<< back
テレビ遊歩道 6 「役に立つ楽屋話」

  お昼の人気番組「午後は○○おもいツきりテレビ」(日本テレビ系)に出演するようになって6,7年になる。健康や食べ物など、毎日の生活に関することが主なテーマなので、私自身とても役立つことが多い。出演者もさまざまな体験を持つ方が多いので、楽屋話がまた勉強になるし、実際大きな助けにもなった。
 健康には自信があったのだが、昨年から今年にかけて、その自信を喪失するくらい、いろいろなことが起きた。積もり積もった不摂生のツケが一気に噴出したのだろう。
 痛くてトイレに行くのも嫌になるくらいの腰痛に悩まされるようになった。NHKの「二人のビッグショー」でプレスリーのナンバーを歌ったときは、ロックにしびれるより先に、足がしびれっぱなしで大変な思いをした。大好きな釣りやゴルフも、知らず知らず遠ざかるようになっていた。
 「弱り目にたたり目」という言葉があるが、体が弱っていると気力もうせるせいか、悪い方へ悪い方へと迷い込んでしまう。今年の初めごろから食欲がなく「やせたんじゃない?」と言われることが多くなった。仕事がらみのちょっとしたトラブルに巻き込まれ、ストレスと酒の飲みすぎで肝臓が弱っていたのだ。
 腰痛経験者のキャスター久能靖さんに「とにかく歩くこと、腹筋と背筋を強くすることが大切」と教わり、筋肉の強化につとめることにした。運動で体の活性が上がり、気力も湧き出てくる。
 肝臓を悪くしたことのある出演者のHさんには「治るまで断酒、直ってからは節酒」と教えられた。
 朝はプロテインを牛乳に混ぜて飲み、エアロバイクを15分。ストレッチを十分にした後、シャワーで汗を流し、ビタミンCとE、それにカルシウムを飲む。野菜の多いバランスの良い食事をとる。深酒をせず休肝日をつくる。これが私の「おもいツきり健康法」だ。おかげで体の調子が良くなり、体重も元に戻った。
 来年から「新・宇宙戦艦ヤマト」のテレビ放送が始まり、再来年には劇場用映画が制作されて、世界に発信される予定だ。みなさまによい歌を聞いていただくためには、まず健康、と思っている。
    2001・12
 《共同通信から全国に配信された原稿》

Last Update : 2002/02/13 23:48 << back