平成26年06月 選句結果

                     
得点 兼題 「苺」 作者 戴いた人
4 善悪をさらりと脱いで夏衣 七海 春雪 244 桜桃 晶子
2 居眠りにそっと掛けやる夏衣 零風 あきこ いくこ
2 八十路翁粋に着こなす夏ころも 春雪 ちあき 七海
1 かたびらの由来哀しき旅衣  しおみ 静歩
1 嫁してはや幾十年や夏衣  あきこ 西寿
1 夏衣縫ひかけのまま逝きし母 桜桃 むらさき
1 夏衣出したり入れたり天気次第 ちあき しおみ
1 前を行くうなじ透けたる夏衣 244 零風
得点 雑詠 作者 戴いた人
5 新茶の香妻の遺愛の急須かな 西寿 ちあき いくこ 零風 むらさき 静歩
4 タンポポが囲む灯台オホーツク しおみ あきこ 244 いくこ 静歩
4 噴煙のほどよき高さ夏の天 あきこ 春雪 244 桜桃 西寿
2 五月場所贔屓相撲に箸を置き 静歩 春雪 西寿
2 花は葉に五重の塔の見え隠れ 春雪 あきこ むらさき
2 広がれる早苗田独りで補植せし 244 しおみ ちあき
1 一服の涼気いただき一休寺 あきこ 晶子
1 一斉に田舎にぎわう田植えどき ちあき 零風
1 薫風や知れずに種を撒き行きぬ 晶子 七海
1 水筒の磁石たよりに青嵐 静歩 しおみ
1 大地に足捕まれてるよ田植えの子 244 桜桃
1 花びらが濡れて色づく花菖蒲 零風 晶子
1 やあやあと殿様蛙顔を出す 春雪 七海
私の選んだ一句
善悪をさらりと脱いで夏衣 七海 「上5から中7への流れが素晴らしいと思いました。(春雪)
「ありのまま・素のままが一番です。」(桜桃)
「さっぱりと寛いだ感覚が善悪を超越している処に出ています。」(晶子)
居眠りにそっと掛けやる夏衣 零風 「うたた寝にそっと一枚を、優しく羨ましいですー」(あきこ)
「私は此の頃しょっちゅうです、そんな情景は、気を付けて居ないと、直ぐ居眠りですから(笑)」(いくこ)
八十路翁粋に着こなす夏ころも  春雪 「お歳がらか 若いころから身に付いて、着こなされるのでしょうね。パナマ帽子もかぶっていたりして・・・・」(ちあき)
新茶の香妻の遺愛の急須かな 西寿 「お茶を入れるたび しみじみ奥様の思い出とともにあるのでしょうか?」(ちあき)
「なぜか淋しく切ないですね、早く忘れる事も出来ないでしょう。」(いくこ)
タンポポが囲む灯台オホーツク  しおみ 「北海道の短い夏たまらなくなつかしい光景です。」(あきこ)
「何処の灯台でしょうね、北海道かな?海辺の青と白い灯台 そしてタンポポ綺麗ですね。そんな所で若いカップルが肩寄せ合って・・・将来を語り合って・・・ドンドン想像が膨らんで来ます。」
噴煙のほどよき高さ夏の天 あきこ 「初めて桜島の火山を見たときの感動は今も忘れられません。でもこの句のようなほどよき高さでなくて勢いがあり、圧倒されました。」(春雪)
「程よき高さとはどのぐらいの高さでしょうね。怖さを感じさせない噴煙は旅の記念写真にも良いですね。桜島を思い出しています。」(桜桃)
五月場所贔屓相撲に箸を置き 静歩 「下5の『箸を置き』の姿が目に浮かぶようです。日本人横綱の誕生を期待して関西出身の力士が登場する時には思わず力が入ります。」(春雪)
花は葉に五重の塔の見え隠れ 春雪 「山形の出羽三山神社を詣でたおりは月山には雪が残っていましたが 五重塔はしずかな緑のなかでした。以前いった室生寺の塔もなつかしく思い出しました。」(あきこ)
広がれる早苗田独りで補植せし 244 「機械にもこぼれがある。」(しおみ)
「よーーく風景が思い浮かびます・・・機械化しても。補植は手植えですね。」(ちあき)
一服の涼気いただき一休寺 あきこ 「わきを通っただけですが涼やかなものを感じました。」(晶子)
水筒の磁石たよりに青嵐 静歩 「携帯の磁石でなかったのであげました。水筒もペットボトルにかわりました。」(しおみ)
大地に足捕まれてるよ田植えの子 244 「田植えを一度経験しましたが正にこの感触でした。今は殆ど機械で植えるのでしょうが群馬で体験した貴重な思い出です。」(桜桃)
花びらが濡れて色づく花菖蒲 零風 「今回、写されて写真を拝見して、実感として感じました。」(晶子)