平成16年 12月 |
【自由季題の部】 |
【冬木立】 |
投 句、(作者) | 得点 | 選 者 | 私の感想 |
父に似し羅漢在せり冬木立 祥子 |
4 | 春雪、晶子 まさき、ゆうたんのポーポ |
伏見深草の石峰寺の「羅漢群像が浮かびます。亡父ばかりか、亡母、姉、兄もです。(春雪) |
一瞬の貨車つなぐ音冬木立 大上 |
4 | みずき、竹峰、可不可人、あきこ | 貨車が繋がれた一瞬の音も聞き逃さない作者の感性が冬木立を通してしみじみ伝わってきました。(みずき) |
冬木立色無き風の吹き抜けり 静歩 |
4 | 244、いくこ、 クエン酸 |
寒々しい木立を冷たい風が吹き抜けていく様子が目に浮かぶようです。(ムク) |
冬木立余生は忍者めいており みずき | 2 | 紫、夕花 | |
来る日の息吹を秘めて冬木立 いくこ | 2 | コスモス、静歩 | |
碓氷路の月かき分けて冬木立 まさき | 1 | 更 | |
手をのばす空の青さや冬木立 あきこ | 1 | オーク | 真っ青な空に、プラタナスの巨木が葉を落とし枝をめいっぱい伸ばし、自己主張している姿、よく見かけます・空気が美味しい、、、o(^o^)o(オーク) |
枯木立抜けて名もなき川に会う 244 | 1 | 大森 | |
冬木立彷徨い唄う青春歌 春雪 |
1 | 匿名 | |
ひたち野の真昼の月や冬木立 夕花 |
1 | 福助 |
12 月 |
投 句、(作者) | 得点 | 選 者 | 私の感想 |
漬け物の水あがり来て冬に入る いくこ | 5 | 春雪、まさき、 みずき、あきこ、 福助 |
ロ−カル。嘗ては、田舎の当たり前の風景。懐旧の情身に沁みて(春雪) |
切干の山盛りにして母の夢 まさき | 3 | オーク、竹峰、 大上 |
終戦後毎日、毎日 切り干し大根、一生分 食べたので今は見るのもいや〜〜o(^o^)o(オーク) |
ダム底に村と沈みし枯れ木立 矢野 | 3 | 可不可人、静歩 大上 |
私が住む町に、三つも駅があった「鍛冶屋線」が廃線になって久しい。子供の頃、貨車の連結する音が響き、はるか遠くの汽笛が聞こえました。(可不可人) |
霜の庭いさかう猫の尾が太し 唯人 | 3 | 紫、244、更 | |
初冬の菜は青々と売られけり 大上 | 3 | 更、コスモス、 まさき |
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ひとり居の隣に冬の座してをり 夕花 | 2 | 大上、クエン酸 ムク |
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吹かれ来て酔歩に踏まる枯葉かな 大上 | 2 | 夕花、紫 | 枯葉の末路が哀れと同時に、この酔っぱらいさんも楽しいお酒ではなかったような。。師走の一景として侘しさをおもしろく捉えてある句です。(夕花) |
読経中綿虫と魂連れ立ちて みずき | 2 | しおみ、昌子 | この心境ズバリ三位一体。羨ましいですね。(しおみ) |
束の間の色くずしつつ冬茜 いくこ | 2 | 竹峰、春雪、 | |
剥製の眼冷たき資料室 244 | 2 | 夕花、いくこ、 | |
転生は雪を愛して雪をんな あきこ | 2 | 昌子、みずき | |
天草に秘話の数々姫椿 春雪 | 2 | 静歩、いくこ | |
廃線のレールは枯れ野を突き進む まさき | 1 | 可不可人 | |
子らの声木枯らしの中きれぎれと 唯人 | 1 | オーク | 最近は、子供が元気よく外で遊ぶ姿は見かけなくなりました、我々の時代は隙があれば外に飛び出し、日が暮れるまで帰らなかったです(オーク) |
根深汁失敗なみだ隠す湯気 晶子 | 1 | 昌子 | |
白菜をかかえて遠き帰路となる 更 | 1 | ゆうたんの ホーホー |
今夜はお鍋になさるんだ。いいなぁー (ゆうたんのホーホ) |
十二月大福帳の走り書き みずき | 1 | 244 | |
瀞の瀬に映る紅葉や川下る 静歩 | 1 | コスモス | |
つるし柿暖簾のように妻が干す 紫 | 1 | 大森 | すだれのように干す で 風景が目に浮かぶ 今年は不作でその風景が あまり見られないのは寂しい(大森) |
君のせいでも抗せずに運ぶ箸 しおみ | 1 | 桜桃 | |
白雲に紅葉ののりし水路かな 更 | 1 | クエン酸 | |
落ち葉焚きお芋も入れて童歌 桜桃 | 1 | ゆうたんの ポーポ |
週刊誌表紙の谷内六郎(?)の世界を、ほうふつと想い出させてくださいました (ゆうたんのポーポ) |