平成24年07月 選句結果

                     
得点 兼題 「打水」 作者 戴いた人
4 お持てなしこれも一つと水を打つ  優美 春雪 ゆき あきこ 狂平
4 水打てば路地に昭和の戻りけり 七海 晶子 しおみ 西寿 244
2 打水に塩を盛りたる女将かな 西寿 いくこ 小自良
2 水打って弱気のこころ立て直す あきこ まさき 優美
1 打ち水や蕾朝顔ふくらみぬ 晶子 可不可人
1 打ち水や笑顔が魅力の熟女来る 244 零風
1 打ち水の乾かぬうちに客迎え 静歩 ちあき
1 水を打つあれやこれやと気をもんで まさき 七海
得点 雑詠 作者 戴いた人
5 いつのまに爪染めし娘や夏来たる  七海 ちあき 小自良 可不可人 まさき 優美
3 かなかなや少年午睡をむさぼりて 七海 しおみ まさき 優美
3 朴の樹の広葉のしめり走り梅雨 ゆき 244 狂平 いくこ
2 大口の金魚呑みこむ小言まで 晶子 ゆき 七海
2 青春の胸のときめき夾竹桃 まさき 西寿 244
2 なつかしや朝顔市に下駄の音 だるま 春雪 零風
2 万緑や一村沈めてゐたりけり ゆき 春雪 晶子
1 遺影の母若く優しく梅雨曇 晶子 可不可人
1 石段に座りて涼し夜の風 零風 いくこ
1 枝しなる南天のはな重たげに 西寿 晶子
1 湯治場は今も頭上の扇風機 だいご あきこ
1 名山の残雪うつす露天風呂 しおみ 七海
1 夏みかん酸っぱき顔の七変化 優美 あきこ
1 軒先はほうずき市で買い求め だるま しおみ
1 待ち居らむ母へと急ぐ日の盛り あきこ 小自良
1 短夜や岬の宿の潮騒ぐ 春雪 西寿
1 水を打つ白き足首簾越し 狂平 零風
1 水たまり一人の世界よアメンボウ 244 ゆき
1 夕凪に梢の先のピクリとも ちあき 狂平
1 路地裏を過ぎる涼風香をのこし 狂平 ちあき
私の選んだ一句
お持てなしこれも一つと水を打つ  優美 「水の撒かれた玄関は」清涼感がみなぎりますね、ご主人の心の粋を感じますわ」(ゆき)
水打てば路地に昭和の戻りけり 七海 「昭和のあの貧しくも和やかな家庭を忍ばせます。」(晶子)
「昭和が遠くなって;各界知名人訃報相次ぐ。」(しおみ)
打水に塩を盛りたる女将かな 西寿 「今でもこんな風景ありそうな!?」(小自良) 
「京都の料亭の女将さんは必ず夕方打ち水、塩盛りするそうですね。風景が目に浮かびます。」(いくこ) 
水打って弱気のこころ立て直す  あきこ 「生きものにとって水は命の源。 身体にも心にも潤いが欲しいこの頃です。」(優美)
打ち水の乾かぬうちに客迎え 静歩 「夏のお客を迎えるには、まづ打ち水で・・・・水の乾き具合のベストなタイミングに迎えたい。気をもみますね」(ちあき)
水を打つあれやこれやと気をもんで まさき 「お忙しいのでしょうか? ほかにも遣る事がたくさん?」(七海)
いつのまに爪染めし娘や夏来たる 七海 「親は どきっとしますね。子供だ子供だとおもっていても、どんどん心身ともに成長していて・・・。若いっていいですねーーーまぶし!」(ちあき)
「娘を持つ親として、大人になっていく子の成長は嬉しくもあり不安でもありますね。作者の気持ちが伝わってきます。」(まさき)
「もしかして真っ赤なペディキュアかな。私の頃には考えられなかった爪のアートがとても美しいです。今は当たり前のお洒落ですね。さては恋人でも出来たかな。」(優美)
かなかなや少年午睡をむさぼりて 七海 「かなかなも法師も何処クールビズ」(しおみ)
「活力充電中の逞しさを感じました。」(優美)
朴の樹の広葉のしめり走り梅雨 ゆき 「朴ノ葉っぱは大きいですね、雨露の当たる広さもおおいでしょう。朴葉寿司を思い出しました。」(いくこ)
大口の金魚呑みこむ小言まで 晶子 「ユーモラスですね、言いたい事も金魚に飲み込んでもらい、気分もおさまります」(ゆき)
「ユーモラスですね。 小言まで、が素晴らしい!」(七海)
青春の胸のときめき夾竹桃 まさき 「強烈な太陽の下、あの単純な赤さに感動した自分が夢のようです。半世紀ぶりに若さの感動を思い起こさせて貰いました。ありがとうございました。」(244)
万緑や一村沈めてゐたりけり ゆき 「人造湖を見る度に、此処での暮らしは・・・と、何時も思っています。電気のためと偲んだのでしょうに、今は。」(晶子)
石段に座りて涼し夜の風 零風 「蒸し暑い夜、玄関前の石段に座って涼を取るのも寝つけない夜は良いですね。」(いくこ)
枝しなる南天のはな重たげに 西寿 「これは私も気に為って可哀相と思ってました。でも赤くなれば嬉しい。」(晶子)
名山の残雪うつす露天風呂 しおみ 「こういう露天風呂に入りたい」(七海)
夏みかん酸っぱき顔の七変化 優美 「夏みかんのほうがもちろん季語ですが楽しい句になっています。」(あきこ)
軒先はほうずき市で買い求め だるま 「思いたつは吉日、浅草まで出張して雰囲気を味わってきました。」(しおみ) 
待ち居らむ母へと急ぐ日の盛り あきこ 「日の盛りが良いですね!」(小自良)
水たまり一人の世界よアメンボウ 244 「一人の世界が効いてますね、独りの世界も良いもので、楽しんでます」(ゆき)
路地裏を過ぎる涼風香をのこし 狂平 「くちなしの香り?それとも.クリーピングタイムどんな香りがしているのか?いい香りでより涼しいさを感じます。」(ちあき)