平成26年07月 選句結果

                     
得点 兼題 「百合」 作者 戴いた人
3 黒百合の咲くこと忘れ深眠り 桜桃 春雪 いくこ 零風
2 青春はイヨマンテの夜黒い百合 七海 静歩 桜桃
2 笹百合や我に純真など皆無 244 ちあき あきこ
2 山百合の乱れて咲きぬ比良の嶺  春雪 西寿 晶子
1 白百合の五つ開きし皐月雨  晶子 しおみ
1 庭の隅手入れもしない百合の花 静歩 むらさき
1 雪三たび撥ねかえしたの黒百合は しおみ 七海
1 めつむれば鬼百合ゆれて母郷かな あきこ 244
1 安らかな眠りを祈る百合の花 西寿 可不可
得点 雑詠 作者 戴いた人
5 うたた寝の妻に掛けやる夏蒲団 零風 ちあき 静歩 桜桃 西寿 むらさき
3 十薬や老師の気迫衰えず 244 春雪 静歩 晶子
2 雨蛙鳴き疲れたと池に消え 桜桃 ちあき 七海
2 紫陽花を色濃くそめし山雨かな 西寿 しおみ あきこ
2 正直で困ることあり稲の花 七海 春雪 244
2 短冊は癖字目立たす笹飾り 桜桃 零風 むらさき
2 半夏生気に掛かりたる借りた本 晶子 しおみ 244
2 望郷の念にかられし白夜かな 西寿 零風 七海
2 夕立に羅漢の笑顔失せにけり 春雪 あきこ 可不可
1 相棒の犬も老いゆく夏の暮れ 七海 晶子
1 稲妻や五月の水にはねかえり 静歩 桜桃
1 草野球ポールの行方草いきれ 零風 いくこ
1 梅雨ざむの姿よろしき蛇の目傘 晶子 いくこ
1 父よりの癖ある文字の夏便り 春雪 西寿
1 ロンテの嵐もかくや丘礼文 しおみ 可不可
私の選んだ一句
黒百合の咲くこと忘れ深眠り 桜桃 「黒百合は毎年律儀に咲いて呉れますが土地が代わると馴れるまで待機中なのでしょうか?来年は咲くと良いですね。」(いくこ)
青春はイヨマンテの夜黒い百合 七海 「♪黒百合は恋の花・・・と亡母が歌っていたのを思い出しました。黒百合は何とも切ない花ですね。」(桜桃)
笹百合や我に純真など皆無  244 「いやいや何歳になっても”純真” あるはずです”はっと”気が付くでしょうね」(ちあき)
「そんな時代もあったのに・・・仕方有りません。」(あきこ)
山百合の乱れて咲きぬ比良の嶺 春雪 「比良には行ったことが有りませんがこの花に合って居ると思います。」(晶子)
雪三たび撥ねかえしたの黒百合は  しおみ 「黒百合は北海道の花、なぜかそうインプットされているワタシ。なぜ?」(七海)
うたた寝の妻に掛けやる夏蒲団 零風 「やさしいご主人さま、奥さん 気が付いてても、目を閉じたままちょっと幸せにひたってるかな?」(ちあき)
「仲の良い思いやり溢れるご夫婦仲が垣間見えます。何とも羨ましく思います。」(桜桃)
十薬や老師の気迫衰えず 244 「老師は或る方が母が敬って居て、私も好きな方でした。この言葉に惹かれます。」(晶子)
雨蛙鳴き疲れたと池に消え 桜桃 「カエルの鳴き声がうるさいくらいでしたが、最近は合唱でなく独唱ですね」(ちあき)
「で、水の音ですね!雨蛙、今年はまだ1匹しか見ていない(/_;)」(七海)
紫陽花を色濃くそめし山雨かな 西寿 「紫陽花を濃くしているのは山雨の暗さですね」(あきこ)
望郷の念にかられし白夜かな 西寿 「胸にせまるものがあります、シベリアでしょうか?」(七海)
夕立に羅漢の笑顔失せにけり 春雪 「羅漢さんの笑顔が失せたと表現している所よいですね」(あきこ)
相棒の犬も老いゆく夏の暮れ 七海 「犬を飼っては居りませんが、この気持ち良く分かります。」(晶子)
稲妻や五月の水にはねかえり 静歩 「鋭く光る稲妻が水をも跳ね返す力を持つ怖さ。その反面5月の優しい水に威力を失ったようにも思える。さてどちらでしょうね。」(桜桃)
草野球ポールの行方草いきれ 零風 「草をかき分けながら、探すボール草いきれの匂いが、未だ思い出されます。子供の頃私も男の子と混じって遣りましたよ。懐かしい匂いです。」(いくこ)
梅雨ざむの姿よろしき蛇の目傘 晶子 「日本の良さが出てて良いですね、蛇の目傘は私も一本持って居ますが、北国は雨と風が一緒なので、使った事有りません。大事に仕舞った儘です。浴衣に蛇の目が似合いますね。」(いくこ)