平成26年09月 選句結果

                     
得点 兼題 「露草」 作者 戴いた人
3 しみじみと人の縁や蛍草 あきこ いくこ 晶子 244
3 露草や飛鳥の里を彩りぬ 春雪 ちあき 七海 むらさき
2 露草や制服少女が登校す 244 あきこ 可不可
2 つゆ草の青惑いなく空にとけ  七海 桜桃 あつこ
1 草深き野に戯れし蛍草  桜桃 静歩
1 露草に足をとられる散歩道 零風 西寿
1 露草や群がり咲ける散歩道 西寿 零風
1 露草や可憐に咲くや野のあちこち ちあき 春雪
1 露草をなるべくよけて三時の茶 静歩 しおみ
得点 雑詠 作者 戴いた人
4 ぶらぶらと糸瓜の如き吾が余生 春雪 零風 晶子 七海 むらさき
3 高原の駒音涼し隠岐の島 春雪 しおみ 静歩 244
3 秋刀魚焼く苦き腸まで火を通す 静歩 しおみ あきこ 桜桃
3 遠き日を手繰り寄すごと盆の唄 あきこ 零風 七海 むらさき
3 独り身の寂しき夕餉さんま焼く 静歩 西寿 桜桃 244
2 雨空に大の字焦がす京の秋 零風 いくこ 静歩
2 子犬さえ急ぎ足する秋の暮 桜桃 いくこ ちあき
2 実篤の南瓜ごろりと寝たまんま 晶子 あきこ 可不可
2 震災の空き地に聞こゆ虫の声 零風 可不可 西寿
1 いくたりの胡弓の名手風の盆 あきこ あつこ
1 犬までも昼寝の底よ垣内村 244 春雪
1 雲海の空中散歩富士ちらと しおみ 晶子
1 美容師の手さばき美し秋の午後 七海 ちあき
1 閉めるには惜しや夕立降り込めり しおみ あつこ
1 虫の声又ねまたねと別れ鳴く 桜桃 春雪
私の選んだ一句
しみじみと人の縁や蛍草 あきこ 「柔らかな言葉づかいながら、身に沁みます。」(晶子)
露草や飛鳥の里を彩りぬ 春雪 「露草の水色が 飛鳥に似合っているなと飛鳥を知らないのに空想しています」(ちあき)
「飛鳥の里と、露草が、イメージ 合います。」 (七海)
露草や制服少女が登校す  244 「少女たちの登校 清楚な露草に合っていますね。」 (あきこ)
「『制服が嫌い』と言った中学生が堂々と通学してます。」(可不可)
つゆ草の青惑いなく空にとけ 七海 「露草の青は紛れもなく空の色ですね。 惑いなく迷いなくが清々しいです。」(桜桃)
露草や可憐に咲くや野のあちこち  ちあき 「露草ってこれなんよ!と妻が食卓に飾りました。紫色の本当に可憐な花でした。」(春雪)
ぶらぶらと糸瓜の如き吾が余生 春雪 「余生、全く何の目標も失いました。 仰るとうりです。上手い。」(晶子)
「うふっ、それもまた佳きかな?」(七海)
秋刀魚焼く苦き腸まで火を通す 静歩 「まだの半焼けで 食べています。」(しおみ)
「描写目に浮かびます、美味しそうに焼けたでしょう、句もリアルで生き生きと見えます。」(あきこ)
「そうよね。腸はほろ苦いけど食べたら美味しいのよね。 秋刀魚好きという気持ちがよく出ていて良いですね。」 (桜桃)
遠き日を手繰り寄すごと盆の唄 あきこ 「きれいな句だと思いました。」(七海)
独り身の寂しき夕餉さんま焼く 静歩 「独り身は確かに寂しいけど旬のものを食べて心も身体も元気になりましょう。」(桜桃)
子犬さえ急ぎ足する秋の暮 桜桃 「なんだか愛おしいかんじですね」(ちあき)
実篤の南瓜ごろりと寝たまんま 晶子 「面白いです、面白きことはよき哉」(あきこ)
「『うらやましい』と思う昨今です。」(可不可)
震災の空き地に聞こゆ虫の声 零風 「感想が記せなくて、佇んでいます。」(可不可)
犬までも昼寝の底よ垣内村 244 「紀州風土記にも出てくる垣内村、そんな自然の部落での愛犬の昼寝。真夏の瞬間描写が見事です。」 (春雪)
雲海の空中散歩富士ちらと しおみ 「空中散歩はロマンティックですね。 富士も見えて。」(晶子)
美容師の手さばき美し秋の午後 七海 「プロの手技はどの手作業もほれぼれします。 美容師さんの手は美しいですね」(ちあき)
虫の声又ねまたねと別れ鳴く 桜桃 「中7のリフレーンが虫の寂しさをいっそう引き立てています。」(春雪)