平成27年04月 選句結果

                     
得点 兼題 「朧月」 作者 戴いた人
2 散り敷きし花の朧に月の翳 八っつあん しおみ 静歩
2 月おぼろ路地を巡りて高台寺 春雪 あきこ 晶子
1 朧月惜しき棋聖の引退す 晶子 あつこ
1 修理終へ白鷺城や朧月   西寿 いくこ
1 訥々と昔を語る朧の夜 七海 ちあき
1 年老いた耳にお寺の鐘朧 静歩 桜桃
1 寝そびれて窓を開ければ朧月 零風 244
1 廃校の広き校庭朧月 244 西寿
1 頬寄せて朧月夜の秘密かな 桜桃 春雪
1 みあげれば柔らかくさす朧月 ちあき 零風
1 八百万神おはします朧の夜 あきこ 七海
得点 雑詠 作者 戴いた人
5 繋ぐ手に老いの幸あり夕桜 七海 桜桃 静歩 244 零風 いくこ
4 春寒や長き廊下の車いす 244 あきこ 晶子 零風 七海
3 仰ぎ見る空の群青花の旅 あきこ ちあき あつこ 七海
2 釈迦祭る里のお寺や四月雪 静歩 西寿 あつこ
2 夕かすみ艇庫の扉閉まりけり 春雪 あきこ 244
1 飽くなきは旅への想い春の風 七海 桜桃
1 この川が県境ですよと風光る 桜桃 しおみ
1 小手毬や貴人の香持つ房豊か 晶子 静歩
1 雀どち春の日和を誘ひ出す あきこ 西寿
1 花ふぶき走りくぐりて眼下の街 ちあき 春雪
1 春の空お腹のやや児がまた蹴った 244 しおみ
1 初さくら誘ひたき君いまいずこ 春雪 ちあき
1 花祭り雪に変わりし八日かな 静歩 晶子
1 頬撫づる春分の風暖かし 西寿 いくこ
1 まんさくの映える青空道険し 西寿 春雪
私の選んだ一句
散り敷きし花の朧に月の翳 八っつあん 「花、朧、月、翳 よっつの漢字の組み合わせでイメージが幾つも出来る不思議な作です。」 (しおみ)
月おぼろ路地を巡りて高台寺 春雪 「わたしもひっそりと花の旅させていただきました、 月朧は古都にピッタリですね。」(あきこ)
「高台寺と申せば鳥獣戯画で有名な所でしたかしら? 今は奈良博へ置いてあるのでしょうが、歩くのを恐れて神護寺で待っておりました。残念。」(晶子)
修理終へ白鷺城や朧月   西寿 「目に見える様な白鷺城のおぼろ 月夜に浮ぶ姿・・・美しいでしょうね。」(いくこ)
訥々と昔を語る朧の夜  七海 「 とつとつと語るにふさわしい夜ですね」(ちあき)
年老いた耳にお寺の鐘朧 静歩 「齢を取るとだんだんと聞こえが悪くなりますね。 鐘が聞こえたことを嬉しくも不思議に思えた瞬間じゃないでしょうか。」(桜桃)
頬寄せて朧月夜の秘密かな 桜桃 「こんな青春もあったっけ? 楽しき思いでの一コマを詠まれました!」(春雪)
八百万神おはします朧の夜 あきこ 「そこここに神様がいるような気配のするおぼろ夜。 神様たちも声をひそめて、でも楽しげに、宴会してる?」 (七海)
繋ぐ手に老いの幸あり夕桜 七海 「憧れと悔しさを噛みしめながら選びました。 手を繋いで二人で歩ける・花見ができるなんて幸せですね」(桜桃)
「私達もそうありたいと思います。」(いくこ)
春寒や長き廊下の車いす 244 「施設でしょうか ぽつんと無人のいすが置かれてある景想像しました、椅子もまた寂しそうな早春の景。」(あきこ)
「病院暮らしで身に沁みて居ます。シベリア廊下と呼ばれていた廊下が有りました。難しいですね、どれにしたら良いのか 迷いました。」(晶子)
「老いには、病気や車いすは身近かです。春寒の言葉に作者の思いを感じました。 幸あらんことを!」(七海)
仰ぎ見る空の群青花の旅 あきこ 「最近 群青の空がめったに見えませんが、時に そんな空の下 花の旅は 平和に感謝ですね」(ちあき)
「ふと見上げれば群青の空、最高の旅日和です。」(七海)
夕かすみ艇庫の扉閉まりけり 春雪 「霞んだまま日が暮れていく湖の風景でしょうか まだ季節に早く 艇庫は閉じたまま、 情景描写にひかれました。」(あきこ)
飽くなきは旅への想い春の風 七海 「チラシに目を通せば何処も彼処も行きたいところばかり。 おいそれとは出かけられないけど想いは飽きることがありません。 私の年中風物詩のようなものです。」(桜桃)
この川が県境ですよと風光る 桜桃 「地元の人より、旅行くほうが、よく知っています。」 (しおみ)
花ふぶき走りくぐりて眼下の街 ちあき 「昨春、南会津地方をドライブしました。福島市内の花見山を散策した時の景を思い出しました。眼下に広がる街並みを見ながら早い復興を願いました。」 (春雪)
春の空お腹のやや児がまた蹴った 244 「思い出します。大昔よくききました。」(しおみ)
初さくら誘ひたき君いまいずこ 春雪 「ああ、ほんとに!君いずこ ですよねーー」(ちあき)
花祭り雪に変わりし八日かな 静歩 「18とどちらにしようかで迷いました。雪四月なら そちらにしたかも・・・・難しいです。」(晶子)
頬撫づる春分の風暖かし 西寿 「北海道はまだまだ寒いですが、早く暖かく為るのを、心待ちして居ます。」(いくこ)
まんさくの映える青空道険し 西寿 「マンサクの花をみてこれからの歩む道の厳しさを 予想されたのでしょうか? あまり悲観的にならずに前向きに行きましょう!」(春雪)