平成27年02月 選句結果

                     
得点 兼題 「早春」 作者 戴いた人
3 髪染めて早春の街に出でにけり 七海 ちあき 柚子 あつこ
2 早春の杜に笛吹く老楽士 西寿 晶子 244
2 早春の荒れ地に廃車積み上がる 244 あきこ 可不可
2 寺の鐘遠くに聞ゆ浅き春  静歩 桜桃 零風
1 早春の未だこれぞと思ふこと  桜桃 春雪
1 早春や投薬袋嵩を増し 零風 しおみ
1 早春の窓より流れくる校歌 柚子 西寿
1 初春も落書き坊主塾に詰め しおみ 静歩
1 初春の青空映すショーウィンドー あきこ 七海
得点 雑詠 作者 戴いた人
5 初産に婆の土産の寒卵 八っつあん 柚子 静歩 あつこ 244 零風
5 盆梅の一鉢飾る無人駅 春雪 あきこ 晶子 あつこ 可不可 零風
3 微かなる巫女の色気よ破魔矢買ふ 244 八っつあん 静歩 桜桃
2 囲碁の音ひびく座敷の白障子 春雪 ちあき 七海
2 観音の御手やはらかに春きざす あきこ 西寿 八っつあん
2 城壁につわぶき咲きて空広く 桜桃 あきこ 西寿
2 セーターをくぐれば若し八十歳 あきこ 春雪 柚子
2 中年になりゆく子等や春淡し 七海 しおみ 晶子
1 あの山で逢ふのよ彼と春隣 桜桃 しおみ
1 鶯や姿を見せず谷渡り 零風 可不可
1 料峭の歩幅のちさき試歩なりき 晶子 桜桃
1 沈丁花来る人ごとに褒めて行き 零風 ちあき
1 冬晴やドクターヘリの飛び立てり 七海 244
1 襖絵のしだれ紅梅色あせて 静歩 春雪
1 侘助のやさしき色に涙する ちあき 七海
私の選んだ一句
髪染めて早春の街に出でにけり 七海 「うきたつ気持ち わかります」(ちあき)
「髪を染めて「さあ出かけよう!」という意気込みが 「早春」の街という季語にピッタリで、春らしい素敵な句でした。」(柚子)
早春の杜に笛吹く老楽士 西寿 「たった一人で笛を吹いて居るのかしら。 それも良いですね。聞き手は風と木立。 きっとその貴重な音をきっちり受け取って呉れるでしょう。」(晶子)
早春の荒れ地に廃車積み上がる 244 「春になると真っ先にこんな光景が目に付きますね 美しい物を見たいのに。 まだ整わない春がよく出ていると思いました。」(あきこ)
寺の鐘遠くに聞ゆ浅き春  静歩 「鐘の音も春を感じ優しい音色に聞こえて来るのでしょうね。」(桜桃)
早春の未だこれぞと思ふこと 桜桃 「中7に読者の想像をかき立てる深い俳句ですね」(春雪)
早春や投薬袋嵩を増し 零風 「4週間分だと、デパートの紙袋がいっぱいに。 決められた飲む時間の管理も一仕事です。」 (しおみ)
初春の青空映すショーウィンドー あきこ 「明るい爽やかな句です」(七海)
初産に婆の土産の寒卵 八っつあん 「寒の卵は滋養に富むそうな。初産の妊婦さんへの優しい心遣い、いいなあ、こういう婆が欲しかったなあ。」 (柚子)
盆梅の一鉢飾る無人駅 春雪 「私の乗降するJR駅も以前は無人駅でした、 椅子に座布団があったり花が飾られるとほっとします。 盆梅の風情〜 一句にされて心和やかになります。」(あきこ)
「無人駅に誰が・・きっと近隣の優しい方でしょう。又ご自慢も有るのか、でも大事なものを飾って下さる心は尊いです。」(晶子)
微かなる巫女の色気よ破魔矢買ふ 244 「(#^.^#) この素直な爺さまの色感!! 死すまで 失う事莫れ。」(八っつあん)
「微かな色気を感じとる感性の若さ。 それでつい買う気になったのかしら?なんてね。 何だか楽しい句ですね。」(桜桃)
囲碁の音ひびく座敷の白障子 春雪 「囲碁の音がして、かえって静寂の雰囲気がします」 (ちあき)
「ピーンと張り詰めた空気が、白障子に表れています。」(七海)
観音の御手やはらかに春きざす あきこ 「 こりゃ〜良い所に目をつけたな〜 ! あの掌の暖かさ大きさ ・♪此処まで来たり! と孫悟空。」(八っつあん)
城壁につわぶき咲きて空広く 桜桃 「良いなあと思う句多く選句に迷いました歴史を語る城壁につわぶきが咲く景 良いですね。」 (あきこ)
セーターをくぐれば若し八十歳 あきこ 「ぱっと春の訪れを上手に表現されていて敬服しました。 80歳には関係なく前向きに生きましょう!」(春雪)
「セーターをくぐって私も若くなれたら・・・切に思います! 八十歳が効いていますね。若々しい句で素敵です。」(柚子)
中年になりゆく子等や春淡し 七海 「孫もおとなになりました。」(しおみ)
「全く甥、姪持病など持って老けてきました、力が抜けます。 でも現役は頼もしい事。」(晶子)
あの山で逢ふのよ彼と春隣 桜桃 「いいですね。だけど、夢のデキゴトでした。 作者は現実でしょうが。」(しおみ)
料峭の歩幅のちさき試歩なりき 晶子 「行きつ戻りつ春に近づく様子が感じられますね。 小さき試歩もそろそろ大股でやって来て欲しいと願います。 花粉症は御免こうむりたいけどね。」(桜桃)
沈丁花来る人ごとに褒めて行き 零風 「綺麗な花がそこにあったら、思わず 感嘆の声をかけるでしょうね。 わが家の沈丁花は?先ほど確認しましたらば、 四分咲きでした」(ちあき)
襖絵のしだれ紅梅色あせて 静歩 「最近の襖絵も近代的なのが多くなりました。でも やはり花鳥風月の自然を描いたのが好きです」 (春雪)
侘助のやさしき色に涙する ちあき 「ウーン、素晴らしい! 心臓グッとわしずかみ!」 (七海)