平成25年9月 選句結果

                     
得点 兼題 「夜食」 作者 戴いた人
4 励ましの夜食用意す母心 ちあき 葉風 零風 静歩 いくこ
3 欠伸して夜食を炊くもひとり分 ゆき しおみ 西寿 七海
2 意地悪や歯磨きしたのに夜食やて 瓢七 桜桃 春雪
2 ナイターの一喜一憂夜食たぶ あきこ 晶子 ゆき
1 啜る音侘し夜食はカップ麺 桜桃 まさき
1 パソコンのリカバリ終えて夜食とる 零風 ちあき
1 勤務いり夜食セットを確かめて しおみ あきこ
1 人の道早くも遅くも夜食くう まさき 瓢七
得点 雑詠 作者 戴いた人
4 ちちろ鳴く故郷いつも闇の中 まさき 桜桃 西寿 零風 ゆき
3 いつの間に空は大漁鱗雲 桜桃 晶子 七海 あきこ
3 小鳥くる思わぬ人のよき便り ゆき しおみ 春雪 まさき
3 風死して人影もなき残暑かな 西寿 七海 晶子 瓢七
3 病棟の消灯早し星月夜 春雪 しおみ 葉風 あきこ
3 争ひの絶へざる星や月仰ぐ あきこ 静歩 ちあき 瓢七
3 新涼の風が句帳の頁繰る あきこ 西寿 ちあき まさき
2 拾いたる人も絵になる落ち穂かな 葉風 ゆき 零風
1 アルプスの稜線仰ぐ今朝の秋 春雪 いくこ
1 月眠るどかに憩ふ回覧板 晶子 春雪
1 土星の輪不思議重ねて秋の謎 晶子 桜桃
1 庭草も転びかねぬと鍬で削ぎ 瓢七 静歩
1 猫の瞳のやさしくなりぬ秋の風 七海 いくこ
1 風鈴が川面に響く出石焼 零風 葉風
私の選んだ一句
励ましの夜食用意す母心  ちあき 「ほろりとします、ありがとう。」(葉風)
「受験なのでしょうか、お母さんの優しさが良いですね。」 (いくこ)
欠伸して夜食を炊くもひとり分 ゆき 「欠伸して夜食を炊くもひとり分あくびに ひとときの安らぎ。(しおみ)
そうそう、一人だといつ食べてもいいし。。。」(七海)
意地悪や歯磨きしたのに夜食やて 瓢七 「少々川柳っぽいのですが、我が家の景を覗かれたのかな?と一瞬思いました。(笑)我が家では歯磨きの終わった後に『桃食べない?美味しいよ!』てな調子の妻です」(春雪)
柔らかい語り口調が好いですね。キットそう言いながらも食べたのでしょうね。微笑ましいです。(桜桃) 
ナイターの一喜一憂夜食たぶ  あきこ 「みなさま、野球がお好きですね。阪神が負けると大変ですが、昨日はホームランの相手に拍手を送っていたのは良かったですね。」(晶子)
パソコンのリカバリ終えて夜食とる 零風 「どっとお疲れでしょう、、夜食が美味しというところでしょうか 今の時代ですね(ちあき)
勤務いり夜食セットを確かめて しおみ 「息子が変則シフトで夜遅く仕事に出かけています、新妻が夜食を持たせていますことを 思いだしました♪夜食セット〜 お伺いしたくなりますネ」(あきこ)
人の道早くも遅くも夜食くう まさき 「夜食くう に存外の意味がと が読み人降参(^_^)」(瓢七)
ちちろ鳴く故郷いつも闇の中 まさき 私の故郷も段々遠くなり闇に沈んだまま。両親も居なくなり遠のく一方です。(桜桃)
いつの間に空は大漁鱗雲 桜桃 「秋の大空がはっきり感じられます。」(晶子) 
「いい光景ですね、秋はこうあってほしい。」(七海) 
「見上げればはや秋の空、目が覚める光景ですね。」(あきこ)
小鳥くる思わぬ人のよき便り ゆき 「この年齢になりますと人恋しくなります。そんな時、思わぬ人からの便りって本当に嬉しいです。女性からであれば最高! (春雪)
風死して人影もなき残暑かな 西寿 「ほんとうに残暑なんてもんじゃない、酷暑でしたね。」(七海)
「暑い!そんな有様が巧妙に言い表されていますね」(晶子)
「無条件!<風死して> なんてのっけに被せられると「へっ へ〜〜」と平伏」( 瓢七)
病棟の消灯早し星月夜 春雪 「先週まで同じ環境、高層マンションの灯りでしたが。」(しおみ)
「患者さん と ご家族 話が尽きない温かい様を思い浮かべました。」(葉風)
「明るい星空に勇気づけられますね。」(あきこ)
争ひの絶へざる星や月仰ぐ あきこ 「青い地球は美しいはずなのに 争いが絶えず、、思わず仰ぎ見る月は人棲まず」(ちあき)
「神頼みも効果なし さらばと月を仰いで慨嘆!大っかいネ 優しいね」(瓢七)
新涼の風が句帳の頁繰る あきこ 「ゆとりある人生を感じます」(ちあき)
月眠るどかに憩ふ回覧板 晶子 「時々、日時の過ぎた回覧板が回って来ることってありますよね。その苛立ちを『どこかで憩ふ』と表現された優しさに俳人らしさを抱きました。」(春雪)
土星の輪不思議重ねて秋の謎 晶子 空気も澄み天体観測に最高の時期ですね。この不思議を調べるのに秋は最適。(桜桃)
風鈴が川面に響く出石焼 零風 「雪降る中 買ってきた 真っ白い出石風鈴、高音の 格別な響き 聞こえてきます。」(葉風)