平成25年7月 選句結果

                     
得点 兼題 「夏の夜」 作者 戴いた人
3 うたた寝に窓開け放つ夏の夜 晶子 静歩 零風 ちあき
3 大の字の子の大きさや夏の宵 桜桃 あきこ 七海 狂平
2 流れ星ひととき涼し夏の夜 葉風 いくこ 西寿
1 海原の小舟ただよふ夜半の夏 春雪 まさき
1 旧友も呂律危うし夜半の夏 244 ゆき
1 ナイターに一喜一憂夏ゆふべ 西寿 しおみ
1 夏の夜京都の街はコンチキチン 零風 桜桃
1 亡き人の夢きれぎれに浅き夏 ゆき 春雪
1 夏の夜タイマーで切る扇風機 静歩 おさむ
1 読まぬ本積み上げている夏の夜 七海 葉風
得点 雑詠 作者 戴いた人
4 花一輪添えて客待つ夏座敷 桜桃 いくこ 零風 西寿 ちあき
3 薄衣写真の祖母は若きまま あきこ 静歩 西寿 ゆき
3 父の手を離れて二年青田風 まさき あきこ 七海 晶子
3 遠花火よりも遠くにをさなき日 あきこ 春雪 桜桃 しおみ
3 墓碑銘は寂の一文字蝉しぐれ 七海 春雪 桜桃 まさき
2 新しき帽子片手に雲の峰 ゆき あきこ 七海
2 談笑すどちら患者か青田風 春雪 ちあき ゆき
2 つなぐ手をたもとで包む宵の山 葉風 静歩 狂平
1 カクテルに一粒浮かすサクランボ 西寿 しおみ
1 下りアユ削りし歯紋 絵文字解く しおみ 葉風
1 七夕会願いかなえと飾り付け  零風 葉風
1 梅雨までも忘れかけてるさじ加減 葉風 晶子
1 土の入る爪切る音や夏の闇 まさき おさむ
1 夏祭り夜店の裏の二人影 244 狂平
1 振られたとメール一言夏来たる 七海 まさき
1 水不足曲り曲がりてキュウリかな 桜桃 いくこ
1 休み田に青空映す田水引く 244 おさむ
1 ゆっくりと団扇うごかす母のゐて ゆき 零風
私の選んだ一句
うたた寝に窓開け放つ夏の夜 晶子 「この酷暑。夜になっても、蒸し暑くワタクシもこの状態です」(ちあき)
大の字の子の大きさや夏の宵 桜桃 「心も休まっている空間にほっとします。」(あきこ)
「よくぞここまで大きくなってくれました!」(七海)
流れ星ひととき涼し夏の夜 葉風 「流れ星に涼しさを感じます。」(いくこ)
夏の夜京都の街はコンチキチン 零風 「コンチキチンは京都のお囃子ですね。伝統行事と盆地の暑さが伝わりました」(桜桃)
亡き人の夢きれぎれに浅き夏 ゆき 「最近、とみに亡き人の夢を見ることが多くなりました。楽しい青春物語ならば良いのですが、嫌な上司とか、気むずかしかった得意先の顔が浮かんでくるんですよ。でも兼題からは離れていますよね。」(春雪)
夏の夜タイマーで切る扇風機 静歩 「この酷暑、扇風機は役立たずエァコンをタイマー無しで朝までオン」(おさむ)
読まぬ本積み上げている夏の夜 七海 「同じだ、同じだと 頷いてしまいます。」(葉風)
花一輪添えて客待つ夏座敷 桜桃 「高級料亭でも質素な思い遣りの気持ちが伝わりますね。」(いくこ)
「凛とした 涼しさを感じます」(ちあき)
父の手を離れて二年青田風 まさき 「青田風に吹かれて思うこと、余情あります。」(あきこ)
「立派にあとを継がれたのですね、青田風が爽やかです」(七海)
遠花火よりも遠くにをさなき日 あきこ 「リフレーンを効かした上手な俳句だと思いました。本当に幼き日々が遠くになりましたね。」 (春雪)
「打ち上げ花火の音が時間差で届くように思い出も一緒に押し寄せるのでしょうね。幼き思い出も遠くに霞みそうで切ないです。」(桜桃)
墓碑銘は寂の一文字蝉しぐれ 七海 「このような素敵な墓碑に憧れています。○○家の墓は子や孫に負担を強いるようですよね。」(春雪)
「寂と蝉時雨の対比が静と動で面白く感じました。お盆が近いことを感じました」(桜桃)
新しき帽子片手に雲の峰 ゆき 「旅への期待、雲の峰がぴったりです。」(あきこ)
「すがすがしいですね。」(七海)
談笑すどちら患者か青田風 春雪 「なんだか長閑ですね。患者さんもも癒されてんでしょうね。」(ちあき)
下りアユ削りし歯紋 絵文字解く しおみ 「インディーかな 今時は ガリレオかな ワクワクします。」(葉風)
七夕会願いかなえと飾り付け 零風 「あの子の願い この子の願いに 笹もしなっていることでしょう。」(葉風)
土の入る爪切る音や夏の闇 まさき 「畑仕事で爪に入った土、切らずにいるとまた入る」(おさむ)
水不足曲り曲がりてキュウリかな 桜桃 「曲がり胡瓜も自家製は美味しいでしょうね。」(いくこ)
休み田に青空映す田水引く 244 「米作りしないのなら、せめて水だけでもか」(おさむ)