼ばれたと思ったら「あと3分で出発の予定なので引き続きhold shortしろ」でした(;_;)。

ようやく離陸許可が下りました。R/W 21からtakeoff! ふぅ。

離陸すると段々薄雲が近づいてきます。VFRだったらこれを回避するところですが、IFRなのでそのまま突っ込んで行きます。ぱふっ。雲に入りました。真っ白です。なーーーーんにも見えません。まだフードはかぶっていませんが、こりゃ外を見ても意味がありません。計器だけを見て上昇を続けます。

しばらく上昇すると、すぽっ、と雲の上に出ました。こりゃ感動! ここでフードをかぶり、計器飛行を続けます。

ヘディングを徐々にLAX方面に向けられ、LAX上空を通過します。V64にほぼ沿って南下しますが、すぐに東方向に向けられます。V64をちょっとだけショートカットして直接SLIに向います。

SLI通過後、ルートに従ってV64を進んでいると、南方向に向けられます。本来はV363に乗るところですが、これもショートカットするようです。V23近くに来ると、そのままV23に乗ってOCNに向えとのこと。

ここからは何回か高度を変え、hand-offされます。OCN近くで担当してくれたapproachのおっちゃんは「xxxx, good day!」というところを「xxxx, goooood day!」と言っています。つまり普通「グデイ」のところ、「グーーッデイ」(「デイ」にアクセント)という独特なリズムで言うんです。思わず笑ってしまいます(^^)。どうやらこのおっちゃんはこれがトレードマークらしく、いわば「名物おじさん」らしいです。

OCNからは本来のJLIに向うコースではなく、ヴィジュアルアプローチするよう指示されます。つまり、このままRNMに向います。VFRで飛んでいる時と同じおなじみのコースとなります。OCNからヘディング100で進みます。少しずつ高度を下げさせられます。Escondido上空で3500ft。

ここでRNMの周波数(CTAF)に変更するよう指示されます。もしここでIFRのフライトプランをキャンセルしたいなら、またこの周波数に戻って来い、と。もうレーダーでの誘導は必要ないので、ここでキャンセルすることにします。

この時点でVFRとなります。フードをとり、squawk 1200にして、後はいつもと一緒でRNMに到着。

本日だけで2.5時間もフード(計器飛行)しました。まだ基本的な計器飛行の訓練をしていないので若干精度が荒いですが、まぁほぼOKです。ラジオもまぁほぼOKです。

計器飛行は、瞬間的に計器の意味するところを捉えること、複数の計器から総合的に状況を捉えること、そして何より、自分がどこを飛んでいるとかどっちを向いているとかのイメージを作り上げる空間認識能力がとても要求されます。私、こういうことは苦手ではないので、とても面白いです。ただ、フードをかぶっていると外が見えないし、指示された通りに飛ばないといけないので、VFRでのクロカンに比べると「面白さ」の質が違います。

ぶちゃけた話、IFRはあくまで天候に左右されず定刻通りに飛ぶことを目的にしているので、各種手続きも面倒だし常にラジオや計器に気を配らないとならないし、飛ぶことそのものの楽しさという点ではVFRの方が上です(^^)。そういった意味ではVFRでのクロカンはとっても楽しいものですネ!

明日はやはりIFRでPalm Springsに行ってみることにします。最初ここはILSアプローチできるのかと思ったのですが、調べてみるとILSはないんですね。教官も「たぶんヴィジュアルアプローチさせられちゃうので、面白くないかも」とのことですが、まぁ自分で操縦して行ったことがないので、せっかくの機会なので行ってみようと思います。