平成24年08月 選句結果

                     
得点 兼題 「麦茶」 作者 戴いた人
7 中くらい冷やして麦茶母に汲み  静歩 しおみ 244 可不可人 狂平 葉風 
  優美 まさき
3 今朝も又麦茶を湧かす大薬缶 244 春雪 小自良 あきこ
2 仏にも麦茶どうぞと小さき手 優美 零風 西寿
1 開け放ち風呼びいれて麦茶かな 七海 晶子
1 帰りきてなにはさておき麦茶かな 西寿 ゆき
1 きりきりと冷えし醍醐味麦湯かな 晶子 ちあき
1 ひと仕事冷たき麦茶喉走る ちあき 静歩
1 麦茶汲み行ったり来たりする噂 ゆき 七海
得点 雑詠 作者 戴いた人
5 狭村を洗いあげたる大夕立  ゆき 西寿 244 ちあき 葉風 静歩
4 人知れず咲きて人恋ふ敦盛草 あきこ 春雪 しおみ 優美 静歩
4 ふりそそぐ日ざしの矢じり蝉しぐれ ちあき 244 七海 まさき あきこ
3 川音に和してひときは河鹿笛 あきこ 晶子 西寿 葉風
3 伸びきった猫の暑さや夏深し 七海 晶子 狂平 ゆき
2 汗とドロ球児の顔のたくましく 静歩 ちあき 零風
2 かなかなや過ぎにし人の声すなり 七海 狂平 ゆき
2 白足袋や踏まれ揉まれし宵神輿 優美 しおみ まさき
2 中華屋のごつき癖字の夏メニュウ 優美 春雪 244
1 朝風に蝉の抜け殻迷い道 狂平 可不可人
1 大西瓜廻りつ冷えて用水路 晶子 あきこ
1 家族旅行帰り確かむ朝顔鉢 244 小自良
1 ただただにうしがえる吠ゆ夕月に しおみ 七海
1 大草原下り登りの直線道 244 可不可人
1 ど忘れし悲しきひと日冷奴 春雪 優美
1 墓参りなむなむ唱えもみじの手 ちあき 零風
私の選んだ一句
中くらい冷やして麦茶母に汲み  静歩 「自句も同じ気持ちだったので、おかしくなりました。」(しおみ)
「ほんとに 優しい親子の ゆったりとした空気を 感じ取り、おかあさんの 満たされた笑顔も 見えてきました。」(葉風)
「程よく冷えたものの方が身体に優しいです。お母様を気遣う優しさが『中くらい』に出ていますね。」(優美)
今朝も又麦茶を湧かす大薬缶 244 「懐かしい大薬罐が似合いますね!今は湯沸かし器、情緒が有りませんね!」(小自良)
開け放ち風呼びいれて麦茶かな 七海 「いかにも暑い道のりを戻ったかが、表されています。」(晶子) 
帰りきてなにはさておき麦茶かな  西寿 「外出からほうほうのていで帰宅、冷たい麦茶で生き返ります」(ゆき)
きりきりと冷えし醍醐味麦湯かな 晶子 「”きりきり ”が効いていますね印象的に届きました。(ちあき)
麦茶汲み行ったり来たりする噂 ゆき 「行ったり来たりするうちにドンドン話が大きくなって・・あらら」(七海)
狭村を洗いあげたる大夕立 ゆき 「こんな雨を待ち望んで」(小自良)
「男性的な、強い雨が好きです。滝のような夕立は 日差しと埃で汚れたような風景も、、雨上がりには すがすがしい風景でしょう。」(ちあき)
「作者は どこで 雨宿りを されたのでしょう、想像を膨らませています、茅葺きの 軒先が浮かんできました。大きな虹も きっと 見えているようです。」(葉風)
人知れず咲きて人恋ふ敦盛草 あきこ 「清盛ドラマは不人気でも、平家人は、涙を誘います。」(しおみ) 
「ここ一番の綺麗な姿は矢張り誰かに観て貰いたいですね。一瞬女心を覗き見した気分。」(優美)
ふりそそぐ日ざしの矢じり蝉しぐれ ちあき 「ギラつく太陽とセミ時雨、あつい・・」(七海)
「日ざしの矢じり」の表現が新鮮な感じを受けました。」(まさき)
川音に和してひときは河鹿笛 あきこ 「河鹿のの音をもう忘れるほど前に聞きました。涼やかなもの。増して川の傍ですもの。」(晶子)
「涼しさも 心地よさも 身体と心に 頂きました。露天風呂の岩を枕に ゆっくり 瀬音を 聞きたくなりました。」(葉風)
伸びきった猫の暑さや夏深し 七海 「土用三日はネコでも暑い、と申します。ややばてたネコの姿が見えるようです。」(晶子)
「けだるそうな猫、人間だって伸びてます」(ゆき)
汗とドロ球児の顔のたくましく 静歩 「素敵な年代です、可能性の塊のような、高校野球の魅力ですね。」(ちあき)
かなかなや過ぎにし人の声すなり 七海 「晩夏、初秋は色んな方の事がしのばれます」(ゆき)
白足袋や踏まれ揉まれし宵神輿 優美 「白装束での御神輿わっしょい、西の京でみました。」(しおみ)
家族旅行帰り確かむ朝顔鉢 244 「旅のはて、やはり我が家が一番、迎えてくれるのは朝街の鉢」(小自良)
ただただにうしがえる吠ゆ夕月に しおみ 「夏の夜の、生き物たちのお話が始まる予感」(七海)
ど忘れし悲しきひと日冷奴 春雪 「『悲しきひと日』と表現されたのは何か重大な忘れだったのでしょうか。約束を守れなかった事の悲しさか ど忘れした自分が悲しいのか。余り悩むのは良くありませんよ。」(優美)