石積みの種類 




石積みといっても、石の素材・加工方法により多種に分けられます。

どの工法もそれぞれに異なった味わいをかもしだします。

当店が施工致します、代表的な石積み工法として、以下のような石積みがあります。

  

丸石積み

最も安価で施工可能な石積み。

コンクリートよう壁などとほぼ同価格にて施工可能です。  
高さが、高くなるほどコンクリート擁壁より安く施工できます。

この辺り(岐阜県西濃地方)の輪中地帯では多く施工されて
おります。木曽川産の玉石を利用しております。

亀甲石積み

積み工事の最高峰といっても過言ではありません。

玉石を使った亀甲石積みです。石独特の丸みを生かした
石積みです。
七福神の大黒様や恵比寿様のようなあんこ腹のように石
を利用するのがミソです。

石の目地を少なくする事に徹した亀甲石積みも見受けられます
が当店では、石の自然な丸みを最大限利用するよう心がけてお
ります。

玉石であれば何でも使えるわけでもなく、近年石がなくなりつつあるのが難点です。

間地石谷積み

山で切り出された、雑割御影石を使った石積みです。

当店では、尾鷲石(三重県尾鷲産)を利用しております。
全国津々浦々施工されている石積み工事の典型的なものです。

間地石布積み

雑割御影石を、横積にします。

石材屋さんも施工されておりますが、控えが少ないもの(150mm〜200mm)
が多いですね。また、目地を鋸で切断したものが多くみられますが、石の自然美や力強さがなくなってしまいます。石積みというより石張りに見えてしまいますね。

当店では、控えは350mm以上、石はできる限り手ではつり、石の力強さ、自然さを生かすよう心がけて施工いたします。

揖斐石積み

地元揖斐川・根尾川筋から産出する、いわゆる揖斐石を
利用した石積みです。石は、火打ち石(チャート)です。

亀甲石積みと同じく、石の丸み・ほてみを最大限利用し
積み上げます。
雨上がりに見るととっても風情のある石積みです。

恵那石
(蛭川石)乱張り

岐阜県の東、恵那近辺(現在中津川市蛭川)で産出される
錆御影石を利用した石積み(石張り)です。

控えは150mmくらいしかありませんので、石張りと
させていただきました。

白と錆びのモザイクに張っていきますので
そのコントラストが美しいです。

野面石積み

大小様様な大きさの石を、丸みを出さず平面的に
積み上げました。この岩は、砕石にする前の原石を
使用しました。

乱積みとはまた異なった雰囲気になります。

乱積み

大小様様な、庭石を組み合わせて積み上げます。
この辺りでは、揖斐石を利用することが多いです。

造園屋さんも施工されていますが、石の使い方が・・・・。
やっぱり、年中石を積み上げている「石屋」の乱積み
は違うと思いますよ。

岐阜石積み

(乱積み)

岐阜市北部〜各務原近辺から産出される山石を利用
した石積みです。

苔むすのが早く、いやみもなく割合自然に調和する石
積みです。

石の表面が、ぼろぼろしているのが難点。

岐阜石積み

石の大きさを揃えて積むとこんな感じになります。

赤坂石積み

赤坂山(金生山)から産出される石灰岩(大理石)を
利用した石積みです。地元大垣市を中心に昔から
施工されてきました。しかし、現在では、山で石を作る
職人がいないため、新たな石積みをする事はすくなくなりました。

間地谷積みと同じように施工します。

 

工事例 (画像集)