29 了順寺

 桑部山と号し、浄土真宗本願寺派のお寺です。北勢48家の一人で、桑部城主の毛利氏は、織田信長の軍勢に敗れましたが、城主の子孫が出家してこのお寺を開いたと言われています。

 本堂は明治35年(1902)の建築で、戦災を免れ昔ながらのたたずまいを残しています。鐘楼は重層で袴付きの立派なものです。山門は桑名城のものを移築したと伝えられています。 
 鐘楼と本堂の間の墓地に桑名の俳句結社間遠社三世春亭裏鏡の円筒形の墓があります。

了順寺 了順寺山門
山 門