本年(平成22年)最後の本の行商、と、お笑い神事!
 

因幡の白兎、最後の跳躍。巨大絵馬
平成22年11月13日
古事記のものがたりの本を出版以来、ずっと支援してくださっている土生神社の宮司さんから秋祭に境内で本を領布して良いという許可を頂き今年最後の行商にでかけてきました。

土生神社(岸和田市)のご祭神は「菅原道真公」。
こじんまりとした街中の鎮守の森の中にありました。
地域との密着性が強く、お正月には今でも氏子さん一軒一軒の家を宮司さんが廻られる風習が残っているそうです。のどかですよねぇ〜。(*^。^*)

この日はちょうど神社創建920年祭なので、境内では来年の干支にちなんだ巨大絵馬の実演奉納がありました。作者は岸和田のだんじりポスターなどでおなじみの意匠・画家「六覚千手」さんです。(この日は長男のK君もお父さんの横で絵筆を取って大奮闘でした。)

ところで、この絵馬の図柄を見たとたん、私は大感激!
なぜなら、トップの写真のようにモチーフがウサギとサメ。そう、因幡の白兎だったのです。でも、神社のお祭りに来ていたボランティアの女子大生たちは、なぜ、サメとウサギが絵馬に書かれているのか知っている人はゼロでした・・・

その大学生にK君が「これはな、ウサギがこっちに渡りたかったけど、渡られへんから、サメをだまして並ばせて上をピョンピョン飛んで渡って。最後に、うそだよぉ〜〜、こっちに渡りたかっただけだい! といったから、サメが怒って捕まえようとしてるんや」と、とても上手に因幡の白兎のお話をして大学生に教えてくれて、またまた、私は大感激!!!。

親が子どもに昔話を聞かせて育っている子がまだ居たなんて(*^。^*)
戦後、教科書から昔話が消えてしまったので、大学生がウサギとサメの絵を見ても何も解らないのは当然かもしれません。しかし、小学校では今年(平成23年度)春から教科書に因幡の白兎のお話が復活するそうですよ。うれしいことですね。

それにしてもいかにもズルかしこそうなウサギの目と、まさにうさぎに飛び掛ろうとしているサメの怒った目の迫力はすごい! 岸が近くということで松の木も描かれて、さすが六覚さんの画才には脱帽ですね。

この後、お目出たい四文字熟語が入って、お正月には土生神社の社頭に掲げられる予定です。皆さん!、ぜひぜひ、この絵馬を見に行ってくださいね。そして、描かれている絵のお話(因幡の白兎)を子どもさんに聞かせてあげてくださいね。

ところで、この日の今年最後の行商の成果は・・・。
岸和田在住の友人知人が応援にきてくださったり、K君がチラシ配りや大声での呼び込みの応援もあって。ありがたいことに10冊完売でした。

今年は、年初めの稗田阿礼神社での行商に始まり、この日の行商と、初心に返る一年でした。みなさま本当にありがとうございました。
  


12月25日、注連縄架け替え神事・お笑い神事(東大阪市無形民族文化財)
 
枚岡神社・新しい注連縄の下での高笑いアッハッハアー(*^。^*)

さて、平成22年も残りわずかとなりました。
今年は今までの阿倍王子神社・阿倍晴明神社での「古事記に親しむ会」に加えて、10月から新しい勉強会の教室(古事記の素読会)が枚岡神社でスタートしました。

枚岡神社は私たちが住む河内国の一宮です。この神社に昨年夏に就任された中東宮司さんは、元、奈良の春日大社の権宮司さんで、「古事記のものがたり」を以前から応援してくださっていました。


枚岡神社では毎年の12月25日、新しい注連縄を氏子さんたちが架け替えて、その下で宮司以下神主さんや氏子さんそろって笑うという「しめ掛け神事」が行われてきたそうです。

しかし、残念なことに、このようなご神事が長年に渡って続いていることは、あまり人に知られていませんでした。(とても、ひっそりとおこなわれていたそうです)

中東宮司さんは着任して初めてこのご神事のことを知ったそうです。
そしてこのご神事こそ、枚岡神社のご祭神で天の岩戸開きに祝詞を奏上された「天の児屋根命」さまにちなんだ重要な神事だと思われたのです。

そこで、昨年から有志に声を掛けて、12月25日午前十時、注連縄の下に集合して、より多くの人々と共に大いに笑って世の中が明るくなるようにと、呼びかけられました。

そして、昨年に続いて今年も12月25日宮司さんの呼びかけに共鳴した人々が枚岡神社に参集しました。

私たちも「古事記に親しむ会」の皆さんに声を掛けて、小雪が舞い散る寒風の中、大笑いをしてきました。

「世の中は暗く、嘆いているはずなのにどうしてあのように皆で(歓喜咲楽・えらぎあそぶ)んでいるのでしょうか? というアマテラスさまの声が聞こえたような気がしませんか?

一年間笑って暮らせるようにと、今年はかわいい笑福守(カード式1000円)もできました。このお守りは毎年絵柄が変わるので、毎年の笑福カードを集めるのも楽しいかも?

来年は12月25日が日曜日に重なりますので、千人は超えるかもしれませんね。

もっともっと広がって人が増えれば「花園ラグビー場」を借りなければなぁ〜〜、日本の各地でも同時にお笑い神事が広がれば・・・いや、世界中に広がるかも??と、中東宮司さんは大笑いされています。新しい年に向けて楽しい夢が広がりますね。

枚岡神社での「古事記に親しむ会」にもぜひぜひご参加くださいね。毎月第三日曜日午後1時半〜です。晴明さんの「魔法教室」もイレギュラーで開いていまぁ〜す。

 



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