平成27年12月 選句結果

                     
得点 兼題 「寒風」 作者 戴いた人
4 北風や若狭の海も猛りをり 春雪 晶子 あきこ 静歩 かれん
2 北風を除けてよろける女坂 桜桃 西寿 無垢
2 北風や背戸の雨戸をたたいている 静歩 零風 244
2 一晩中北風小僧ひゅうひゅう鳴らした  244 おさむ 七海
1 寒風に朝刊の足遅くなり 零風 桜桃
1 寒風をものともせずに若き犬 七海 春雪
1 北風や人背の縮む駅ホーム 晶子 ちあき
1 冬の風それでも歩く日課かな ちあき しおみ
1 星ひとつ寒風に帰路急かさるる あきこ あっこ
得点 雑詠 作者 戴いた人
6 能面のあやしき微笑冬浅し 春雪 西寿 ちあき あきこ あっこ 244
桜桃
3 好物を知りたる友の歳暮受く 零風 しおみ おさむ ちあき
3 仲のよい親子の散歩着ぶくれて 静歩 しおみ 零風 あっこ
2 紀伊水道蓋する如く鰯雲 244 西寿 七海
2 電柱の影伸びのびて道渡る しおみ 晶子 桜桃
2 父母の遠き日々あり星冴る あきこ 無垢 静歩
2 ポインセチアそえて独りのティータイム  七海 あきこ かれん
2 寄り添ふて母とも思ふ冬の星 あきこ 静歩 かれん
1 帰ろうか新海苔かおる頃だから 七海 晶子
1 今年こそ仕上げましょうと毛糸編む 桜桃 春雪
1 笹鳴きや石の地蔵の色直し 春雪 零風
1 霜月に訃報集まり先ずはこれ しおみ 無垢
1 年の瀬やお金羽はえてとんでゆき ちあき おさむ
1 年末やうまい話の特別便 静歩 春雪
1 独り膳脂ののりし秋刀魚焼 西寿 244
1 山また山見渡す山の冬陽かな 桜桃 七海
私の選んだ一句
北風や若狭の海も猛りをり 春雪 「若狭と申しますと、お水取りを思い出したり、 水が近いものでも荒れているのが良いと思いました。」 (晶子)
「寒い冬の季節風 荒波の迫力が伝わってきます。」(あきこ)
「秋に旅したあの穏やかな明るい北の海も 今はきっとこのように猛っているのでしょうね 刻々と流れる季節の時間を感じます」(かれん)
北風を除けてよろける女坂 桜桃 「女坂」の言葉がなつかしいです。 学生時代は両側が松並木でしたが 今はたくさんのお店が並んでいますね〜 坂道だから風もまともに吹いてくると避けようがありませんものね。(無垢)
一晩中北風小僧ひゅうひゅう鳴らした 244 「北風小僧のカンタロウの童謡が浮かびました」(おさむ)
「五七五から、はみだすけれど ひゅうひゅう鳴らしたが、好きです。」(七海)
寒風に朝刊の足遅くなり  零風 「配達員さんには頭が下がり冬の厳しさに身につまされます。 ご苦労様と言う言葉が自然と出てきますね。」(桜桃)
寒風をものともせずに若き犬 七海 「私の散歩コースも夕方ともなればワン公散歩が目立ちます。 小型犬が多いですね。 でも最近はニャン公に切り替える人が増えているようですね。」 (春雪)
北風や人背の縮む駅ホーム 晶子 「吹きさらしの駅寒いのですよね!」(ちあき)
冬の風それでも歩く日課かな ちあき 「自分の体験そのまま、 他者に転嫁して、誰でもあるんだとする。」(しおみ)
能面のあやしき微笑冬浅し 春雪 「本格冬の予感させる、、独特な 微笑みでしょう」(ちあき)
「冬の静寂のなかに能面があざやかです。」(あきこ)
「あやしき微笑の表現が的を得ていると思いました。 能面の細やかな造りがいろいろな表情を見せてくれるのでしょうね。」(桜桃)
好物を知りたる友の歳暮受く 零風 「着くでなく心も受ける気持ち」(おさむ)
「はい!贈り物は、好きなのがあり難いです」(ちあき)
電柱の影伸びのびて道渡る しおみ 「分かっていてもこの様子は真実ですので強いです。」(晶子)
「影も横断するほど伸びてきて季節は冬ですね。 影の伸びから寒々しさを感じました」(桜桃)
父母の遠き日々あり星冴る あきこ 「最近、心身が弱ってきたせいか 亡くなった父母の夢を良くみます。親の傘の下で楽しく暮らしていた頃がなつかしいです。」(無垢)
ポインセチアそえて独りのティータイム  七海 「こころ弾むクリスマスの時期 身近に置いたポインセチアからも温もりとささやかな夢もらえそうです。」(あきこ)
「わたしもそう でも寂しくはないんです もう間もなく会える懐かしい人びとの事を想うと。」(かれん)
寄り添ふて母とも思ふ冬の星 あきこ 「みていてくれるんですね 天上から。 先日 原節子の映画を見て 東山千恵子そっくりだった母を思い出し懐かしい肌のにおいをかいだ様な気がしました」(かれん)
帰ろうか新海苔かおる頃だから 七海 「品川はいまだ名のみ海苔のこだわりが有ります。」
今年こそ仕上げましょうと毛糸編む 桜桃 「毛糸編む女性の姿に憧れていました。12歳で父を亡くした私には母子家庭のような少年時代。毛糸編む姿の母を思い出します。」(春雪)
霜月に訃報集まり先ずはこれ しおみ 「年末になると喪中の葉書が入ります。 親御さん、配偶者など年々枚数が増えてきて寂しさがつのります。」(無垢)
年の瀬やお金羽はえてとんでゆき ちあき 「まさに師走 川柳風ですな」(おさむ)
年末やうまい話の特別便 静歩 「”うまい話の特別便”が待ち遠しい日々を送っています。(笑)」 特に北海道から蟹が届かないかと・・・・」(春雪)
山また山見渡す山の冬陽かな 桜桃 「我が散歩道が、ちょうどこのような景色です。 冬晴れの日は、稜線も空もとても美しい。」(七海)