平成17年2月 選句結果
得点 | 雑詠 | 作者 | 戴いた人 | |||||
8 | 病棟に鬼飾られて追儺待つ | あきこ | まさき | 門ちゃん | ウクレレ | 弓子 | コスモス | |
Tuna | 春雪 | ダイゴ | ||||||
7 | 道しるべ雪をかぶりし辻地蔵 | 静歩 | おさむ | オーク | 門ちゃん | 晶子 | 唯人 | |
紫 | ダイゴ | |||||||
4 | 水餅の甕に寄りそふ寒さかな | 晶子 | 瓢六 | しおみ | 春雪 | 福助 | ||
3 | 春ともし一輪の紅開きたる | あきこ | ちあき | コスモス | 夕花 | |||
3 | 春寒し風邪か花粉かハークション | 唯人 | ウクレレ | 瓢六 | 緑茶 | |||
2 | こぼれ梅築30年で解体す | しおみ | 夕花 | すずらん | ||||
2 | 職引きて五年経ちけり青木の実 | 春雪 | あきこ | ダイゴ | ||||
2 | 背(せな)に射す陽の温もりや春隣 | まさき | オーク | 唯人 | ||||
2 | ジーンズの破れ目の穴冬の街 | 244 | おさむ | あきこ | ||||
2 | 師の一語一語かみしめ冬すみれ | 春雪 | いくこ | 静歩 | ||||
2 | 上弦の月山茱萸の花に置く | 夕花 | 晶子 | 静歩 | ||||
2 | 悲しみを濾して沈めたお茶の味 | 瓢六 | すずらん | 緑茶 | ||||
2 | 白梅の青きゆふべとなりにけり | 夕花 | 弓子 | みずき | ||||
1 | 受けて立つ父の体に雪礫 | ダイゴ | まさき | |||||
1 | 早梅やスイッチバックの電車路 | 静歩 | Tuna | |||||
1 | 春隣よく売れている黄粉もち | みずき | 244 | |||||
1 | どんど焼く星となりし児ここを見て | 晶子 | ちあき | |||||
1 | 仏壇も無いのに一枝寒椿 | 瓢六 | 福助 | |||||
1 | 梅新芽寒さこらえて春を待つ | 福助 | Tuna | |||||
1 | 冴返る神社に響く鈴の音 | 唯人 | 紫 | |||||
1 | 病床の父の手を拭き女正月 | まさき | 244 | |||||
得点 | 兼題 「節分」 | 作者 | 戴いた人 | |||||
6 | 独りゐて独りの闇へ豆を打つ | あきこ | ちあき | 瓢六 | 夕花 | すずらん | 静歩 | |
244 | ||||||||
5 | 針箱に去年の豆あり鬼やらひ | 晶子 | まさき | 門ちゃん | 弓子 | みずき | しおみ | |
3 | 節分や今はアバウト豆の数 | ダイゴ | Tuna | 春雪 | 唯人 | |||
3 | わたくしもつむじ曲りよ鬼は外 | 夕花 | みずき | あきこ | 緑茶 | |||
3 | 思い出す豆撒く父の大声を | 静歩 | オーク | コスモス | 福助 | |||
2 | 鬼は外隣の子らの声高し | 唯人 | ウクレレ | ダイゴ | ||||
1 | 家路とぼとぼここも幸せ「鬼は外」 | 244 | 紫 | |||||
1 | 鬼遣らい駆け込みたしや矢来うち | しおみ | 晶子 | |||||
1 | 恵方向き無口になりし節分夜 | 紫 | おさむ | |||||
私の選んだ一句 | ||||||||
病棟に鬼飾られて追儺待つ | あきこ | 心から「鬼は外」を叫びたいですね。(ウクレレ) 過ぎし日の懐かしい光景が、走馬灯のように伝わってきて・・・ (ダイゴ)) |
||||||
道しるべ雪をかぶりし辻地蔵 | 静歩 | 今は少なくなったお地蔵さま。これが昔の道しるべだった。その時代も懐かしいし、いつまでもここにいて子供たちを見守って戴きたい、そう願っています。優しみを感じる句だと思いました。(晶子) | ||||||
水餅の甕に寄りそふ寒さかな | 晶子 | やはり女の人だろうな?これが男なら ”化けたな・・ま 無いだろう 水餅の甕 鍵だねそりゃ後ろの句の優しさがなきゃ どもならんけど。(瓢六) 土間の片隅に水餅の甕はありました。陰暦6月が保存のターゲット。(しおみ) |
