平成17年1月 選句結果

        
得点 雑詠 作者 戴いた人
4 父も子も昭和の生まれ大焚き火 みずき 244 ちあき 静歩 ゆ〜たんポーポー
3 人来たり人去りて早や五日かな いくこ しおみ クエン酸 まさき ,
3 門松の切り口ななめ潔し 晶子 クエン酸 ゆ〜たんポーポー
2 狂いなきボレロのリズム雪催 夕花 あきこ みずき
2 初雪や送り火床の化粧(いろ)直し 春雪 おさむ 夕花
2 七草粥一色のみの夫の椀 ちあき まさき
2 微笑めば微笑みかへし初鏡 あきこ いくこ 春雪
2 村中が手薄凹んだ冬の月 みずき 晶子 夕花
2 初詣友の病の癒えるよう 唯人 ムク 福助
2 刃こぼれものともせずに餅を切る しおみ オーク
2 一つ沁み幾つ沁みゆく除夜の鐘 あきこ 静歩 みずき
2 遠景の見えぬ時代や年新た 夕花 春雪 唯人
2 福来たれ重なる災禍去年今年 春雪 おさむ ムク
1 雪深く飛石頼る年賀かな オーク
1 七草や深爪の指一つ折り まさき 晶子
1 氏神の彼も顔知る初詣 晶子 福助
1 雪晴れや柏手ひびく社哉 静歩 いくこ
1 小さくとも目鼻持ちをり雪だるま 唯人
1 こっぽり下駄そろえ脱ぎたるお正月 244
1 御降や御神酒冷たき社哉 静歩 あきこ
得点 兼題 「笑初」 作者 戴いた人
6 父に似し五百羅漢や笑初 あきこ クエン酸 静歩 まさき ムク
福助
4 初笑いさせておねむや母の膝 244 いくこ 唯人 ゆ〜たんポーポー
2 愛おしきものの多くて笑い初め 夕花 ちあき みずき
2 我が妻は夢でウフフと初笑 唯人 あきこ 春雪
1 笑初初立ち孫の得意がお しおみ オーク
1 味噌玉を悪投球で笑初 福助 晶子
1 保育器の孫を見つめて笑ひ初め  春雪 夕花
1 大家族物無きことで笑初 まさき おさむ
1 シャッターの幾度も切れず初笑 晶子 しおみ
私の選んだ一句
    父に似し五百羅漢や笑初 あきこ お寺参りをすると多くの石仏と出会いますが、最初に探すのは自分に似た顔かな?やはり、笑みの素敵なお顔がいいですね。私の親父は、いつもぶっちょう顔。探し出したら、やっぱり笑うでしょう。「羅漢さんにも親父みたいな方が居たんだ」。(まさき)

たくさん並んだ羅漢様。その中に父親にそっくりの羅漢様を見つけて思わず、嬉しくなってニッコリ!ですね?そんな光景を思い浮かべました。(ムク)
    初笑いさせておねむや母の膝 あやして笑わせて、いつかお母さんのお膝で眠って仕舞ったお孫さんの顔を見て、幸せな一ときだったのでしょうか。(いくこ)

ほんと可愛いわネェ平和そのもの。(ポーポー)
    父も子も昭和の生まれ大焚き火 みずき このような家族をのぞめない、我が家ですが 夫と舅、夫と息子 そんな時もあったなーーと家族の幸せを感じます。(ちあき)

こんな風景は、何処へ行ったら見ることができるのでしょう?羨ましいかぎり!(ポーポー)
    人来たり人去りて早や五日かな いくこ 一口をイモ洗いにする句作りの楽しさがあるなか、定位置カメラ、淡々と(小津作品)も。(しおみ)
    門松の切り口ななめ潔し 晶子 竹も人も潔いのが好きです。今年も、良いお年でありますように。(ポーポー)
    狂いなきボレロのリズム雪催 夕花 このかたはお部屋でこの曲を聴いておられるのでしょう、空模様も雪になりそうで天上からその気配が降りてくるようです 強弱のあるリフレインが雪に似合っていると思いました暖かい部屋の冬籠もりの一日の情景を思い浮かべました。(あきこ)
   初雪や送り火床の化粧(いろ)直し 春雪 感動句 雪で大の字が 送り火の様にはっきりと見える風景が目に浮かぶ。
(大森)
    七草粥一色のみの夫の椀 五六七倶楽部にも、病後快復に努力なさっていらっしゃる方がいらっしゃいます、お粥は体をいたわるまずの食べ物、日本の良き食習慣とおもいます、、奥さんの優しさがにじみ出ていると思いました。(ちあき)
    村中が手薄凹んだ冬の月 みずき この句は凹んだと言ったところが面白いと思いました。月は丸く球形であるのに、発想が違うのが新鮮です。(晶子)

物語のある句です。村中が手薄、一体何があったのでしょうか。具体的に触れず、冬の月を置くことによって余韻が出て印象に残る句でした。(夕花)
    初詣友の病の癒えるよう 唯人 お友達の病がよくなりますように・・・初詣でお願いする優しさが伝わってきます。この年になると大変な病気にかかった友人も増えて元気になって欲しい!との気持ちも同じですね〜 (ムク)
    刃こぼれものともせずに餅を切る しおみ 餅を切るタイミングを逸したのでしょ〜か?o(^o^)o  おいらはせっかちですので、刃に餅が付いてきます、餅とり粉をつけながらの奮戦です。(オーク)
    一つ沁み幾つ沁みゆく除夜の鐘 あきこ 畳み込むように気持ちをぶつけた作り方が好きです。哀愁も感じられます。
(みずき)
    遠景の見えぬ時代や年新た 夕花 昨年は本当に厳しい年でした。新年こそは素晴らしい年へと希望を持ちたい気持ちで一杯だ。(春雪)
    福来たれ重なる災禍去年今年 春雪 昨年は本当に天災で大きな被害を被りました。災い転じて福となる! 作者と同じ気持ちを5・7・5にうまく表現しておられます。(ムク)
    愛おしきものの多くて笑い初め 夕花 この頃涙もろくて何かにつけ感動の涙を流しますが同時に感動の涙でも在るのですね、、これワタクシの心情にぴったし。(ちあき)
    笑い初め初立ち孫の得意がお しおみ 経験があります、周りの大人が拍手喝采、、場がなごみます。(オーク)
    シャッターの幾度も切れず初笑 晶子 デジカメの充電時間待ち、写されるほうのわがままどちらでしょう、後なら苦笑いかも。(しおみ)