平成12年1月 選句結果

得点 雑詠 作者 戴いた人

5

2

2

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2

2

2

1

1

1

1

1

1

1

汲み桶に気づかぬままの初氷

息子を亡くし門灯暗き大晦日

それぞれに五十路のゆとり初笑い

止まり木に頬寄せ合いし冬の鳥

窓開けて客待つタクシー冬うらら

太陽も風も凍てつく竜飛崎

浮び立つ富士の白さや冬の月

追い羽子の音懐かしき酒を飲み

Y2K臨時出勤去年今年

腰浮かしペダル漕ぐ坂春近し

人波に押されて歩む初詣

老い二人だけも幸せ星月夜

傾きし藁塚残し農逝けり

土産神の元旦祭献酒の香

和ちゃん

244

ちあき

和ちゃん

洋司

桜陰

和ちゃん

桜陰

静歩

洋司

桜陰

洋司

244

静歩


あけみ

和ちゃん

夏やん

ちあき

静歩

ちあき

Henry

あけみ

Henry

244

和ちゃん

静歩

あけみ

洋司


ちあき

洋司

洋司

Henry

244

和ちゃん

夏やん


夏やん

静歩

244
私の選んだ一句
傾きし藁塚残し農逝けり 244 寂れた農家、農夫は病か何かで倒れ、帰らぬ人となった。その農夫が残していった藁葺きの小屋はもうすでに傾き倒れかけている。淋しさ、人のはかなさが良く出ている。
あけみ
太陽も風も凍てつく竜飛崎 桜陰 太陽も凍てつくが、イイと思いました。 ちあき
息子を亡くし門灯暗き大晦日 244 息子さんを亡くされ、大晦日になっても気が沈み何もいえない心痛む一句に、やるせない思いでいっぱいです。「息子」を「子」にすれば、5文字になったのでは! 和ちゃん
追い羽子の音懐かしき酒を飲み 桜陰 おせち料理で腹も膨らみ、お屠蘇で気分も良い。集まった子供達にもお年玉をはずんだ。気持ちよくうとうとしていると、障子越しに聞こえる子供たちの声と追い羽子の音。 Henry
浮び立つ富士の白さや冬の月 和ちゃん 雪を被った富士に冬の月がこうこうと冴え渡って、ふと総てが浄化される気持ちになります。 桜陰
汲み桶に気づかぬままの初氷 和ちゃん 情緒があってよいと思います。 静歩
腰浮かしペダル漕ぐ坂春近し 洋司 冬日があったている少しきつい坂、女学生が自転車で立つようにこぎながらのぼっている。作者は後ろか、横から眺めているように思えました。「腰浮かし」が張るの息吹を感じさせてくれます。 244