琵琶湖 竹生島 水の祭り
「世界の水に愛と感謝を送るセレモニー」IN 琵琶湖レポート
2003年7月25日(琵琶湖・竹生島)


2003年7月25日、「波動」の江本勝氏の呼びかけに答えて「水への愛と感謝プロジェクト」が世界各地で開催されました。まず先陣を切ったのは25日の日の出が一番早い「日の出ずる国」日本からです。

日本での中心会場となった琵琶湖・竹生島のセレモニーを江本さんから託されて以来、美内すずえさんとスタッフたちは、都久夫須麻神社(竹生島神社)の生嶋宮司ご夫妻の協力の下、4月末から入念な準備と協議を重ねてきました。(詳細は波動6月号をご覧ください)

周囲2キロという小さな島が会場となるため、多数の応募者の中から抽選で200名の参加者に限定させて頂きましたが、おかげさまで無事セレモニーを終えることができました。抽選にもれた読者の方々にこの紙面をお借りしてご報告させて頂きます。

早朝の祈り「禊・みそぎ」

準備のため前日から島に入っていた美内さんとスタッフ、奉納者たち約50名は、今日一日のセレモニーの成功を祈願して午前三時に起床し、生嶋宮司のご指導の下、湖で禊をすることになりました。

神の島と呼ばれる竹生島の周辺は水深100mと琵琶湖で最も深く、神社は断崖絶壁の上に建っています。島の周りには謎の遺跡が沈んでいて、縄文時代初期の祭祀土器や石器が多数湖底から発見されているそうです。

神社の禊場は崖下の狭い岩場にあり、湖水の中には大きな岩がゴロゴロしています。一歩誤ればすぐに深みにはまって頭まで水に潜るので足が立ちません。

「泳ぎに自信の無い人は湖に入らず、水だけかぶってください」という宮司さんの一言で皆の心の中に緊張感が走ります。私は苔むした岩場からおそるおそる湖水の中に足を降ろし、400万年前にできたとされる母なる湖・琵琶湖の水に全身を浸しました。

思ったよりも水は温かく、頭まで水に潜って浮かんでいると内と外の感覚が消えて、体が湖に溶けてゆくような錯覚に襲われます。真っ暗な湖での早朝の禊は、まるで母の羊水の中で浮かんでいた胎児の頃の記憶が蘇ってくるようなとても不思議な体験でした。

「湖上での祈り」

無事に禊を済ませて午前四時に港に移動、神社のクルーザー2隻と漁船3隻に分乗し、湖上での祈りに出発です。私たちは湖の真ん中の予定の場所で流されないように互いの舟をロープでしっかり結び合いながら日の出を待ちました。

湖上は風が強く、上空は一面の雲に覆われていました。ところが全員で般若心経を唱和して「水への愛と感謝の祈り」を始めた頃には東の空が少し明るくなり、あきらめていた太陽がわずかに雲間から見え隠れしはじめたのです。

薄明かりの中で、木の葉のような舟に揺られながら朝日を待っていた私は思わず手を合わせて、これから次々と世界中で開催される「水への愛と感謝プロジェクト」が成功するようにと祈りました。

それぞれの船上では笛や音楽が奉納され、湖水の神様・浅井姫さまに「いつまでも琵琶湖の水が清く美しくありますようにお守りください」と感謝の祈りが捧げられています。するとそれまで湖一面を覆っていた厚い雲が少し途切れて、私たちの舟の上空だけがぽっかりと青空になったのです。この情景を見たとき、きっと今日の水のセレモニーは大成功するに違いないと確信し、一時間近い湖上での祈りを終えました。

(第1部)竹生島神社でのセレモニー

午後3時からは、神社の境内に会場を移します。この頃には、水への祈りを一緒にしてくださる参列者の方々、約200名がぞくぞくと船で竹生島に渡ってこられました。狭い神社の境内は本殿の階段の上まで人であふれかえり、熱気が充満しています。

薄日の射す中、龍神太鼓と巫女神楽、美内さんの挨拶でセレモニーが始まりました。世界193ヶ国の国旗を使い、それぞれの国の平和を祈ると共に「世界中の国の水が清く美しくありますように。ありがとうございます」と全員で大唱和します。

引き続き、神楽舞、古典フラダンス、バリ舞踊や、サントゥール、石笛の演奏があり、ケルトの古歌「祈り」地唄舞「珠取海士、たまとりあま」日本舞踊「竹生島」などの華やかな芸能が舞台で奉納されました。

(第二部)光と音霊による祈り

午後7時を過ぎすっかり日が落ちた頃、キャンドルアートがスタートです。境内にろうそくの火が灯り、暗くなった琵琶湖を背にして幻想的な光がゆらめきます。美内さんの誘導で参加者全員が声を出し、シンセサイザーで演奏される水への賛歌「聖水母・せいすいも」との競演です。

「三好良社」の小見寺孝子さんたちがリサイクルのアルミ缶に水を入れて作った心地よい水の音の出る楽器「神鈴水・かんりんすい」が全員に配布されます。それを耳元で振り、水の音色を聞きながら声を空に向かって発していると、音霊が波動となって広がり、響きあいながら真っ暗な湖面を風に乗り上昇して行きました。

この日の参加者全員の魂が光と音を媒体として、琵琶湖を水の結晶の形(六芒星)に囲んで一緒に祈っている人々や、ガリラヤ湖にいる江本勝氏、その他日本各地や、この日に一斉に行われている世界中の参加者の所にもきっと届いたことでしょう。

(宮崎みどり)


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