平成25年1月 選句結果

                     
得点 兼題 「初」 作者 戴いた人
6 九十に一歳加え初詣  零風 おさむ あきこ 静歩 桜桃 七海
  むらさき  
5 それとなく薄紅を指す初かがみ ゆき 244 晶子 狂平 しおみ まさき
2 一年の計あふれしむ初湯かな あきこ 西寿 ゆき
2 西空の月を背負うて初詣 弾正 ちあき 零風
1 欠伸する夢も出ていく初湯かな まさき 春雪
1 行間に想い綴りぬ初便り 春雪 可不可人
1 初詣で望み小さくも男坂 晶子 小自良
得点 雑詠 作者 戴いた人
4 友のゐて老ゆる楽しみ小正月 ゆき あきこ 西寿 桜桃 零風
3 肩の荷を降ろして軽く達磨市 まさき 晶子 しおみ 七海
3 古墳さへ日溜りとなり春を待つ 晶子 可不可人 あきこ まさき
3 納屋の隅南京転がる去年今年 244 可不可人 しおみ 桜桃
2 磯野家は誰も老けない去年今年 春雪 おさむ ゆき
2 注連飾るめでたき歳の母のゐて ゆき 静歩 まさき
2 小吉のみくじ結びて御慶かな あきこ ゆき 小自良
2 正月や半日だけの里帰り 七海 小自良 ちあき
2 一筋の飛行機雲や大冬野 七海 244 狂平
2 故郷が違う丸角雑煮餅 零風 おさむ 西寿
1 五日ともなりて整理の名簿など 晶子 春雪
1 一世てふいのちいとほし年新た あきこ 春雪
1 群生の水仙香る瀬戸の崖 ちあき 零風
1 厨の裏空瓶寒の陽を返す 244 むらさき
1 紅白も終わりいつしか歳明けぬ 静歩 ちあき
1 釈迦如来雪の蓮台入り日負い 狂平 244
1 初鏡うなじ見せつつ帯びしめる 春雪 むらさき
1 初雪や童の手足泥だらけ 狂平 静歩
1 初春にいかに散るかと思案橋 しおみ 七海
1 冬晴れや酒蔵めぐりの灘五郷 西寿 晶子
1 福笑い笑いこけてる影法師 優美 狂平
私の選んだ一句
九十に一歳加え初詣  零風 「 元気ですな 何を祈願されたのかな」(おさむ) 
「お元気で俳句にも詠め素晴らしいです。お喜び申し上げたいと思います。」(あきこ)
「お元気な様子がとても嬉しいです。私も後に続けと90歳を目標にしましょう。」(桜桃)
「九十歳なのに 一歳加えることで若く見える素敵な俳句です。」(むらさき)
それとなく薄紅を指す初かがみ ゆき 「上品なお顔を鏡にうつしているのは誰でしょう、なんて思いながらつい選んでしまいました。」(244)
「無音のように静な様子、それとなくが慎ましい様を良く表していると感じました。」(晶子)
「ちょっとお歳を感じる。」(しおみ)
一年の計あふれしむ初湯かな あきこ 「あふれる程の一年の計、羨ましいです 一日の計も満足に出来てない己が恥ずかしいわ」(ゆき)
西空の月を背負うて初詣  弾正 「早朝には 西に明々と 月が美しくかがやいていますよね、、ワタクシも初詣ではないのですが見ました。」(ちあき)
欠伸する夢も出ていく初湯かな まさき 「のんびりした正月気分を詠まれた俳句ですね。」(春雪)
行間に想い綴りぬ初便り 春雪 「どのような秘めた想いなんでしょうね」(可不可)
初詣で望み小さくも男坂 晶子 「之は何処の坂でしょうか?気概が感じられます。お正月ですね!」(小自良)
友のゐて老ゆる楽しみ小正月 ゆき 「小正月にお友達と楽しい時間をもつこと、元気の源です。これからこんな時間が長くつついてほしいですね。」(あきこ)
「お友達が沢山居るのは心強いですね。老いる楽しみも又格別。同じメンバーでずっと続けと願います。」(桜桃)
肩の荷を降ろして軽く達磨市 まさき 「正月も達磨市まで来ると、何かほっとするのでしょう。色々の雑事も済んでほっとなさったのですね。」(晶子)
「社長さんが会長さんに、いや、孫肩車のことでした。」(しおみ)
古墳さへ日溜りとなり春を待つ 晶子 「古墳と春の文字に生死を想像しました」(可不可)
「悠々と癒される景思い浮かべました。」(あきこ)
納屋の隅南京転がる去年今年 244 「何と言えばいいのか、写真に撮りたい句です」(可不可)
「本句とり題材鮮やかですね。」(しおみ)
「キッと豊作だったのでしょうね。転がるカボチャをどんな風にお料理するのでしょう。奥様のお料理の腕も見えてきそうです。」(桜桃)
磯野家は誰も老けない去年今年 春雪 「サザエさん一家 作者も老けない」(おさむ)
「サザエさん宅、時々観てますが、昭和の時代が懐かしく心 が温まりますわ 不老不死の薬を飲んでるらしい、皆さん歳を取ら無いですね」(ゆき)
注連飾るめでたき歳の母のゐて ゆき 「お母さんの歳、米寿なんでしょうか?そう言えば、私の母も米寿でした。おめでたいことですね。」(まさき)
小吉のみくじ結びて御慶かな あきこ 「小吉は大吉につながりますわ。 程ほどの幸はせが一番ですね、今年も良い事ございますように」(ゆき)
「高望みせず、幸せを喜ぶ清々しい正月」(小自良)
正月や半日だけの里帰り 七海 「半日だけのお正月。来るも帰るも又来年?」(小自良)
「お里が近いのでしょうね。ワタクシも義母が早くに亡くなったので、義父をのこして実家に泊まることがありませんでした。両親が健在な時は、後ろ髪ひかれる思いで夕刻には帰宅したものです。ちょっとせつない!!若い時を思い出しました。」(ちあき)
故郷が違う丸角雑煮餅 零風 「関西 関東 味噌も違いますな 私は白味噌以外の雑煮は考えられない」(おさむ)
五日ともなりて整理の名簿など 晶子 「作者が仰る様に、賀状を整理し、名簿も整理して更に気持ちも整理する正月パターンが描かれていて面白いと思いました。」(春雪)
一世てふいのちいとほし年新た あきこ 「前向き志向で迎える正月ですが、年々我が余命をも考える様になりました。」(春雪)
厨の裏空瓶寒の陽を返す 244 「年末に片付けなかったので、我が家の台所の裏にも一升びんが沢山転がっています。」(むらさき)
紅白も終わりいつしか歳明けぬ 静歩 「生まれてこの方 このように年末年始を過ごしてきました。それぞれの家庭でこのようであれば、日本はまだまだ平和ってことでしょうね!」(ちあき)
初鏡うなじ見せつつ帯びしめる 春雪 「『うなじ』この言葉と着物を想像して一人で着物を着れる色気のある方と想像します。最近の人は着付けをしに美容院へ行くそうです。」(むらさき)
冬晴れや酒蔵めぐりの灘五郷 西寿 「灘五郷の言葉が生き生きとした感じをさせてくれました。酒は灘、これは絶対なんでしょうね。美味しそう。」(晶子)