||||||
春ともし一輪の紅開きたる | あきこ | 明かりをともしたように、紅い花が春と幸せを運んで来てホットします (ちあき) 何気ない言葉で詠んでいますが、咲いたのは紅梅でしょうか、一読してとてもたおやかな句だと思いました。(夕花) |
||||||
春寒し風邪か花粉かハークション | 唯人 | カミサンの最近の姿を見ていると・・・ (ウクレレ) 春寒し 季語入っちゃって!ヽ(^o^)丿感想3つは難しい 全部に・・ じゃバカかと (瓢六) |
||||||
職引きて五年経ちけり青木の実 | 春雪 | 退職後もなお生々と、時には花も咲かせる常緑樹が重なって・・・ (ダイゴ) | ||||||
ジーンズの破れ目の穴冬の街 | 244 | 破れているのが ファッションなのよ 値打ちがあるの(おさむ) ところどころ破れているジーンズをはき闊歩しているファッションを見かける。反抗のように見えるその穴からこころも覗いているようで冬ざれの寒い街にあっていると、おもった(あきこ) |
||||||
師の一語一語かみしめ冬すみれ | 春雪 | この方の真面目さと心の優しさが、この句から感じられました。(いくこ) | ||||||
白梅の青きゆふべとなりにけり | 夕花 | 澄んだ詩境が感じられました。(みずき) | ||||||
受けて立つ父の体に雪礫 | ダイゴ | 子と父親の雪中での雪合戦、父親の愛情がひしひしと伝わってきます。父親が射程距離内に飛び込んで行き、わざと礫の?餌食に・・・私もそうでした。(まさき) | ||||||
早梅やスイッチバックの電車路 | 静歩 | これは善し悪しも分かりませんが、スイッチバックに魅せられて。阿蘇への、四十数年前の修学旅行を連想しました。(Tuna) | ||||||
どんど焼く星となりし児ここを見て | 晶子 | 折りに触れ、星になった“子ども” のことを思い出し、、ここにいますよ!どんどの火は遙か宇宙からも見えるでしょうネ、セツナイです(ちあき) | ||||||
梅新芽寒さこらえて春を待つ | 福助 | 自分の庭の小梅の状況とそっくりの心の句と思いました。(Tuna) | ||||||
独りゐて独りの闇へ豆を打つ | あきこ | 節分は 何となく大勢でにぎやかなをイメージしがちですが一人住まいでもちゃんと時々の季節の行事をこなしている作者の生き方を感じます (ちあき) ”歌舞伎で六方 独り 独りと重ね 闇 と来たもんで ? ‘豆を打つ って舞台で見得をきったようで・・読み返すと良いよ!これ!(瓢六) |
||||||
針箱に去年の豆あり鬼やらひ | 晶子 | 今や死語のようになった 針箱 ・ 鬼やらい が昔を懐かしく思い出させてくれる句である。パソコンやTVゲーム全盛のときに、郷愁に浸れた。(門ちゃん) 小さな針箱と豆から、ひととせの時のうつろいが、ゆったりと流れ出てくる気配です。(弓子) 目の付け所が面白いと思います。(みずき) 豆粒ひとつ、知らぬ間 年間厄払い。(しおみ) |
||||||
節分や今はアバウト豆の数 | ダイゴ | これは、庶民、現代風でそのままを実感しました。(Tuna) 節分には、豆の数を歳より一つ多く食べる習慣が有りますが、567の年齢に成ると、 まして、還暦を過ぎると、数えるのが面倒です。適当に、鬼は外、福は内とばかりに、口の中に放り込んでる気分が良く判ります。(唯人) |
||||||
わたくしもつむじ曲りよ鬼は外 | 夕花 | 俳諧味がいいと感じました。(みずき) | ||||||
思い出す豆撒く父の大声を | 静歩 | 父親の撒く豆を、歓声を上げながら拾う兄妹3人・・・亡父の面影と、はるか昔の懐かしい想い出がよみがえりました。(コスモス) | ||||||
鬼は外隣の子らの声高し | 唯人 | ありきたりの風景を歌った句なのだと思いますがその周りの景色を自由に想像してしまいます。(ウクレレ) 時空を超えた生活感と庶民的な情感にこころ癒されて・・・ (ダイゴ) |