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PS2・・・デッキとしての性能は?

 「半熟英雄」をやってみる為、5月15日発売のプログレッシブ出力付きPS2を購入したが、ゲームをやるには未熟なので、まずデッキとしての性能を試してみた。いずれはパソコンなどと繋がった、総合的なシステムに発展する1部だから、それなりの性能は備えているはずだ。
 どちらも普通のテレビにつなげるような映像・音声出力があるが、潜在能力を見るため、画はコンポーネント、音声はデジタルの出力を利用した。
 大画面で6.1EXにしてレースなんかやったら面白そうだなーツ。
★画像
 映像出力を「Y Cb/Pb Cr/Pr」に設定。専用のD端子ケーブルで、色差/RGBデコーダのDC3000につなぎ、三管プロジェクターで110インチの画面に投影。
 画像の美しさで定評のあるDVDビデオ「恋に落ちたシェークスピア」をかけてみた。DVDデッキの性能の進化はすごい。最近は2万円台の製品でもかなりの画を見せる。PS2もこのあたりと同等のDACを使っているのだろう。大画面でも鮮明でつやのある、プログレが効いたチラツキのないきれいな画を見せてくれる。
 RD−X3との違いは…と言われると困るくらいだが、キメの細かさからくる、立体感とか画のコク、それに灰から黒のグラデーションが微妙に違うかな?というくらい。まあ、このわずかの積み重ねが大きく効いてくるし、画はデッキの性能で殆ど決まってしまうから、マニアは高価な製品を買うのだが・・・。普通の装置なら十分の性能だろう。

★音声
 オプティカル出力をプりE9000-ESに入れる。ドルビーデジタル・DTSがついているから、DVDビデオを見るときはこの接続を選ぶのが常道。
 ということはアンプに内臓されているDACの性能が、再生音を左右するからあまり参考にはならないと思うが、音質・帯域とも十分できれいな音を聞かせる。
 細かいことを言えば、1つ1つの音の存在感に違いがある。再生波の立ち上がりや微妙な歪の違いによるのだろう。デジタル出力でもビット数だけではない音質の違いがあるようだ。
 参考までに、RD-X3はデジタル出力も(波形が?)きれいな高音質回路を使用している、と書いてある。そういえば、ONKYOの新しいセパレート・アンプも、出力の波形歪が違うと書いている。出力に電源の歪がのってしまう、いわゆる混変調歪のようなうものをなくす回路らしい。
 混変調歪というのは、超低音再生時に沢山の電力を使うことで起きる電源のゆれが、高音部の波形を崩し音を歪ませることを言う。それを防止するため低音・高音用のアンプを別にする(私の場合は低音・中低音・高音)バイアンプシステムや、スピーカーコードを分けるバイワイヤリングにする。
 大音量時に超低域の振動が、デッキ・アンプ・スピーカーを揺さぶり、音が濁る混変調歪みもある。この場合は機械的振動だから、錘を載せたり、インシュレーターをつけたり、置き場所を工夫することで少しは防げる。

★on/offのスイッチが反対側(裏側)についているから、ラックに組み込む際は面倒だ。別売りのリモコンを買えば良いのかな?
 箱に保証書があるので捨ててはいけない。

写真のようにスピーカーの前に置くなんて最悪。

Last Update : 2003/06/05 12:55 << back