平成24年12月 選句結果

                     
得点 兼題 「大根」 作者 戴いた人
8 屈託のなき大根の太さかな  あきこ 晶子 いくこ 可不可人 静歩 ちあき
  244 優美 まさき  
3 大根を振って応援青春歌 春雪 しおみ あきこ 狂平
2 歳月や愚直に生きて大根煮る ゆき 七海 西寿
1 大根葉菜めし出来ると持ちかえる しおみ かれん
1 京都では無病息災大根たき 零風 おさむ
1 裾からげ干すダイコも姉被り 狂平 春雪
1 不揃いのラインダンスは干し大根 優美 ゆき
1 みずみずし葉を持ち大根抜きにけり 244 零風
得点 雑詠 作者 戴いた人
5 独り身のたつきもよかれ冬至粥 ゆき 零風 七海 静歩 244 かれん
4 生き様を紡むぎ繋ぎし年の暮 優美 ゆき 狂平 いくこ 可不可人
3 石段に積もる紅葉や京の寺 優美 零風 いくこ 西寿
3 のびやかに皇帝ダリア青い空 ちあき 晶子 七海 可不可人
3 日向ぼこ忘れられたり忘れたり ゆき 狂平 静歩 まさき
3 ミサイルも白鳥も来る北の空 狂平 おさむ しおみ 西寿
2 石垣に暖められて冬いちご 静歩 あきこ 優美
2 凍て月や仙台湾は眠りおり 七海 ちあき まさき
1 熱々の饂飩最後の箸のがれ 晶子 かれん
1 哀歓の星と瞬き年惜しむ あきこ 春雪
1 うらかれの紅葉美し寺の庭 だるま 244
1 耕地整理終え農道の寒さかな 244 晶子
1 霜の井戸汲めばゆげ立ち顔洗う しおみ おさむ
1 霜柱老いを感じる独り旅 まさき おさむ
1 準備せし喪中葉書や冬めきぬ 西寿 ちあき
1 すきま風医師のパソコン覗き見る 春雪 優美
1 早足で通りすぎゆく冬の音 零風 ゆき
1 白菜の刈られし跡に朝日射す 春雪 あきこ
1 冬神戸光の絆ルミナルエ 零風 春雪
私の選んだ一句
屈託のなき大根の太さかな  あきこ 「太い大根は、美味しいし豊かであり、見事な句です。」(晶子)
「堂々とした大根に敬礼!」(可不可)
「大根以上に詠み人の屈託のないおおらかさを感じます」(ちあき)
「伸び伸びと育った形の良い大根なのでしょうね。今さらだけどこんな生き方をしてみたいです。」(優美)
「大根も地の中では、他人に見えない苦労があることでしょうね。」(まさき)
大根を振って応援青春歌 春雪 「メガホンいらない、フイールドで。」(しおみ)
「農大の応援スタイル好感度100ですね、それを 俳句にしたところ良かったです。」(あきこ)
歳月や愚直に生きて大根煮る ゆき 「高倉健を思い浮かべて・・・大根煮てる姿もいいなあ」(七海)
大根葉菜めし出来ると持ちかえる  しおみ 「そうなんです 私も青々とした葉っぱ付きの太〜い色白のお大根を担いで帰りました。大根の葉っぱを千切って捨てる人が多いのですが私はお漬物にしたり、、炒めたりとことん頂きます」(かれん)
京都では無病息災大根たき 零風 「千本釈迦堂の大根炊き 一杯1000円 高いか廉いか、信心しだい」(おさむ)
不揃いのラインダンスは干し大根 優美 「富士山を背景に大根干ししてる友がをりますラインダンス、その通りですわ、美味しく干しあがるでしょうね。」(ゆき)
独り身のたつきもよかれ冬至粥 ゆき 「お粥のおかずは何になさったのでしょうか 私は 紅い柴づけが大好き 静かに更ける冬の夜 孤独を湯気で包みましょうね」(かれん)
生き様を紡むぎ繋ぎし年の暮 優美 「どうにか紡むぎつづけ、でほっとしてもう年の暮れ、来年こそ良い年でありますように」(ゆき) 
「大往生をめざして来年も生きたい」(可不可)
のびやかに皇帝ダリア青い空 ちあき 「皇帝ダリアの美しさをはじめて知りました。寒さの為に家の中に取り込んだとか・・・季はそれで分かっていました。ダリアは何時が普通かしら。今見ましたら、色々季節がありました。皇帝と付いたのはナポレオン夫人ジョセフィーヌの庭に有ったからかも、俄か知識、間違っているかも。楽しく美しい花を、思わず見てしまいました。有難う。」(晶子)
「皇帝ダリアの響きが青い空によく似合います」(七海) 
「初冬の澄み切った青空を見上げています」(可不可)
ミサイルも白鳥も来る北の空 狂平 「白鳥だけにしてほしい。民は空腹に泣いているのに 何を考えて居るのか」(おさむ) 
「今日の発射を 秘密情報でご存知だったのでしょう。年末クジ大当たりに なります。」(しおみ)
石垣に暖められて冬いちご 静歩 「ほっとする情景、温度が伝わってきそうです。」(あきこ)
「石垣は母の温もりのようですね。苺は暖かい愛情の元で赤く美味しく育つ娘の様なものでしょうか。」(優美)
凍て月や仙台湾は眠りおり 七海 「震災の傷跡も夜の湾は 静かなのが返って,寒いですね。ハナシはそれますが瑞巌寺はワタクシの住んでいる所に大変縁のある寺で 仙台→瑞巌寺とイメージします。伊予国上三谷 〔伊予市上三谷〕に 松島 瑞巌寺の九九世雲居希膺和尚の生誕の地があります」(ちあき)
熱々の饂飩最後の箸のがれ 晶子 「饂飩と聞くと目が点になります。この間の忘年会でも最後までお鍋の底を引っ掻き回してました」(かれん)
耕地整理終え農道の寒さかな 244 「寒くても働き者の農家の方の姿が尊いですね。」(晶子)
霜の井戸汲めばゆげ立ち顔洗う しおみ 「井戸水は夏冷たく冬暖かい。これぞエコ」(おさむ)
霜柱老いを感じる独り旅 まさき 「若いつもりで 灯台 めぐりやってます。」(しおみ)
準備せし喪中葉書や冬めきぬ 西寿 「年末にこれをいただくと、われわれ世代の親さんでしたら、大往生!ですが連れ合い様や、お子さんをなくした方からだと1枚1枚悩みながらはがきを書きます。出される方も受け取り人も年の瀬を感じますね」 (ちあき)
すきま風医師のパソコン覗き見る 春雪 「すきま風は心に持った不安と感じました。パソコンを見ても素人には何も解らないけど覗き見をする心境わかります。医師からの説明をドキドキしながら聞いた想い出がありますから。」 (優美)
早足で通りすぎゆく冬の音 零風 「今年はことのほか、冬が駆け足で通り過ぎます、春が待たれますね」(ゆき)
白菜の刈られし跡に朝日射す 春雪 「白菜はもう無いのですがその白菜の白と朝の日、清々しい景が目に浮かびます。」(あきこ)