平成24年04月 選句結果

                     
得点 兼題 「花曇」 作者 戴いた人
3 次の世は母に優しく花曇  あきこ 可不可人 まさき 七海
3 芭蕉庵川穏やかにはなぐもり 晶子 あきこ 零風 いくこ
2 時ならぬ嵐を連れては花曇 いくこ ちあき ゆき
2 花曇りこのひともとに救われて しおみ 晶子 だいご
2 花曇りからすとけ入る里の空 狂平 おさむ 小自良
2 花ぐもり風船ガムをふくらす子 七海 葱坊主 244
1 花曇ひょっとこ面(めん)の千鳥足 春雪 優美
1 花曇り心置きなく別れけり まさき しおみ
1 ゆうるりと思ひ巡らせ花曇 だいご 春雪
得点 雑詠 作者 戴いた人
4 球春の電車賑やか国訛り  しおみ 小自良 零風 葱坊主 七海
4 子が走る卯月の風を背負いつつ 優美 春雪 ちあき まさき 244
4 囀りやおらが天下と舞い上がる 春雪 葱坊主 だいご ゆき 優美
3 あたたかや母の瞳に吾の居し あきこ 晶子 七海 優美
3 弘法の露店冷やかす春の風 春雪 しおみ 零風 だいご
3 櫻咲く 移ろふ季(とき)の一里塚 狂平 あきこ 可不可人 まさき
3 二重跳びやっとできた子風光る 七海 ちあき あきこ 244
1 お勝手のバトンを渡す春憂 まさき しおみ
1 カタクリの首かしげたる春おぼろ 狂平 いくこ
1 傘かかげ柩ぬらさぬ雪解水 いくこ 可不可人
1 歌舞練場京に春呼ぶ祝い舞い 零風 いくこ
1 旧交をあたたむ一と日桜咲く あきこ ゆき
1 子の手より離れ風船ひとり旅 優美 晶子
1 スカイプの卒寿の声の暖かさ いくこ 小自良
1 温もりを片手で探す花の冷え まさき 春雪
1 春四月携帯電話壱基増 だいご おさむ
1 場所取りにブルーシートの花が咲き 零風 おさむ
私の選んだ一句
次の世は母に優しく花曇 あきこ 「同感!」(可不可人)
「最近、母への思いが薄くなっているような気がします。私には、まだ孝行できる時間がわずかですが残っています。少しだけ孝行してみましょうか。」(まさき)
「同感です・・・」(七海)
芭蕉庵川穏やかにはなぐもり 晶子 「花ぐもりの芭蕉庵を思い浮かべました、落ち着いた佇まいで良い写生句と思います。」(あきこ)
時ならぬ嵐を連れては花曇 いくこ 「春嵐は突然驚かせいたずらしてくれますが花曇でやさしく包んでうきうきした気分に・・・・」(ちあき)
花曇りからすとけ入る里の空 狂平 「からすも のたり のたりと 空中散歩」(おさむ)
「桜とカラスの取り合わせ、面白いがこの時間帯と意味、情景をお聞かせ下さい。」(小自良) 
花ぐもり風船ガムをふくらす子  七海 「無邪気なこの仕草、雨や曇りの多かった今年の春を明るくしてくれた感じ。」(葱坊主)
花曇り心置きなく別れけり まさき 「そんなことあるわけないのですが、句にすればこれでいいのです。」(しおみ)
球春の電車賑やか国訛り しおみ 「是は甲子園の風景ですね?  最近デパートでは外国語が氾濫してますね!」(小自良) 
「高校球児でしょうか、生き生きしていいですね」(七海)
子が走る卯月の風を背負いつつ 優美 「本格春 子らの背中が喜んでいるみたいですね」(ちあき) 
囀りやおらが天下と舞い上がる 春雪 「ヒバリでしょうか近頃 ピーチク  ピーチク天高く舞い上がる光景を見られなくなりました。」(葱坊主)
あたたかや母の瞳に吾の居し あきこ 「母の瞳にぐっと来ました。」(晶子)
「歳を経るごとにかえって母が恋しくなります」(七海)
弘法の露店冷やかす春の風 春雪 「花吹雪まうことも。」(しおみ)
櫻咲く 移ろふ季(とき)の一里塚 狂平 「桜にはひしひし季(とき)を感じさせるものがありますね。」(あきこ)
二重跳びやっとできた子風光る 七海 「初めてを乗り越え、成長している子供は、縄跳びも何番目かの 挑戦できたーーー!!『今の見よった!ーー』成功体験の喜びを共に ほほえましいこと」(ちあき)
「風光るに共鳴しました。」(あきこ)
歌舞練場京に春呼ぶ祝い舞い 零風 「絢爛たる舞妓さんの踊り確かに春ですね。」(いくこ)
子の手より離れ風船ひとり旅 優美 「可愛いですね。自由句はやはり創り易く、暖かです。」(晶子)
スカイプの卒寿の声の暖かさ いくこ 「作者の優しい心が伺えます。」(小自良)
春四月携帯電話壱基増 だいご 「中学生になりましたか 携帯は必須品」(おさむ)
場所取りにブルーシートの花が咲き 零風 「無粋な「ブルーシート」も花模様 酒があればよし」(おさむ)