平成25年8月 選句結果

                     
得点 兼題 「花火」 作者 戴いた人
3 谷の子が山より高き花火揚ぐ 244 春雪 晶子 桜桃
3 山超えて音だけ聞こゆ遠花火 静歩 狂平 零風 西寿
2 豊橋の手筒花火が夜を焦がす 零風 しおみ いくこ
2 遠花火過去の荷物は軽くなり まさき かれん 七海
2 独り居のひたすら無口遠花火 七海 あきこ ゆき
2 人寄らぬ駄菓子やにゐて庭花火 ゆき 244 瓢七
2 琵琶湖より峰越え響く遠花火 春雪 葉風 まさき
1 手花火を怖いとパパの背に隠れ 桜桃 静歩
1 天覆ふ三尺玉や浜の香に 晶子 ちあき
1 遠き日のかけら線香花火かな あきこ アッコ
得点 雑詠 作者 戴いた人
7 つかの間の命いとほし蝉の声 西寿 ちあき 狂平 葉風 零風 いくこ
ゆき まさき
7 ゆったりと会津鉄道稲の花 桜桃 春雪 あきこ 狂平 晶子 七海
西寿 244
3 無愛想な猫すり寄りし雷雨かな 七海 桜桃 静歩 まさき
3 星月夜肩まで浸かる露天風呂 桜桃 いくこ 七海 244
2 悪しきこと良きことさえも草むしる まさき ちあき ゆき
2 昨日今日うたた寝誘う吊りしのぶ だるま しおみ 静歩
2 自転車の打ち捨てられし大川原 ゆき しおみ 西寿
1 小流れの在所につづく水芭蕉 ゆき 晶子
1 涙湧き垂るるも尽きぬあの日から 狂平 アッコ
1 なるようになると明るく小鳥来る あきこ かれん
1 はぐれ蟻どこに帰るのこんな夜に  春雪 桜桃
1 敗戦のあの日を偲ぶ蝉しぐれ 春雪 零風
1 ままならぬ痺れる足や夏に入る 静歩 かれん
1 窓辺沿いかよわき飛行糸とんぼ 葉風 アッコ
1 夜店の灯バナナは地べたに積んであり 244 あきこ
1 隣家より風鈴の音やさしかり 西寿 葉風
1 忘れえぬ兄弟並んだスイカ割り 葉風 春雪
私の選んだ一句
谷の子が山より高き花火揚ぐ  244 「素晴らしい景ですね。過疎化していく山村で元気いっぱい花火を上げる子達に心から声援を送ります!」(春雪)
「高い花火と、谷の低い処の対象がおもしろかったので。」(晶子)
「谷と山の表現で花火の大きさを感じることが出来ました。」(桜桃)
豊橋の手筒花火が夜を焦がす 零風 「得体の知れない豊橋という街に1票です。」(しおみ)
「手筒花火はニュース等で見るだけですが、勇気が要りますね、日本の文化でしょうか。」(いくこ)
遠花火過去の荷物は軽くなり まさき 「本当に重い荷物を長い間背に担いできましたね。つかの間の花火の儚さに ふと軽くなる気持ち同じです。」(かれん)
「まあ、羨ましい、肩の荷がおりたのでしょうか、遠花火に想いをはせていらっしゃる。」(七海) 
独り居のひたすら無口遠花火  七海 「遠花火で独り居の静かさが助長されているようです。」(あきこ)
「独り居も良いものですが、催し会場には足が向きませんわ、袁花火がチョウド好いです」(ゆき)
琵琶湖より峰越え響く遠花火 春雪 「琵琶湖の雄大さが 音で伝わります」(葉風)
天覆ふ三尺玉や浜の香に 晶子 「三尺の大きい玉でこそ、迫力の空いっぱいに、広がるのでしょうね」(ちあき)
つかの間の命いとほし蝉の声 西寿 「一匹でも大合唱でも、兎に角この暑さをより暑くする凄いエネルギー”命のかぎり”でも蝉が鳴かない夏だなんて、気が抜けたラムネみたいなもんです。」(ちあき)
「名古屋に居たころ、アスファルトに蝉がもがいて居たので、そっと木陰の土の上にそっと置いて上げた事を思い出しました。」(いくこ)
「あれほどけたたましく鳴いてた蝉も夕方はツクツクボーシが盛んになりましたもう秋の気配かも・・・」(ゆき)
ゆったりと会津鉄道稲の花 桜桃 「一両電車がゆっくりと走っていく景が目に浮かびます。会津から日光へ今秋ドライブしようと計画を立てました。」(春雪)
「小さな稲の花が一面にびっしりと〜どんなに見えるのでしょう、旅の心持ちもゆったりですね」(あきこ)
「イネの花は地味なもの。会津鉄道はひなびた感じがします。いや豪華なものかもしれませんが・・」(晶子)
「会津鉄道に稲の花は、ピッタリですね。整った綺麗な句だと思いました。」(七海)
無愛想な猫すり寄りし雷雨かな 七海 「無愛想な猫も雷に恐れをなしたのでしょうか。可愛いしぐさですね。」(桜桃)
星月夜肩まで浸かる露天風呂 桜桃 「温泉に縁の無く為った自分に諦めの境地に馴れました(^_^;)」(いくこ)
「星を眺めながら、湯船に浸かれるって、ゴクラクですね。そこに蛙の声があったら、もうサイコー 」(七海)
悪しきこと良きことさえも草むしる まさき 「何事によらず、雑草は油断すると、すぐに伸びますね。このお方の庭は手入れが行き届いているのでしょう。ワタクシは何かにつけ言い訳にして庭師さんを嘆かせています」(ちあき)
「無心で草をむしる、私もそうしてます」(ゆき)
昨日今日うたた寝誘う吊りしのぶ だるま 「吊りしのぶ だれがつけたか、優雅な名前です。」(しおみ)
自転車の打ち捨てられし大川原 ゆき 「乗り捨てでないなら、廃棄物。なぜ自転車が目立つのか。」(しおみ)
小流れの在所につづく水芭蕉 ゆき 「小流れと言う言葉と在所が、しっくり合って嫌みなく使われています。」(晶子)
なるようになると明るく小鳥来る あきこ 「毎朝 雀に餌を用意しています。昨日忙しくて用意しなかったら小鳥が集まって首をかしげていました。そうですねなるようになる、おまじないの言葉にします。」(かれん)
はぐれ蟻どこに帰るのこんな夜に 春雪 「蟻は夜も活動しているんですね。人も行先に迷ってしまう事があります。なんだか切なく感じます」(桜桃)
ままならぬ痺れる足や夏に入る ちあき 「何時までもウオーキングに行けると思っていたのにね。 あまり気にせず夏は半分過ぎました」(かれん)
夜店の灯バナナは地べたに積んであり 244 「日本ではなさそうな、 旅の途中でしょうか、灯に照らされた沢山のバナナインパクトありますね。」(あきこ)
隣家より風鈴の音やさしかり 西寿 「心地よい涼しさに つい時間を忘れそう 」(葉風)
忘れえぬ兄弟並んだスイカ割り 葉風 「幼き兄弟の伸び伸びとした姿が浮かんで来ました。セピア色の写真を見るようです。その兄も今は軽い記憶喪失症気味で元気にデーサービスに出掛けて行きました。(春雪)