平成24年02月 選句結果

                     
得点 兼題 「春の水」 作者 戴いた人
4 二つ三つ小石投げ込む春の水  まさき しおみ 優美 狂平 ゆき
4 海峡の光あつめて水の春 七海 晶子 春雪 まさき いくこ
2 老いの身を残して流る春の水 狂平 瓢七 七海
2 春の水迎へて回る水車かな 春雪 西寿 零風
2 生まれ来て濁るも澄むも水の春 瓢七 可不可 あきこ
2 小さき風とらへ春水弾みけり あきこ だいご 葱坊主
1 足し遣るに金魚動かず春の水 晶子 244
1 東大寺汲み取る水は春の水 零風 優女
1 春の水ささやきあってどこへ行く 静歩 ちあき
得点 雑詠 作者 戴いた人
7 不揃いの父の爪切る二月尽  まさき しおみ 葱坊主 西寿 七海 優女
  あきこ ゆき
6 所在なき杖の一本春寒し あきこ 春雪 まさき 244 狂平 七海
ゆき
3 犬までが仲間入りして日向ぼこ 静歩 ちあき 優美 零風
3 すり寄りし猫と語らう小春かな 七海 西寿 葱坊主 いくこ
3 落ちてなほ咲きいるごとし寒椿 西寿 可不可 だいご 狂平
3 運河ゆく影を映して水温む あきこ 春雪 だいご まさき
2 深き雪足穴空けて友の来る いくこ 晶子 零風
2 想ひ出の径はこの先蓮華畑 ゆき 244 優女
1 白障子ひらけば青き余呉の湖 春雪 あきこ
1 吹雪くなか連れもてねやへゆうがらす しおみ 可不可
1 立春のはけの水生む国分寺 晶子 しおみ
1 十七字春はまだかと風にとい 狂平 ちあき
1 藁帽子かぶり咲いてる寒牡丹 零風 いくこ
1 暮るるまで写経一枚春隣 優美 晶子
1 大人びた先にはバレンタインの日 まさき 優美
私の選んだ一句
二つ三つ小石投げ込む春の水 まさき 「いかにも たあい無いようですが、きっと深い感慨がおありなのでしょう。」 (しおみ)
「穏やかに流れる水面に優しく丸い広がりを見せる水紋。小石は冒険する旅の予感でしょうか。」(優美)
「平和な日の一こまですね、素直さが好き」 (ゆき)
海峡の光あつめて水の春 七海 「如何にも春らしくしかも早春の感じが伝わります。」(晶子)
「若い頃の青森海峡思い出します。 懐かしいです。(^_^)/」(いくこ)
老いの身を残して流る春の水 狂平 「老境ですか’残る が辛そうで・俺ぃらは’生まれと詠んだです なんか70と80の違いのような気が(~o~)」(瓢七)
生まれ来て濁るも澄むも水の春 瓢七 「ひとりうなずいている私がいます」(可不可)
小さき風とらへ春水弾みけり  あきこ 「寒い寒いと思っている間にも北風は微風となり、雪解けの小川も勢いを増し、浮き浮きと希望を感じます。」(葱坊主)
東大寺汲み取る水は春の水 零風 「二月堂の井戸の水を取る修二会は娘と私の誕生日良い俳句です」(優女)
春の水ささやきあってどこへ行く 静歩 「なんだかかろやかで楽しい雰囲気を感じますもうすぐ本格春ですね」(ちあき)
不揃いの父の爪切る二月尽 まさき 「足指の爪切りは年をとると 難事業です。不揃いもその通りで、年寄りの情けなさを感じます。」(しおみ)
「たくさんの仕事をなさったお父さんの手でしょうか、世間を広く歩き、あるいは大地をしっかり踏み大きな仕事をなさったお父様の足・・・優しいお嬢様または息子さん?極寒に温かさを感じました。」(葱坊主)
「亡き父の爪を切ったことを思い出させてくれました。」(優女)
「親孝行でらっしゃる、どういう容でも親って居てくれるだけで、有難いことです」(ゆき) 
所在なき杖の一本春寒し あきこ 「暖かくなって来れば、また杖の出番も増えるでしょう。散歩、遍路、山歩き、いろいろな方が使っていますね。便利な道具です。」(まさき)
「作者は「一本」が見えるからこそ春寒が生きてますよね。」(244)
「お独りで散歩でしょうか?もうすぐ花の咲く春です、お友達が出きますように〜」(ゆき)
犬までが仲間入りして日向ぼこ 静歩 「寒さに強いワンちゃんも さすがこの冬 日向ぼこしたくなったでしょう 暖かいですね」(ちあき)
「犬までがと言う言葉で笑顔に成れました。生きものはみな陽の当たる所が好きですね。」(優美)
すり寄りし猫と語らう小春かな 七海 「ネコちゃんもぼつぼつ忙しくなる間のひと時。向いのかわいいネコちゃんのことでしょうか?ネコちゃんはそんなことを思いながら・・・ご免なさい。ちょっと邪推。」(葱坊主) 
「ネコでも犬でも、語り合う事が有りますね ほほえましい風景を、心に描いて居ます。 」(いくこ)
落ちてなほ咲きいるごとし寒椿 西寿 「かくのごとき人生でありたい」(可不可)
深き雪足穴空けて友の来る いくこ 「私には絵としか思えない光景です。「足穴」なんて本等は知りませんが・・」(晶子)
想ひ出の径はこの先蓮華畑 ゆき 「想い出って小学生の頃の事でしょうね。」(244)
「押し花を作るために花を求めて行きついたところが蓮華畑だった〜」(優女)
白障子ひらけば青き余呉の湖 春雪 「白と青が美しい、湖の青さに染まりそうです」(あきこ)
吹雪くなか連れもてねやへゆうがらす しおみ 「深い絆の群れが今日も生きている」(可不可)
立春のはけの水生む国分寺 晶子 「これは昨日の雪から、夏はさっきの夕立か。」(しおみ)
十七字春はまだかと風にとい 狂平 「俳句をひねりながら ふっと 聞いてみたくなった 洒落てますね 」(ちあき)
藁帽子かぶり咲いてる寒牡丹 零風 「何時も内地は今のころなのでしょうか ボタンが藁をかぶって、でも絢爛に咲いて居るのは、一度本物を見て見たいです。」(いくこ)
暮るるまで写経一枚春隣 優美 「如何にも落ち着いた春の情景です。写経はいいですね」(晶子)
大人びた先にはバレンタインの日 まさき 「お孫さんの成長でしょうか。あれこれとチョコレートを選んだり手作りをする心はもう乙女ですね。このチョコはキッと本命ですね。」(優美)