平成28年7月 選句結果

                     
得点 兼題 「百合」 作者 戴いた人
2 日輪の欠片散らばす百合の原 あきこ 244 桜桃
2 野辺に咲く百合一輪の気高さや 桜桃 ちあき 西寿
1 雨に濡れ百合の斑点鮮やかに 西寿 あきこ
1 勝手口バケツに笹百合入れ置かれ 244 春雪
1 風の島黒百合敦盛くにざかい しおみ 晶子
1 光りさす鬼百合さける庭の隅 ちあき しおみ
1 神輿には水掛け百合の微笑みを 晶子 むらさき
1 山百合や訪ねし嶺に咲き乱れ 春雪 しの
1 百合の字に歳も近づく九十四 零風 おさむ
1 百合咲くと聞けど舞洲遠くなり しの 七海
得点 雑詠 作者 戴いた人
3 金魚売り通りし路地の月日かな あきこ しの 晶子 244
3 十薬をまたいで独居訪ねけり 七海 おさむ しの 桜桃
3 百までの願いかなえよ天の川 零風 おさむ 七海 桜桃
3 老骨の歩み飄々炎天下 晶子 しおみ 七海 あきこ
1 葦簀かけ客待つ浜や砂白く しの 西寿
1 川風のほどよく吹いて夏の宵 七海 ちあき
1 桑の実を頬張り駈ける童かな 春雪 しおみ
1 境内の句碑に這いいるかたつむり 西寿 むらさき
1 蝉鳴けば掛ける軸あり閑居して 晶子 ちあき
1 断捨離やひと際広き夏座敷 桜桃 244
1 七夕の笹に風来る夕べかな あきこ 西寿
1 亡き母と湯の宿で見し蛍恋う しの むらさき
1 夏菓子にありの行列蛇行する ちあき 晶子
1 夏帽子特攻基地がありしとか しおみ あきこ
1 野の小屋を閉じれば蛙の声高かし 244 春雪
1 病室に明るさの増す梅雨晴間 244 春雪
私の選んだ一句
日輪の欠片散らばす百合の原 あきこ 「遮るもののない広大な百合の原が目に見えるようです。太陽の光をタップリと受けて咲く百合の花は見事でしょうね。」 (桜桃)
野辺に咲く百合一輪の気高さや 桜桃 「”一輪の気高さや”にひかれて、、此方にさせていただきました今回あと2句好きな句がありましたが・・・」(ちあき)
雨に濡れ百合の斑点鮮やかに 西寿 「目の前の実景を詠ったところ強い句になっていると思います。」(あきこ)
勝手口バケツに笹百合入れ置かれ 244 「無造作に笹百合が置かれている風情がとっても素敵!」(春雪)
風の島黒百合敦盛くにざかい しおみ 「敦盛は花でしょうか?風の島ならクロユリも共に咲そう。敦盛が人でもいいです音の響きが好きです。」(晶子)
百合の字に歳も近づく九十四 零風 「後6年頑張ってください」(おさむ)
金魚売り通りし路地の月日かな あきこ 「昔は色々物売りが来ました。懐かしい話です。」(晶子)
十薬をまたいで独居訪ねけり 七海 「今年も薬草を干していますか」(おさむ)
「雑草と言えども十薬は立派な花ですもの踏み潰したら可哀そう。我が家の庭はまたぐほどの空間も無くびっしりです。」(桜桃)
百までの願いかなえよ天の川 零風 「作句さんは10の方かな」(おさむ)
「願えばきっと叶いますよ。」(桜桃)
老骨の歩み飄々炎天下 晶子 「リズムよく軽やかが気に入りました」(あきこ)
川風のほどよく吹いて夏の宵 七海 「平和な生活空間ですね、、ほっとします」(ちあき)
蝉鳴けば掛ける軸あり閑居して 晶子 「時節が来れば、軸をかけ替える、気持ちののゆとりが素敵ですね、、不善をなすでなくてよいですね」(ちあき)
夏菓子にありの行列蛇行する ちあき 「最近は蟻も減りました。昔はすごい行列でした。懐かしい。」(晶子
夏帽子特攻基地がありしとか しおみ 「八月十五日の終戦を知らず、胸にじんと来るものがあります。」(あきこ)
野の小屋を閉じれば蛙の声高かし 244 「蛙も蝉もそうですが、人の気配に敏感です。気配が無くなるとすぐに鳴き初めますね」(春雪)
病室に明るさの増す梅雨晴間 244 「作者の気持ちが直に伝わってきます。先日もホスピスの見学に訪ねましたが、みなさんが明かりのにびっくりしました。」   (春雪)