<< back
三管プロジェクター

 我がホームシアターの三管プロジェクターSONY-VPH-G70QJは、設置してから約750時間を経過、やっと画の方も落ち着き、きれいになってきた。生産が終了してしまったモデルだけに、幻の名機になるまで大事に使って行きたい。
「ホームシアターファイル」でも書いたが、天井板をはがし10cm角のツガ材2本をH鋼からH鋼に渡して、ボルト4本で吊ってある。お金と手間はかかったがレンズの真下という最高の視聴席を確保できた。スクリーンが110インチ(ワイド)という制約があるので、この設定にせざるを得なかった。
 
 後からスクリーンを変更して吊りなおしたので、少し上下左右がずれていたのと高さが少し変わった為、あおり角を調節しながらフォーカスをあわせ直した。Hパターンにして前面の2個のねじを緩めてレンズをまわし、Hのドットができるだけ、全体にはっきり見えるまで繰り返す。市川氏の話によると70QJは少し凹面になっているスクリーンで、全てが合うようにできているらしい。レンズを回した時のボケかたでもわかる。スクリーンの四隅は少しピントが甘くなるのは仕方ないのだが、それでもドットは見える。8インチ管の威力か?
 マグフォーカスを再調整して、センターを取り直しレジストーションに進む。重箱の隅をつつくように神経質になり過ぎても時間を取られるだけで、実際に映画を見るとそんなに気にならないものだ。
 こういう事は、根を詰めてやれるときにやっておかないと、エネルギーが湧いて来ずに、面倒になり他人任せになってしまう。趣味も徹底してやっておかないと、その深さがわからず、ただの遊びになってしまうと思う。三管は古いスポーツカーと同じで「手がかかるからこそ面白い」というところがある。

 久々に「恋に落ちたシェークスピア」とDVDの「スターウオーズ・エピソード1」を見た。調整した後は心理的要素が加わるのか、画がいっそうくっきりしたように見える。
★「恋に落ちた…」は画のきめが細かくなるほど、衣装のすばらしさや、俳優の肌のきれいさが増して、作品の質の高さが良くわかる。一言のセリフまで気を配っている音質も見事。
★「スターウオーズ」はLDと比べ物にならないくらい画も音もすごい。人間以外の生物の皮膚の感じなど、すばらしく良くできている。合成も見事で、まるで違う作品を見ているように感じた。日本では評価が低かったようだが、何度も見るとアメリカ映画の伝統の上に立つ、エンタテイメントに徹したよくできた映画だとわかってくる。アメリカ映画というのは、ちょっとしたカットにすごい金をかけていたり、遊びにかける金が中途半端じゃないところが気持ち良い。
 我が家だと同じ作品を何度も見ることが多いので、最近思うのは「映画は3度くらい見ないと、細部まで理解できないものだ」ということ。

P.S. ★「スターリングラード」は内容も画も音もすばらしい。役者がこれまたすごい。エド・ハリスみたいな役者って良いね。シェークスピアばかり見ている
  ので、身近に感じてしまうジョセフ・ファインズはうまい人だ。
   戦争って誰のためにやるのか?考えさせられる。アメリカの作ったソ連の映画だから、少々不自然なところもあるが・・・。

Last Update : 2001/11/23 11:53 << back