平成25年4月 選句結果

                     
得点 兼題 「囀り」 作者 戴いた人
3 一羽きて四方隈無く囀れり  あきこ 晶子 244 七海
3 囀りに峡の集落若返る 244 しおみ まさき ゆき
2 囀りや身の丈語る友の明るさ ゆき ちあき むらさき
2 囀りや鎮守の森の天辺で 静歩 零風 桜桃
2 囀りや高校受験合格す 七海 可不可人 静歩
1 いま団地囀り聴けぬゴミネット しおみ おさむ
1 かん高き囀り空を切り裂いて 桜桃 春雪
1 囀りの心の軽さ羨みつ 瓢七 あきこ
1 囀りや川を隔てた田や畑に まさき 西寿
1 桃咲けばまた囀りの賑しく 晶子 狂平
得点 雑詠 作者 戴いた人
4 一日を笑って終えし春の夜 七海 おさむ 可不可人 桜桃 ゆき
4 さびしいと呟いてみる春の夜 七海 可不可人 桜桃 狂平 ゆき
3 どこまでも高き空あり百千鳥 あきこ 244 静歩 狂平
2 石垣の崩れしすきま菫咲く 西寿 晶子 零風
2 容なき物につまづき山笑ふ ゆき ちあき あきこ
2 寡婦の住む庭に咲きたるチューリップ 244 西寿 むらさき
2 春寒や止まりしままの壁時計 244 まさき むらさき
1 想ひ出の径はこの先蓮華畑 ゆき 244
1 幼子の戯れシャワー花吹雪 桜桃 しおみ
1 億光年彼方もうるみ春の星 あきこ しおみ
1 親の背を見つめて歩む遍路かな まさき 静歩
1 おし車右へ左へ花菜風 まさき あきこ
1 かまぼこの駅舎が失せて春動く しおみ 西寿
1 陽炎す胸の言の葉ゆらゆらと 晶子 春雪
1 甲斐に旅枝垂花火をかい潜る しおみ まさき
1 桜舞うスター気分に身をまかせ ちあき 七海
1 天に咲く地にも辛夷の花盛り 桜桃 晶子
1 晴れとゆう予報や梅見雨にあう 静歩 おさむ
1 春筍の木の芽の興や灘銘酒 晶子 ちあき
1 春嵐一目千本山満開 零風 春雪
1 惚けたらな頼むと春の誕生日 零風 七海
1 陽だまりに仲良く並ぶ土筆かな 西寿 零風
私の選んだ一句
一羽きて四方隈無く囀れり  あきこ 「この晴れやかな、賑わいが、如何にも春らしくていいですね。」(晶子)
「情景がパァッと明るくなります。広がりがあって素敵だと思いました。」(七海)
囀りに峡の集落若返る 244 「『峡の地に』暮らしてますので、とても実感いたしました。下五句が冴えてますね。」(ゆき)
囀りや身の丈語る友の明るさ ゆき 「”明るさ”のうしろの苦難乗り越えてきた”友”の理解者なのでしょうね!」(しおみ)
囀りや鎮守の森の天辺で  静歩 「天辺を場所とるのはボス的存在なのかしら鳥には鳥の訳があるのでしょうね」(桜桃)
いま団地囀り聴けぬゴミネット しおみ 「囀るのは 鳥ではなく 暇な団地妻か 働く主婦ばかりで井戸端会議は閉会」(おさむ)
囀りの心の軽さ羨みつ 瓢七 「朝、家のテレビアンテナにも四十雀がきてさえずり、こちらの気持ちも明るくしてくれます。」(あきこ)
一日を笑って終えし春の夜 七海 「笑いは百薬なり 風邪も逃げますよ」(おさむ)
「何事もなく笑って一日を終えた幸せを嬉しく感じます。明日も笑顔で過ごしましょう。」(桜桃)
「良いですね、笑って過ごせたら、最高です。」(ゆき)
さびしいと呟いてみる春の夜 七海 「私にもあるふと漏らす『寂しい』が心に沁みました。」(桜桃)
「華やいでる季節に背いて心の中は何故か空しい気分でしょうか?中七が効いてます。」(ゆき)
石垣の崩れしすきま菫咲く 西寿 「本当に可憐な花、春が来るのが楽しみです。」(晶子)
容なき物につまづき山笑ふ ゆき 「まだまだ深刻でないのでしょうね、『用心しなくっちゃーー』と」(ちあき)
「こんなことってありますよね。明るい季語効いています。」(あきこ)
寡婦の住む庭に咲きたるチューリップ 244 「私の家の庭にもたくさんチューリップが咲きましたが、咲いている間は母親の看病で家に居なかった。再び見ると花弁が散るのを見て時間がたったのを感じました。」(むらさき)
春寒や止まりしままの壁時計 244 「実家の時計、私が家を出てから動いていない。息子が電池交換をしても又同じ時間で止まっている?その頃にタイムスリップしなさいと言うように・・・・」(むらさき)
おし車右へ左へ花菜風 まさき 「花菜風のなか様子が見えるようです♪」
桜舞うスター気分に身をまかせ ちあき 「ひらひらと桜舞う中を、ララララとつま先立ちで踊ってみる、そんな気分てありますね。」(七海)
天に咲く地にも辛夷の花盛り 桜桃 「辛夷の白は新鮮な白です。春に相応しい。」(晶子)
晴れとゆう予報や梅見雨にあう 静歩 「昨今の予報は当たりませんな 下駄の方が確率あり」(おさむ)
春筍の木の芽の興や灘銘酒 晶子 「筍の旬ですね、堀たてがなにより、日本のしあわせな感覚ですね」(ちあき)
惚けたらな頼むと春の誕生日 零風 「思わず吹きだしました。そういえば惚けると惚れるは同じ字。これもたいしたもんです。」(七海)