平成25年3月 選句結果

                     
得点 兼題 「雛祭」 作者 戴いた人
6 正座して卒寿の母の雛納  あきこ 可不可人 晶子 桜桃 静歩 あつこ
むらさき
3 うららかに姥三人の雛ランチ 七海 ちあき 狂平 ゆき
2 紙雛を流す小川や賀茂の杜 春雪 零風 いくこ
2 雛の夜や娘ざかりの良く笑ふ ゆき あきこ 七海
2 八十路きて鍋つつき合う雛の宴 狂平 西寿 小自良
1 お雛さま飾ってみたい男の子 しおみ おさむ
1 お袋のにおい感じる座り雛 静歩 まさき
1 かぐや雛竹筒の中愛らしく 零風 晶子
1 格子戸のゆるりと歩む雛の宿 まさき しおみ
1 未熟児も漸く三つ雛の宴 桜桃 春雪
得点 雑詠 作者 戴いた人
5 まどろみの陽のやさしかり春障子 ゆき 狂平 七海 零風 西寿 静歩
5 両の手に包むや湯飲み春寒し 西寿 あきこ 可不可人 ゆき あつこ むらさき
4 耕しや嫗ばかりの峡の里 ゆき あきこ 静歩 あつこ まさき
3 母よりのことづてと思ふ春の雪 あきこ おさむ 狂平 桜桃
3 「もういいかい」土筆の坊や顔をだす 春雪 244 まさき むらさき
2 ごくごくと娘飲みほす春の水 七海 244 桜桃
2 ここだけの話と話す夜半の春 春雪 ちあき 七海
2 首かしげ梅の蕾に目白いて 狂平 ちあき 晶子
2 啓蟄や隣の猫の伸びをして 晶子 ゆき 小自良
2 長生きの蜂騒がしき巣箱かな まさき いくこ 小自良
2 初蝶やみちに迷うて家の中 静歩 しおみ 可不可人
1 お水取り火の粉をかぶり無事息災 零風 いくこ
1 年毎に飾り続けて五十年 だるま 西寿
1 友来たり歓声あげし土筆採り ちあき 春雪
1 冬の蝿重き羽拭く脚ふるえ 晶子 しおみ
1 古時計怪しき動き二日灸 桜桃 晶子
1 珍しや蛇の目傘さす春時雨 西寿 零風
1 山々の顔揃ひだす雪解風 あきこ 春雪
1 露天ぶろ隕石届かず霰降り しおみ おさむ
私の選んだ一句
うららかに姥三人の雛ランチ  七海 「お雛様まつりは 素敵な風習ですね。いくつになっても 時期になると雛にかこつけて仲良しさんがランチ楽しそう!!」(ちあき)
「姥四人の雛ランチを戴いて来ましたので目に見えるようですわ。」(ゆき)
雛の夜や娘ざかりの良く笑ふ ゆき 「子も孫も男の子ばかりなのでこの明るさ可愛らしさがとても微笑ましく思えました。」(あきこ)
「はちきれんばかりの若さをほこる娘、お雛様がいちだんと明るく華やかになります。」(七海)
八十路きて鍋つつき合う雛の宴 狂平 「この雛はどなたのものか?もう、ひ孫と一緒でしょうか?いい、景色ですね!」(小自良)
お雛さま飾ってみたい男の子  しおみ 「男ばかりの兄弟は味気ないです」(おさむ)
かぐや雛竹筒の中愛らしく 零風 「かぐや姫とは可愛いものが竹のなかに居りましたね。この発想が微笑ましく、戴きました。」(晶子)
まどろみの陽のやさしかり春障子 ゆき 「柔らかな気持ちになる句ですね、綺麗な句だと思いました。」(七海)
両の手に包むや湯飲み春寒し 西寿 「暦の上では春が来たと言ってもまだ寒い日、本当に暖かい春待つ心ですね。」(あきこ)
「お茶は淹れるものですね。最近はお茶と言へば、缶入りが主流のようです。湯飲みを包む動作、良いですね。」(ゆき)
耕しや嫗ばかりの峡の里 ゆき きっと日本の中にこんな光景あるのでしょうね。」(あきこ)
「畑には確かに高齢者の方々が多いですね。でも、皆、元気です。これからの「農」、どうなっていくのでしょうか?」(まさき)
母よりのことづてと思ふ春の雪 あきこ 「どんな ことづてか知りたいな」(おさむ)
ここだけの話と話す夜半の春 春雪 「なんだかあたたかい夜に秘密めいて・・・聞きたい!ナニナニ??」(ちあき)  
「なんだかうち明けてみたい夜の様子が伝わります」(七海)
首かしげ梅の蕾に目白いて 狂平 「可愛いしぐさに、思わず目で追っかけますね。早く満開になってメジロがまってます!!」(ちあき)
「めじろの姿が目に浮かびます。鳥と花いいですね。」(晶子)
啓蟄や隣の猫の伸びをして 晶子 「ソロソロ猫の季節、背伸びして準備中?」(ゆき)
「小自良を読まれたかと思って」 (小自良)
長生きの蜂騒がしき巣箱かな まさき 「これも小自良を読まれたかと思って」(小自良)
古時計怪しき動き二日灸 桜桃 「二日灸を詳しくは存じませんが、時計も体も年を経て点検が必要の様子、微笑ましいです。」 (晶子)
露天ぶろ隕石届かず霰降り しおみ 「霰で良かった。本当に隕石なら・・・」(おさむ)