今宵は菊に酔う・・・「重陽の節句」九月九日
 

菊酒と菊茶の会(古事記に親しむ会)

平成23年(2011年)9月9日(金)。古事記に親しむ会の事務局、Kさんの発案で重陽の節句を開きました。会場は親しむ会の会員N君が住む超セレブマンション(天王寺)の二階茶室と26階のパーティールーム。二会場を貸しきっての超贅沢な宴となりました。


 
大都会のマンションの中に竹林の庭のあるお茶室が!
今年の二月十一日紀元節の日に、この場をお借りして、古事記に親しむ会の新年宴会を開いた時、会場の雰囲気のすばらしさに魅入られたKさんが、秋には茶室も使って皆さんと重陽の節句を祝いたい! と、満を持して計画して下さったのですよ。

……というわけで、今回の主催はKさんです。
彼女は、中国茶にも造詣が深く、「人々がお茶を飲んで、ほっ……」としている波動が大好き(*^_^*)という方なのです。

数年前の「某、有名婦人雑誌」の「私の茶遊び大賞」に二回も準大賞に選らばれた、おもてなしの心と愛に溢れるお人柄です。

茶室玄関で、皆様をお迎えした菊の花の生けこみもKさん。
この日の為に藪に入って、太いアケビのツルを切り出してくれたのは晴明さん。
そして大作のツルの花器を作ったのは、私です。
おもてなしの心が判っていただけるとうれしいのですが・・・

まずは、席亭のKさんの重陽の節句と菊酒のお話に続き、神武天皇ゆかりの金鵄正宗の酒杜氏さんの日本酒のお話を伺って菊の花を浮かべた杯で全員で長寿を祝って乾杯です。


菊酒で秋を先取り!!
 
今夜のお弁当は「下鴨茶寮さんの秋の二段重」
美味しいお弁当に舌つづみを打ちながら、メインゲストの歌姫さんの登場です。

透き通るようなすばらしい声を持つ歌姫、Mさんの「君が代」からのスタートです。

庭にはN君こだわりの「日の丸」が風にハタメイテ・・・いるのですが、判るでしょうか?

歌姫さんの(月の砂漠、荒城の月、コミカルなかんぴょうの歌、などなど……、和の歌を堪能しました。

ところで、一年の行事は「五節句」。ほんとは五つあるのですよ。
一月一日(元日)。三月三日(ひな祭り)。五月五日(端午の節句)七月七日(七夕)
これらは今でも幼稚園や町おこしのイベントで各地で祝われていますが、最後の九月九日(重陽の節句)だけは、なぜか忘れ去られているようですね。

いずれも中国伝来の祭りで、平安時代に日本に入り、貴族の間に伝わっていたものが、江戸時代に庶民にも広まったとのことです。

五節句は元来、旧暦で行われていました。
桃の花も新暦三月三日には咲いていませんし、新暦の七夕も天の川は真上に見えません。
重陽も今のカレンダーで行うと、路地ものの菊は咲いていないのですね。

と、言うわけで、この日はハウス栽培の菊を手に入れてきました。
また、重陽の日は、衣替えでもあったそうですが、単衣から冬衣にするのは、新暦では汗まみれになってしまいますね。

この日は旧暦ではまだ8月12日。
本来の重陽は今年は新暦の10月5日です。
ややこしいことですね・・・。
日本の伝統行事だけでも旧暦に直してほしいと、いつも思うのですが。

夜景を見ながら菊茶で歓談(*^_^*)
 
二部は会場を26階に移して中国茶の菊茶を楽しみました。

ここでも歌姫さんが衣装を変えて洋の歌、アベマリアなど数曲を歌ってくださいました。

この部屋からは通天閣や四天王寺が眼下に眺められるのですよ。
普段、わりとごちゃごちゃとして味気のない天王寺界隈ですが……セレブマンションのスカイルームからは、闇に包まれてネオンが輝き、天王寺がこんなに綺麗だったのか! と、初めての方はとても驚かれているようでした。

重陽の節句の日は、高いところ(山の上などに)登って香りの高い菊酒や菊茶を飲んで邪気を払うということもされていたようなので、この日のお集まりのみなさんは、さぞかし清められたことでしょうね。

菊茶のお茶うけは、和室の縁側で中秋の名月を前にして、ひと足早くお月様にお供えした白い玉菓子。菊の花の模様の和紙の上に散らした菊の葉と花びらに見立てた乾燥オレンジです。
川田さんの心配りが際立つ演出でした。

みなさん、とても和んでくださった様子で、中には初対面の方に肩をもんでもらってリラックスしている人も(*^_^*)

新年会では、この会場で、君が代の神楽とエビスの石見神楽。古事記の朗読劇、おみくじ、大宇宙神霊占いコーナー、百人一首と、大宴会を繰り広げましたね。来年の新年宴会(H24、2、11)はなんと、H姐さんの津軽三味線と南京玉簾(*^_^*)出演が決定!

10年以上も前、、京都議定書・地球環境のイベントでH姐さんの南京玉簾とおかめのお面をつけた私のバックダンサー競演以来の出番です。

一緒にバックダンサーして下さる方、大募集中(*^_^*)
すでに二名は確保してまぁ〜す。
鬼も笑って飛び入り参加するかも?

これからも古事記に親しむ会の楽しい神遊び、どんどんエスカレートしていきそう!!


もどる
もどる