平成28年3月 選句結果

                     
得点 兼題 「雛祭」 作者 戴いた人
5 享保雛ときを繋ぎし白き顔 桜桃 ちあき 西寿 しおみ むらさき あつこ
3 親子づれ口ずさみたる雛の唄 西寿 無垢 あきこ かれん
2 玄関の靴箱のうえ夫婦雛 零風 おさむ 静歩
2 内裏様右よ左と迷ふ妻  春雪 零風 八っつあん
2 三日月の眉艶艶と雛化粧 八っつあん 桜桃 244
1 江戸雛の品よくおわす段飾り しの 春雪
1 これよりの光陰早し雛納 あきこ 七海
1 雛の日か微分しくじり浪人す しおみ 晶子
得点 雑詠 作者 戴いた人
7 春一番絵馬からからと鳴り止まず 西寿 桜桃 零風 七海 むらさき あつこ
244 八っつあん
5 焚火背に仕事の手筈を練る大工 244 西寿 あきこ 七海 あつこ 静歩
3 寒行僧去りて瀬音の澄みにけり 244 桜桃 晶子 静歩
3 土葱のにおい満ちたり勝手口 七海 西寿 しおみ あきこ
2 朝日受けいかなご漁の盛りなり しの ちあき 晶子
2 東大寺夜空を焦がすお松明  零風 おさむ かれん
1 朝夕と三寒四温春そこまで ちあき 春雪
1 遺影抱く雪みち葬れん遥かなり しおみ むらさき
1 梅の花蜜さがす鳥忙しく 静歩 しおみ
1 小鳥二羽窓辺に飛来寒明けぬ 西寿 無垢
1 木の芽どき誘ふやうに昨夜の雨 あきこ かれん
1 下宿屋の破れ天井猫の恋 春雪 244
1 空見上げ背すじ伸ばせといぬふぐり 七海 春雪
1 空も黄にミモザの花の風に揺れ 桜桃 無垢
1 掌にのせてほのぼの雛かな あきこ 八っつあん
1 入学児お古は嫌と駄々をこね 春雪 おさむ
1 水ぬるみ波打ち際の子らはしゃぐ しの 零風
1 目刺し焼く旬の香りに舌づつみ 零風 ちあき
私の選んだ一句
享保雛ときを繋ぎし白き顔 桜桃 「享保雛を検索してみました 吉宗将軍のころ面長で、切れ長な目と少し開けた口 白いお顔が特徴とか 明治時代まで制作されたとか、、歴史を感じますね」(ちあき)
「享保雛いいですね。年号で時代がわかります。」(しおみ)
「あの細く白い顔を見ただけで古(いにしえ)のお雛様と分かります。」(むらさき)
親子づれ口ずさみたる雛の唄 西寿 「♪〜あかりを つけましょ ぼんぼりに〜♪お雛様を飾ってもらった子供の頃や娘のためにお雛様を飾るときに歌った昔が なつかしく思い出されます。」(無垢)
「微笑ましい句になりましたね。 愛情が伝わる優しい句♪」(あきこ)
「我が家のは85年前の長姉の誕生祝の物 本当に長い時間を清々しい沈黙のなかでつむいでくれています」(かれん)
玄関の靴箱のうえ夫婦雛 零風 「マンションでも愛児への思いはどの親も同じ」(おさむ)
内裏様右よ左と迷ふ妻 春雪 「これは微かに姉のを飾る時 婆 母の楽しき諍い と 覚えてるが 江戸雛 享保雛 どう違いが有るのかも分からない 無学の徒((+_+)) 」(八っつあん)
三日月の眉艶艶と雛化粧 八っつあん 「三日月の眉に目が入ったところが何とも 素敵ですね。 日本人らしい優しさが見えてきます。」(桜桃)
江戸雛の品よくおわす段飾り しの 「ある宿場町での雛祭りを見学して歩いたのを 思い出しました。」(春雪)
雛の日か微分しくじり浪人す しおみ 「私も数学には弱くて銀行の入試ではなぜ数学の点が 良く無いの?と聞かれました。ハズカシ・・」(晶子)
春一番絵馬からからと鳴り止まず 西寿 「絵馬が重なり合って擦れ合う音ですね。 念願成就となりますようにとの応援歌のようにも聞こえたり。 私はそう思いたい。」(桜桃)
「春一番は柑橘類も落とすほど、絵馬ならなおさらくるくる回り 左右に当たってうるさいでしょうね〜」(むらさき)
「悲しきときに悲しきを 苦しきときに明るきを ・ 選べず 無心にからからと 心に聞く。」(八っつあん )
焚火背に仕事の手筈を練る大工  244 「その光景をみかけられたのでしょうね様子が見えるようです。」(あきこ)
寒行僧去りて瀬音の澄みにけり 244 「荒々しく水を被る修行の後の静けさが伝わりますね。 身も心もしゃっきりとする思いです。」(桜桃)
「厳しい修行が有って徳の高い僧に為れるのですね。」(晶子)
土葱のにおい満ちたり勝手口 七海 「においみちたる では。」(しおみ)
「葱の新鮮さが句に。生活感が伝わってきます。」(あきこ)
朝日受けいかなご漁の盛りなり しの 「先日”いかなご漁”のニュースを見ました。。地域の方は沢山買って いかなごのくぎ煮を 知人親戚に送るそうで風物、人情を感じました」(ちあき)
「いかなごはそれぞれのご家庭の味があるとか。春ですね。」(晶子)
東大寺夜空を焦がすお松明 零風 「昨夜がクライマックスでしたな」(おさむ)
「一度 見てみたいです」(かれん)
朝夕と三寒四温春そこまで ちあき 「今まさに三寒四温の季節ですね。春が待ち遠しいですね。」(春雪)
小鳥二羽窓辺に飛来寒明けぬ 西寿 「小鳥のさえずりと共に寒が明けて待ち遠しかった春の訪れを感じさせてくれる一句です。」 (無垢)
木の芽どき誘ふやうに昨夜の雨 あきこ 「そうですね 氷雨とちがってほのかな春の温かさが匂いますね」(かれん)
空見上げ背すじ伸ばせといぬふぐり 七海 「イヌフグリって可哀そうです。名前と実際の可憐な花との違いが・・・」(春雪)
空も黄にミモザの花の風に揺れ 桜桃 「春の青空の下でミモザの花が鮮やかに咲いている風景が目に浮かびます。」(無垢)
掌にのせてほのぼの雛かな あきこ 「飾り一つ ふっと孫娘でも感じたのか? ほのぼのと小さき幸せ」(八っつあん)
入学児お古は嫌と駄々をこね 春雪 「今の児は贅沢になりましたな 自分の時代は 兄 従弟からのおさがりばかり ランドセルはボール紙製 濡れれば 即 ぶよぶよに」(おさむ)
目刺し焼く旬の香りに舌づつみ 零風 「平和で、幸せな食卓ですねー〜「まんぞくまんぞく」 いい1日を!」(ちあき)