久留倍官衙遺跡現地説明会写真09/10/10

正殿の背後に正殿と同じ方向性を持って建てられた総柱建物SB430の南半分を正殿側から俯瞰。
柱間は約2.5m、堀方は1辺1m近い。
東西4間、南北2間の堀立柱建物(青テープ)が重なる。
この2棟の前後関係は?切り合いがないので難しそう。
SB430と約9mの間隔を開けて整然と並ぶ同規模の総柱建物SB429(東西8m、南北9m)。
四隅に柱に見立てた紙管が立ててあるが、堀方の大きさからみて実際はもっと太い柱であったと思われる。
SB429の抜き取り穴(西から俯瞰)
四角い穴が堀方、丸い穴が抜き取り穴との説明。
抜き取る際に両方とも柱が西側へ倒れるように抜いている。
上記2棟の南東約10mに3間×3間の建物がもう1棟
こちらも柱が抜き取られている。
建物の向きは2棟とは揃わない。むしろ政庁よりも時代が下ってから建てられたのではないかとされる正倉院群の方角に合うようだ。
当官衙遺跡東下方の弥生から中世の発掘現場のパネル写真。
弥生の井戸、平安時代の墨書土器、鎌倉時代の井戸か墓、
須恵器の器の中に土師器3枚を入れた状態で埋められた?須恵器などが出土。
興味深そうだが現場の公開、遺物の公開共になし。
今冬、市博で開催される久留倍遺跡展への出品を期待したい。
正殿(手前の赤いコーン)から八脚門(クレーンの下の赤いコーン)を望む。
とうとう北勢バイパスが出来てしまい東の伊勢湾方向の眺望は著しく遮られてしまった。