平成26年12月 選句結果

                     
得点 兼題 「雪」 作者 戴いた人
3 遠き日の雪深かりし祖母の里 あきこ ちあき 零風 柚子
2 健さんも文太も逝きて雪の花 七海 あきこ いくこ
2 久々に雪降り山の近うなる 244 西寿 静歩
2 雪降らぬ土地に暮らせど雪女  柚子 晶子 桜桃
2 雪の声爪切る音の冴えし夜  桜桃 可不可 244
1 幼き日思ひ起こすや雪景色 西寿 春雪
1 雲が呼び風が誘うや雪の声 瓢七 むらさき
1 もう来たか鶴の舞たる雪便り 晶子 しおみ
1 雪女ありのままでの世界中 しおみ 七海
得点 雑詠 作者 戴いた人
5 追伸にまだ余白あり冬かもめ 春雪 晶子 しおみ 静歩 柚子 244
3 冬支度何ら変わらぬ禅の寺 244 零風 いくこ 桜桃
2裏戸から雪と菜っ葉と母帰る 瓢七 可不可 244
2 寒波来る胴着重ねて子守かな 晶子 あきこ むらさき
2 顔見世の四条大橋首寒く しおみ 西寿 あきこ
2 この歳でかくれんぼしている師走かな 七海 零風 むらさき
2 近づけば門灯ともる日の短 あきこ ちあき 柚子
2 冬スバル姉の眠れる瞬きに 晶子 静歩 桜桃
2 ありますを探しあぐねた暮選挙 しおみ 七海
1 藍御須の拭いて新た瀬戸の街 瓢七 晶子
1 美味きかな冬至南瓜の湯気の立つ 春雪 七海
1 風花や今は弾けないマンドリン 柚子 しおみ
1 垣外へ今朝も山茶花散り続け 桜桃 西寿
1 年の瀬のいつものことに気が騒ぐ ちあき 春雪
1 年賀状ことわる歳は九十三 零風 いくこ
1 人影の無き地獄谷紅葉燃ゆ 西寿 可不可
1 冬の夜は久女真砂女の句を愛し あきこ 春雪
1 我がためにツリー飾りし聖夜かな 七海 ちあき
私の選んだ一句
遠き日の雪深かりし祖母の里 あきこ 「雪の風景がより印象深く記憶にあるのでしょうね、目に浮かぶようです。」(ちあき)
健さんも文太も逝きて雪の花 七海 「銀幕のスター、おおきな星でした。」(あきこ)
「本当に古き名優達が逝って仕舞いますね 花の散るように・・・淋しいですね。」(いくこ)
雪降らぬ土地に暮らせど雪女  柚子 「雪女は魅力が有りますね。会ったら怖いけれど。」 (晶子)
「雪国で生まれた者は何処で暮らしても雪の便りを聞くと心が疼きます。私も雪女かもしれません。」(桜桃)
雪の声爪切る音の冴えし夜 桜桃 「静寂の季節と時刻は厳寒の感覚」(可不可)
幼き日思ひ起こすや雪景色 西寿 「私も雪国育ち。久し振りの雪には、懐かしさも倍増します。でも早朝の雪掻きや、屋根の雪下ろし作業はやはり大変でした。」
雪女ありのままでの世界中 しおみ 「アナユキ 大ヒットでしたね!映画を観ていない ワタクシでさえありの〜ままの〜♪ メロディ覚えたほど。」 (七海)
追伸にまだ余白あり冬かもめ 春雪 「書くべきことは多く言えないことも沢山あります。心の中が見えるようです。」(晶子)
冬支度何ら変わらぬ禅の寺 244 「静かな禅寺なのですね、ヒッソリした佇まいに無住時なのでしょうか。」(いくこ)
「禅寺は世の忙しさをも跳ね返す静けさなのでしょうか。 ここだけは俗に染まらない別世界。」(桜桃)
裏戸から雪と菜っ葉と母帰る 瓢七 「母に想いが追いかけて行きます」(可不可)
寒波来る胴着重ねて子守かな 晶子 「子守、懐かしい言葉ねんねこを着て寝かしつけた昔を思い出しました。温かかったな〜」(むらさき)
この歳でかくれんぼしている師走かな 七海 「この歳って何歳?私67歳でも愛犬とかくれんぼよくしますよ (笑)」(むらさき)
近づけば門灯ともる日の短 あきこ 「パット灯ってくれると、ほっと安心です。我が家もその設備取り付けたいです」(ちあき)
冬スバル姉の眠れる瞬きに 晶子 「星の数が増えたように思うのは身近な人との別れが有るからでしょうか。 あの星がきっとも一度会いたいあの人の輝きです。」(桜桃)
ありますを探しあぐねた暮選挙 しおみ 「腑に落ちない、納得できない、腹の立つ、 がっかりした・・・・選挙」(七海)
藍御須の拭いて新た瀬戸の街 瓢七 「今朝飾り物の御須の丸い壁掛けを頂いた処です。 あのいい色は格別なもの濃く薄く見事でした。」 (晶子)
美味きかな冬至南瓜の湯気の立つ 春雪 「ホクホクのかぼちゃ、おいしそう!」(七海)
年の瀬のいつものことに気が騒ぐ ちあき 「いつものことってなんだろうか?推測する楽しさを増す魅力的な俳句です。 私は昨年、今年と病院との縁が切れず、独りになったらこの先の余命を考えることが増えました。」(春雪)
年賀状ことわる歳は九十三 零風 「長い間ご苦労さまでした。」(いくこ)
人影の無き地獄谷紅葉燃ゆ 西寿 「誰もいない風景が火炎に揺らぎます」(可不可)
冬の夜は久女真砂女の句を愛し あきこ 「久女や真砂女と俳句を愛される作者の姿が浮かんできます。俳句でもそうですが、小説でも好きな著者を決めて通読するのも一つの愛し方ですね。 俳句では桂 信子が好きです。(笑)」
我がためにツリー飾りし聖夜かな 七海 「季節の行事を自分のためにもちゃんとするのは素敵です」(ちあき)