平成27年07月 選句結果

                     
得点 兼題 「ビール」 作者 戴いた人
5 一缶のビール分け合う良夜かな 七海 ちあき いくこ あっこ かれん 244
2 再会の何はともあれビールつぐ あきこ 零風 七海
2 呑み終えて缶をつぶしつ酔いの波 桜桃 しおみ むらさき
1 下戸なれど孫の誕生ビール飲み   零風 静歩
1 大漁旗を掲げ帰港の黒ビール 春雪 晶子
1 たまさかの友と冷やした黒ビール 静歩 西寿
1 ビールをば亡師に供ふ一周忌 西寿 あきこ
1 仏前に共に飲めないビール置く 244 桜桃
1 痩せ身には憧れもありビール腹 しおみ 春雪
得点 雑詠 作者 戴いた人
7 若竹の風よぶ音や天龍寺 春雪 むらさき あきこ 西寿 いくこ 零風
あっこ かれん
4 九三歳捕虜にもなつた夏の空 零風 しおみ むらさき ちあき かれん
3 三和土土間少しでこぼこ梅雨の底 244 あきこ 晶子 七海
3 満目の緑に眼染まりゆく あきこ ちあき 晶子 七海
2 父の日や息子の選ぶ派手好み 春雪 零風 静歩
2 風鈴や今日の日記を語りかけ 桜桃 西寿 244
1 足早やに半年過ぎぬ半夏生 七海 いくこ
1 植へ終えて見上ぐ棚田のみな水平 244 あっこ
1 北国の鎮守の杜のホトトギス しおみ 244
1 梅雨の道傘無き子らの歩みかな 西寿 桜桃
1 春霞御岳の山が少し見え 静歩 しおみ
1 翻訳本読書ひととき三尺寝 晶子 春雪
1 山百合の花粉が土産ハイキング 桜桃 春雪
1 浴衣着て京都祇園の祈願祭 零風 静歩
私の選んだ一句
一缶のビール分け合う良夜かな 七海 「ほのぼのして、、いいですねーー」(ちあき)
「仲睦ましさが微笑ましいですね。私は一口も飲めなくなりました。」(いくこ)
「もう一缶あれば、、でもこれで十分しみじみした初夏の宵が偲ばれます」(かれん)
再会の何はともあれビールつぐ あきこ 「そうですね、やっぱり最初はビールです、グッと飲めるのがいいのでしょうね。」(七海)
大漁旗を掲げ帰港の黒ビール 春雪 「伊東の漁師町に健康のために冬行って居たことが有ります。本当に大漁だと船足も勇ましく帰って来るのですよ 旗を立てて。懐かしいです。」(晶子)
ビールをば亡師に供ふ一周忌  西寿 「暑い夏には共にビールを。労いの心で語りかけておられるような温かいものを感じました。」(あきこ)
痩せ身には憧れもありビール腹 しおみ 「痩身から見た俳諧味溢れる俳句。最近の我が身をも顧みて一票!」(春雪)
若竹の風よぶ音や天龍寺 春雪 「近くには竹林広がっていますね、目にも耳にも爽やかに詠めています。」(あきこ)
「名古屋で初めて笹の風音を聞きました 笹のささやきを・・・・良いですね。」(いくこ)
「亡き最愛の妹と嵐山の旅館に一夜を過ごし近くの天竜寺を早朝散歩に出かけたことを思い出します。さやさやと竹の羽音のやさしさが耳に残って居ます」(かれん)
九三歳捕虜にもなつた夏の空 零風 「遠い昔になってしまいましたね、、終戦の年に生まれたワタクシは70歳です それでも 十分な人生経験ですが、、93年もの年月は大したことですね、、」(ちあき)
三和土土間少しでこぼこ梅雨の底 244 「梅雨の時期土間もこんな状態かも。リズム面白く読めます。」(あきこ)
「今時、本物の三和土が有る訳は無いのですが、三和土に気を惹かれました。本物ならどうしても凸凹なはず。」(晶子)
「たたき土間と読むのですね。梅雨の底がいいです。」(七海)
満目の緑に眼染まりゆく あきこ 「緑に囲まれ、空気さえも、澄み切った感じがします」(ちあき)
「はっきりと緑の美しさが迫って来ます。目まで染まるほどの緑いいですね。」(晶子)
「美しい緑の様子がよく出ています。」(七海)
足早やに半年過ぎぬ半夏生 七海 「本当にアッと言う間に半年過ぎましたね こうして年月がそれぞれの立場でも、時間は平等に過ぎて行くのでしょうね。」(いくこ)
翻訳本読書ひととき三尺寝 晶子 「三尺寝のお歴々はマンガ本かとの先入観。この作者は教養溢れる御仁とお見受け・・・・」(春雪)
山百合の花粉が土産ハイキング 桜桃 「百合の花粉は中々落ちません。あれ貴方も?と山ガールの賑やかな声が聞こえて来ます。」(春雪)