平成26年04月 選句結果

                     
得点 兼題 「桜」 作者 戴いた人
4 独り居の庭に溢るる桜かな 七海 可不可 零風 西寿 あきこ
2 静けさや川面に映る朝桜 西寿 244 七海
2 そうろりと櫻花踏み行く霊柩車 244 しおみ 桜桃
2 花朧葷酒詩吟の通りゆく  晶子 いくこ 瓢七
1 櫻咲く水面の藍もより青く  桜桃 春雪
1 枝垂れ咲く重たきほどの老桜 瓢七 晶子
1 宝塚百年祝う桜みち 零風 静歩
1 花散らし去りて葉桜生き生きと しおみ ちあき
得点 雑詠 作者 戴いた人
4 支えつつ支えられつつ花の下 瓢七 ちあき 零風 七海 あきこ
4 眠ること許さぬ闇に月朧 桜桃 しおみ 可不可 西寿 春雪
3 あれこれと旅のプランや春惜しむ 春雪 桜桃 七海 あきこ
3 摘草の影長くなる家路かな 零風 ちあき 西寿 晶子
2 娘の指のさくら色して春匂う 七海 いくこ 桜桃
2 偲びたる妻の面影雛飾る 西寿 244 静歩
2 大切なことは余白に春便り 七海 244 瓢七
2 土筆の子土手に群れなす背比べ 桜桃 零風 春雪
1 愛らしき2円の切手買ふ落花 晶子 静歩
1 新入生幼い顔もきりりとし ちあき いくこ
1 庭園を埋める椿や主居らず ちあき 瓢七
1 元総理原発悪夢遍路行 しおみ 晶子
1 老木といえど一輪花咲けり 西寿 可不可
1 病にまけ桜切られる報かなし 静歩 しおみ
私の選んだ一句
独り居の庭に溢るる桜かな 七海 「この空間が見事です」(可不可)
「ひとり居にも庭の桜が見事に咲いて豪勢です。」(あきこ)
静けさや川面に映る朝桜 西寿 「早朝の川、すがすがしくて桜もひときわ綺麗ですね。」(七海)
そうろりと櫻花踏み行く霊柩車  244 「嫌でも踏まなきゃ先に進まぬ別れの辛さを感じます。逝く人も送る人も皆悲しいですね。」(桜桃)
花朧葷酒詩吟の通りゆく 晶子 「身も心も酔いながら吟遊詩人が 桜の下を  絵に為りますね。」(いくこ)
「詩吟 と来て’へべれけで無い風格を感じさせますね。」(瓢七)
櫻咲く水面の藍もより青く  桜桃 「『藍もより青く』とrefrainを効かされて水面の色を強調された手法に想像が広がります。きっと渓谷に咲く花を詠まれてものと思いました。」(春雪)
枝垂れ咲く重たきほどの老桜 瓢七 「老桜の重そうなのは気の毒ですが、ここが花の見どころ。立派な花を想像して仕舞います。」(晶子)
花散らし去りて葉桜生き生きと しおみ 「花も素敵ですが・・・・その後の黄緑の葉がみずみずしくうつくしいですよね」(ちあき)
支えつつ支えられつつ花の下  瓢七 「老いても連れ添い寄り添い・・・ほほえましい姿です」(ちあき)
「一緒に桜を見ることができるシアワセ。来年もぜひ!」(七海)
「解釈はいろいろあるとおもいますが労りあいながらお花見を楽しんでいるのでしょう。」(あきこ)
眠ること許さぬ闇に月朧 桜桃 「幽玄、優美の世界です」(可不可)
「眠られぬ春の夜、ふと窓辺より外を見ましたら闇の中に朧月が浮かんでいました。作者は何を偲びて眠れなかったのでしょうか?」(春雪)
あれこれと旅のプランや春惜しむ 春雪 「外国旅行でしょうか。プランを練る時が一番楽しみな時ですね。パンフで行った気分になる我慢を覚えました。」(桜桃)
「どこに行こうか、何を食べようか、旅プランは考えてる時も、とても楽しい!」(七海) 
「元気なうちに今年もあちらこちら旅を楽しみたいと思われてでしょう。春の陽気に心が躍ります。」(あきこ) 
摘草の影長くなる家路かな 零風 「ついつい夢中になり時間を忘れますね」(ちあき)
「のんびりと一日を過ごした様子が解ります。影長くなるが利いていますね。」(晶子)
娘の指のさくら色して春匂う 七海 春真っ盛りの でも少し幼さが残る御嬢さんそう言えば、私も2番目の姉に、お前の指先は綺麗だねぇと言われた事が有りました 今はもう見る影も有りませんが。(笑)」(いくこ)
「桜色のマニュキュアでしょうか。白魚のような指にマニュキュアは似合いますね。こんなおばばでも指先に色を付けてお洒落を楽しみましょうか。春だものね。」(桜桃)
大切なことは余白に春便り 七海 「句もさらりと余白を感じさせて温和」(瓢七)
土筆の子土手に群れなす背比べ 桜桃 「土筆の子が顔を出したときの喜びを上手に詠まれた俳句だと思いました。」(春雪)
新入生幼い顔もきりりとし ちあき 「この間迄 隣りの幼稚園の年長さんだった子の何という変わりかた!!先日の入学式に見た姿は、キリッと締って頼もしく見えました。あの学帽は何時までかぶって行くのでしょうか。」(いくこ)
庭園を埋める椿や主居らず ちあき 「主の不在を’寂しと捉えず 花の艶やかさが際立つよう 後に持って来た  ’主居らず の 後? 先?。」(瓢七)
元総理原発悪夢遍路行 しおみ 「如何にも俳句の埒外ではありますが、敢えて執りました。最近残留汚染が気になって仕方ありません。国民の悩みの最大のものと思っていますので・・・」(晶子)
老木といえど一輪花咲けり 西寿 「人生かくありたきものです」(可不可)